はじめまして、Jussieと申します。
ただのTheatreKidsですが、たまに好きな歌だけ訳したりしています。
昨日、梅芸さんの日本キャスト版『SIX』歌唱映像が公開されましたね。
以前からミュージカル『SIX』についてお勉強したり、ぼちぼちと訳したりしていたのですが、
大きな興行さんが上演されるとその訳がメジャーになる傾向があるので
自分と皆様の耳がそちらに慣れてしまう前に、世に出しておきたいなと思った次第です。
0.この訳について
こちらの訳は、学生ミュージカルガチバトルライブ2023にて、Seiren Musical Projectが「Ex-Wives」を歌うということで私に依頼してくれたことで作成した訳です。その後、お声がけいただいてCaffe & Diner Offzaさんのイベントでも歌っていただきました。
《注意事項》
翻訳に関してはなにも勉強していない素人です。
かなり意訳なのと、英語力も程度が知れてはいますので、ご注意ください。
1.「Ex-Wives」私訳
2.拘った点
①本家の韻を踏まえる
英語も韻をだいぶ意識して作られているので、完璧とまではいかないですが、曖昧母音含めその歌いやすさに準拠しました。
以下お気に入り。
②女性言葉を使用しない
「〜よ」「〜だわ」「〜かしら」
あくまでも当社比ですが、日常で使わないなと。
(若者言葉における「違うわ、やっぱこっちだわ」のような文脈は除きます。)
貴族の丁寧な言葉はどうしても私の中の6人像とマッチしなかったので使わないようにしました。使ったとしてもJaneだけだろうなと思っています。
③J-POPリスペクト
「Divorce, Beheaded…」の部分、まーーーーーーーじでとっても悩みました。
そこで出た私の1つの結論は、「J-POPに倣う」です。
英語としてかっこいいと感じるフレーズはそのまま残しました。
義務教育程度で伝わるであろう英単語を残し、歌ってもらう時には「カタカナはそのまま読んでもOK 、英語はできるだけネイティヴ発音に近づけて」というオーダーをしました。
「Divorce, Beheaded…」の部分は(Take it so,so)と同じように、まずは音で楽しんでもらい、意味のわかる人には曲の後半の個人パートで紐づくように訳しました(というより託しました…)
「Histo-Remix」はそもそも造語なので残しています。
(余談:『Book of Mormon』の「Hello!」でも同じ英語の処理で悩んでいるので誰か知恵をお貸しください…)
④1曲で成立させる
②③の延長線上で、どうやって語尾を処理するのかという問題が浮上しました。
こちらは1人のフレーズで着地させずに6人のリレーでひとつなぎにすることで解決させました。それにより彼女のBANDとしての繋がりも見えやすくなり「Ex-Wives」の次から次へとスポットライトが移るキレ味も出るようになりました。
『SIX』の魅力の1つとして、独立した曲としてカッコいい、というのがあります。全然ミュージカルを知らない、『SIX』を知らない方が聴いてもかっこいい曲だなと思ってもらえるように、あまり深掘りしすぎず作品の表面を浚うように訳したつもりです。
⑤Janeの訳(とっても身内の話)
Janeの部分の歌詞について、TheatreKidsならお気づきの『Little Shop of Horrors』に纏わるワードで韻を踏んでいる部分があります。
先に挙げたSeirenで、第55弾公演『Little Shop of Horrors』を上演した際の「Suddenly Seymour」の歌詞から拝借し、遊んでみました。
⑥そのほか言い訳など
・以下、とっても意訳です。全部を訳出するのは無理でした(反省)
薔薇の棘とか素敵にやりたかったんですが…
・同じことを2度繰り返しても良かったのですが、せっかく翻訳というメディアを介すからには取りこぼした意味を乗せたい欲が出てしまいました。
3.おわりに
勉強不足もあるので全部訳し切ったら修正も入れていきたい気持ちですが、まずは完訳からがんばります。
他の曲も鋭意製作中でMの順番通りに残していくつもりです。
日本語版が世に出るまでに終わらせるという強い意志で頑張らせてください。
もうあまりないと思いますが、この訳で歌いたいと思ってくださる方いらっしゃいましたらXか何かでご連絡いただけたら飛んで喜びます。動画を後から送ってくださるだけでも最高です。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
Special Thanks To My Queeeeeens👑💜
💛じな💚つる🤍おる❤️やし🩷ろーれん💙ぷぷ