花嫁の手紙
結婚式の会場と日取りが決まったある日母が言った。
「花嫁の手紙はいらないからね。普段から伝えてくれてるから十分。今までありがとうじゃなくて、これからもよろしくねの明るい式にして欲しいな。」
こうして花嫁の手紙のない
親しい友人と家族だけの小さな結婚式が行われた。
6月の沖縄。
今でもこの日を思い出すと愛おしくて涙が出てくる。あの空間あの場にいた全員を大好きっておもいだす。
みんなへこれからもよろしくねの式。
パーティーの高砂は無しにした。新郎新婦も混ざってみんなでひとつの長テーブル。友人の余興もなし。昔歌手をしていた父が玉置浩二の幸せのランプを歌ってくれた。
そして最後に
これからもよろしくねのスピーチをした。
その時握りしめていたメモを読み返すと
あぁ私は
友達を説明するとき
結婚相手を説明するとき
きっとこれからも同じことを言うだろうな
と思う。
これは、スピーチの一部
今読んでくれているあなたのことでもあるのよ。
そして彼のこと
私はこんな人たちに囲まれている。
私の人生が変化しても、私とみんなの関係は変わらない。そんなみんなが宝物。
これからもよろしくね
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?