ムーミンマガジンシリーズ((芬)Muumi lehti)に関するメモ
「ムーミンのぼうけん」「1990年ムーミンコミックス」「ムーミン ヴィンテージマガジン(コミックス)」等と呼ばれるシリーズ(この記事では「ムーミンマガジン」と総称する)について、個人的に情報収集し、まとめてみました。
※
走り書きのようなものです。まとまりがありません。
情報源がほぼすべて外国語&翻訳サイトを使いまくっています。
現在、調査継続中です。随時加筆・修正していきます。
ここに記した情報も調査中ですので、誤っている可能性大です。「?」過多です。
非公式サイトの情報の他、個人の憶測も含まれています。
参考・引用サイトも後ほど追記いたします。
Muumi Lehti
Egmont Kustannus Oy Ab (以前はSemic)により出版されているフィンランドの漫画雑誌。未就学の幼児を対象としている。
1年につき12号発行。
1991年から刊行(おそらく最初の号はスウェーデン語の「Muminmagasinet」(?)これについては後述)
雑誌の構成としては、漫画数編の他、塗り絵や間違い探し等のミニゲーム、雑学、読者から寄せられたイラスト等が掲載されている。
ストーリーは、初期(少なくとも1994年頃まで)は割と原作小説に忠実(「まいごの火星人」等コミックス原作の物語も含む)、途中からアニメ版に基づいたオリジナル展開、という印象。
原作小説からは、少なくとも以下のエピソードが漫画化されている模様。
「魔術師の帽子(たのしいムーミン一家)」
「ムーミン谷の夏まつり」
「ムーミン谷の冬」
「ムーミンパパの思い出(手柄話)」
「ムーミン谷の彗星」
「ムーミン谷の仲間たち(スニフとセドリックのこと、目に見えない子、世界で一番最後の竜)」
ただし、1996年に発行されたいくつかの物語は、「小さなトロールと大きな洪水」が原作っぽい?もしそうだとしたら、非常にレアな「洪水」のメディアミックス展開と言える。同じく1996年に、「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」を思い出させる表紙イラストがあったりする(確証ナシ)
2010年頃から、過去に発行された号を再録(リメイク?)している模様。
Mumin(Muminmagasinet)
スウェーデン語版。1993〜1994年は「Muminmagasinet」、その後は「Mumin」の名で刊行。
Semic Press AB、のちにEgmontによって出版された。
1993~2003年に出版。ただし、1991年にも、「世界で一番最後の竜」原作の物語を含む雑誌が一冊出版された模様。
1994年No.4までは、フィンランド語版、ノルウェー語版と同時進行。
1994年No.5以降、上記2国と1号ずつ表紙がズレる(例:フィンランド語版1995年No.8の表紙=スウェーデン語版1995年No.9)
Mummitrollet
ノルウェー語版。
出版社は、SEMIC/Nordisk forlag AS(→Bonnier?)→Egmont serieforlaget(Egmont Groupの子会社の1つ)
1993~2003年に出版。2001年までは年に12号、2002〜2003年は年に10号ずつ出版された。
その他の国
ハンガリー(Múmin)
1993〜1995年にSemic Interprint(Adoc-Semic)によって出版。全16号。
フィンランド語版の雑誌を遅れて翻訳・発行した感じ?(1992年にフィンランドで発行したもの→ハンガリーでは1993年に出版) ※要 ハンガリー語版と他言語版の比較
「Múmin」第1号が出版されたのは1993年2月。その前の1993年1月に、「Bobo és Góliát」という雑誌に「Pöttöm uzsonnája」というタイトルのわずか2ページのムーミン漫画が掲載された。
「Múmin」1号にも、同タイトルが掲載されている。
参考https://kepregenydb.hu/kepregenyek/bobo-es-goliat-770/8788/
デンマーク(Mumi)
1995〜1997年に、Semic Interpresseより出版。「MumiⅡ」とも呼ばれる。
1994〜1999年に、Carlsen Comicsより「Mumitroldene」が出版。全8巻。(後述)
ポーランド版・ドイツ語版も存在する。
「アルバム」
日本語化もされている4冊(「ムーミンのぼうけん」シリーズ)は、1993~1994年に雑誌に掲載された複数の話をまとめたもの。
ムーミンマガジンに掲載された複数の話をまとめたものを、ここでは便宜上「アルバム」と呼ぶ。
日本語版「ムーミンのぼうけん」は、①、②が「ムーミン谷の彗星」、③、④が「ムーミン谷の冬」を描いているが、元のフィンランド語版アルバムは1、2番目「冬」、4、5番目「彗星」で出版されている(3番目のアルバムは日本語未翻訳)
フィンランド語
フィンランド語版のアルバムの各タイトルは、以下の通り(いずれもSemic社出版)。
MUUMI 1 TAIKATALVI
MUUMI 2 HUIMAPÄINEN PIKKU MYY
MUUMI 3 MATKAKUUMETTA(日本語未翻訳)
MUUMI 4 PYRSTÖTÄHTI UHKAA
MUUMI 5 MUUMILAAKSO VAARASSA
スウェーデン語
スウェーデン語アルバムは、1993~1994年にBonnier Carlsenより出版。基本的にフィンランド語版と同じ順番だが、「MATKAKUUMETTA」のスウェーデン語版はない。
MUMIN 1 MUMINVINTER
MUMIN 2 LILLA MY LIGGER FÖRE
MUMIN 3 DEN STORA KOMETEN
MUMIN 4 RÄDDA SNORKFRÖKEN!
デンマーク語
1994〜1999年に、デンマーク語で8冊のアルバムが、Carlsen Comicsにより出版された。
1、2は「ムーミン谷の彗星」、3、4は「ムーミン谷の冬」、5、6はおそらくオリジナルストーリー(要調査)、7、8は「魔術師の帽子」のエピソードと思われる。1、2、3の表紙は日本語版と同じだが、4は異なる。
「ムーミンのぼうけん」シリーズ
日本で出版された「ムーミンのぼうけん」は、1999年に偕成社により出版されたコミック本。全4巻。
原書は、前述した「MUUMI」①②④⑤。
文:Noomi Hebert 氏
絵:Mårdøn Smet 氏
訳:横手美紀 氏(①)、有尾さゆり 氏(②)、矢田堀厚子 氏(③)、日高真由美 氏(④)
ムーミンのぼうけん①彗星がやってくる
ムーミンのぼうけん②ムーミン谷をめざせ!
ムーミンのぼうけん③ムーミン谷に冬がきた
ムーミンのぼうけん④ムーミンとたのしいなかまたち
①と②は「ムーミン谷の彗星」、③と④は「ムーミン谷の冬」を原作としたエピソード。
また、近年は不明だが、年1で「TALVIALBUMI(winter album)」も出版されている(少なくとも2011年までは存在を確認している)。基本的には冬が舞台のようだが、新規ストーリーなのか、これまでの話を集めたものなのかは不明
1996年に出版された「TAIKURIN HATTU」は、タイトルからして、1992年のムーミンマガジンに掲載された「魔術師の帽子」のエピソードが収録されていると思われる。
参考:https://www.antikvariaatti.net/tuotteet/1323613
今後も追記していきます。
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