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無伴奏ソナタ ミュージカル


キャラメルボックスの名作と言っていい、『無伴奏ソナタ』
同じ脚本演出成井豊さんでミュージカル化。
原作が素晴らしいし、ストレートでも号泣して立てなかった作品なので、ハンドタオル握りしめて行った。

号泣度80% これには前回を知っているからの先読み号泣を含む。

ミュージカルのために脚本を1から作ったというよりも、元々ストレートプレイの脚本をミュージカル風にしてみたかんじ。
ダンス入れるならここだよね、セリフを歌にするならこれだよね。って感じ。
だから、1部はなんとなく間延びしてリズム感が悪い。曲は悪くないけど記憶に残らず。
クリスチャンが歌う『テーマ曲』なのかな、なんとなく『モーツァルト』と重なる。
唯一無二の音楽を作っていたメーカーなら一捻りほしい。
劇中で作る曲に寄り添うか、2幕でウォッチャーがいう『クリスチャンがつくる曲の特徴』がほしいきがした。

2幕は、ほぼストレートプレイのままだったんじゃないだろうか。テイストが1幕と違う。
クリスチャンが声を失ってからのセリフ、ストレートは字幕で写してくれたが、今回はなし。正直聞き取りにくい。

と、ダメ出しになってしまったが、役者さんは皆個性的で上手い方ばかり。藤岡君は、『吉岡さん!』(音楽座ミュージカル 泣かないで)だもんね。踊ってるぅ!
キャラメルからの畑中さんは、作品を引き締めてくれるし、原田樹里さんはダンスも芝居も上手いし、そしてウォッチャーの多田さん。ストレート版ではクリスチャンで、作品の中でも外でも『メーカーからウォッチャーになった人』
なんだか深みが増したなぁと観てました。

多分、音楽座なら、完全に前作を壊して作り直すだろう。この作品は、もともと2幕が素晴らしく、『シュガーのうた』が名曲なので、独創的な曲を作っていたメーカーの変化が、作品の音楽を通して伝えることもありかな、なんて素人ながらに感じた作品でした。

うーん、リピートするなら、ストレート版かな私。2幕が好きなんだもん。シュガーのうた、口づさみながら帰ったもの。

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