what's MECE

目の前には大きな問題。

さぁ、どうしたらいいの?
どこから手を付けたらいいの?

問題が大きすぎて途方に暮れてしまうこと、
あるかと思います。

でも
ロジックツリーの考え方が、
MECEの知識が、あなたの頭の中にあれば?

問題解決の道筋を、うっすらと照らし出してくれるかも知れません。

どうやって?どんなふうに?

実は私も、それを今から学ぶところなんです。


ロジカルシンキングの基礎であるMECE

ズバリ言ってしまいましょう。

MECE とは、
Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive の略です!

ぇえ・・・ 
いきなり全然わからんのやけど・・・。

じゃあ取り敢えず、どういう意味の単語なのかと調べてみました。

Mutually 互いに
Exclusive 排他的で、
Collectively 集合的に
Exhaustive 網羅的な。

「相互に排他的」で「網羅的な集合」

うーん。
私の先生によると、
要するに「漏れなく・ダブりなく」という意味だそうです!

「完全な全体集合」という表現もありました。
なんかカッコいい響きですね。


MECE   
それは ” もれもなく、ダブりもない状態 ”

 え。「もれなく、ダブりなく」ってどういうことやねん

このままでは大きすぎて、どう手を付けていいか扱いづらい。

そうか。
じゃあ、分解してみよう。そうしよう。

しかし、分解の過程で、何か大事な要素が抜け落ちてしまったり、
無駄に重複してしまったりしてしまわないか?

そうです、それを防ぐのがMECE。

MECEは、ピースが欠けることなく、重複することもない、
完全なパズルを作るゲームのようなもの。

分解したひとつずつのピースに着目することで、
解決の糸口を導き出したりすることができます。

試しに、「核家族」をMECEで分解してみましょう。

まず「親」と「子」の2つに分けることができます。

次の段階では「親」は「父親」と「母親」、
子は「長子」「中間子」「末子」にそれぞれ分けることができます。

今のところ、「核家族」の全てのメンバーを網羅できていますよね?
これが「もれなく、ダブりなく」の状態です。
(ペットは…まあいっか)

そこから先は、性別、年代と分けていくことができます。

「他にないの?」という問いに答えられなかったら、
それはパズルのピースが欠けているということ。

それではMECEはゲームオーバーです。

ものごとを「分けて考える」ことが基本
─ フレームワーク ─

ビジネスではどのようなmece的フレームワークが
使用されているのでしょうか。

一部をご紹介していきましょう。

3C(市場 customer 競合 competitor 自社 company)
まず市場で何が起きているか、
競合は何ををしているか、
自社のリソースはどうなっているか、
と大きく分けてから分析していく手法です。

QCD(品質 )
ヒト、モノ、カネ、情報
例えばある会社の強みを考えるとき、
人材、設備、資金、顧客データなどの情報量など
所有するもの、最初の切り口とすると、分かりやすく、
漏れが起こりにくい分析ができます。

4P(価格、商品、販売促進、流通)
マーケティングやろう!となったら何からはじめますか?
とりあえず思いついた施策をやってみる、では無く
価格(PRICE)では商品価格の設定、商品(PRODUCT)ではランク別商品など商品展開の設定、販売促進(PROMOTION)ではSNSやCM等どのように広告するか、流通(PLACE)ではどうやってそれをカスタマーに届けるのか、それらをこの4つの軸で考えていくのが4Pのやり方です。

利益=売上-費用
「利益」も売り上げと費用に分解できます。利益を上げろ、となると「売上を上げなくては」という考えももちろんですが、費用に着目して利益を創出することも可能です。

売上=客数×客単価
例えば「家を売って売上を上げたい」と考えたとき、高価格帯の商品を売る「客単価」、価格を抑えて買い手を増やす「客数」、どちらにフォーカスするか考えて施策を練ることができます。

費用=固定費+変動費
コテイヒとヘンドウヒ。よく耳にする言葉です。

「固定費〇%減」という社内指示、
今まで「ふーん」「へー」と流し見していました。
会社からすると恐ろしい従業員ですね・・・。

事業にまつわる費用も、固定費・変動費という
2つに分けることができます。

ざっくり言うと、
固定費は「商品を何個売っても影響がない費用」、変動費は「商品の販売個数に連動して増減する費用」
と、先生が教えてくれました。

先生、これはもの凄く分かりやすいです!

例えば、お弁当屋さん。

お弁当がひとつ売れると、その分の材料費、容器代、割り箸代などがかかります。

これが変動費。

お弁当が1コ売れても10コ売れても、お店の家賃や光熱費、店番のアルバイトの人件費は影響がない。

これは固定費。

なるほどー。

4M(Man, Machine, Material, Method)
例えば食品工場で異物混入が起こったとき、
4つのMから分析して、原因を追究することができます。

Man 人
Machine 設備
Material 材料
Method 作り方

人に変化はなかったか、
設備に変化はなかったか、
材料に変化はなかったか、
作り方に変化はなかったか、

4Mの中から変化の有無を確認していくことで、
MECE的に問題点と解決策を探し当てていくフレームワークです。

変わっていないものは対象から外すことで、
調査作業の無駄を省くこともできます。

この工場では人・材料・工程に変化はなく、
新しい機械の導入という「設備の変化」が
あったことが確認されました。

設備のパーツがちゃんと固定されておらず、
結果として異物混入が発生したという結論に至ります。

設備のメンテナンスマニュアルを作成し、
正しく取り扱うことで、効率の良い解決策を講じることができました。

まだまだありますよ、フレームワーク

解決策を見つけるためのフレームワークは
まだまだあるそうで・・・。

ハードとソフト
過去、現在、未来
質と量
社内、社外 / 会社、従業員
メリット / デメリット

頭の良い人々が考えてくれた、数々のフレームワーク。
オープンソースみたいなものってことでしょうか。

乗っかっていきましょう!(願望)
使い倒していきましょう!!(願望)

そういえば、最初に言ってた「ロジックツリー」って?


WHYの木、HOWの木、WHATの木

ロジックツリーとは、物事をMECEを意識して分解して行くことで、
具体的な課題を見つける手法です。

分解の1~2段階目まではMECEを意識して分けていきます。

枝分かれして項目は増えていきますが、
重要度が高そうなものに絞って深堀りを進めてみましょう。

このロジックツリーも大きく3種類あります。

1. WHY(なぜ)・・・ 原因分析

2. HOW(どうしたら)・・・ 解決策提案

3. WHAT(それって何?)・・・ 絞り込み

WHYの木、HOWの木、WHATの木。

なんだか「おどろき、もものき…」みたいで語感が良いですね。
さいごのきが思い出せませんが。

今、自分が作っているツリーがどの種類のものなのか
きちんと理解して作ることがポイントです!

先生曰く、「因数分解みたいなものですよ!」とのこと。

なるほど!先生、合点です!

先生はこうも言ってくれました。
「48という数字も、因数分解できますよね?」
「そういうイメージです」

しかし私は48を因数分解できませんでした。

今回はひとまずここまでにします!

お疲れ様でした

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