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ジュウ・ショのサブカルマンガマガジン

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マンガについてサブカルチャー的な視点から紹介・解説。 学術書とか解説本みたいに小難しくなく、 極めてやさしく、おもしろく、深ーく書きまーす。
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2022年1月の記事一覧

戦時中のマンガ・アニメとは|のらくろ、ディズニー、桃太郎などを通して平和を知る

私は「はじめてのおつかい」で泣けない。迷子になって、スヌーピーのアップリケがついたきんちゃくを地面に置いて「おかあさん‥‥」となってる子を見て「ちょ、おいおいおいおい無理すな無理すな。ちょいちょい、これディレクターが助けてあげんと……」と焦ってしまう。 ただ、凶悪な事件があったとき、または暴力的な出来事が起きたときに、なぜか高確率で「はじめてのおつかい」を思い出して泣きそうになる。 真顔のニュースキャスター観ながら、頭のなかで「ドーレミファーソーラシドー♪」が鳴り始め「あ

さいとう・たかをとは|マンガ界にもたらした「劇画」と「ハリウッド式の制作体制」について紹介

2021年9月24日、さいとう・たかを先生が亡くなった。誰か有名人が亡くなって「あぁ、ちょっと悲しいな」ってのは久しぶりでした。 それは彼がマンガ界にもたらした偉業を存じているからで、水木しげる先生や赤塚不二夫先生が亡くなったときにも感じたが「日本の文化を作り上げた人がまた1人……」という、なんともふんわりした寂しさだった。 大学生のころ「アフリカ!」でおなじみ「アストロ球団」から劇画にハマった時期があった。ぜひ読んでほしいよ「アフリカ」。マジで「黒子のバスケ」が霞むくら