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名建築で昼食を 勝手に関西編(第5話)

現在放送中のドラマ「名建築で昼食を」の勝手に関西バージョン。

妄想4話目はこちら↓

ドラマの5話は村野藤吾設計の目黒区総合庁舎。

階段、とても優美。藤ちゃんの「鉛筆で描いたような線がきれい」という言葉。ほんとにそう。村野藤吾が描いたスケッチの線がそのまま形になったんじゃないかと思う。

(階段の設計ってめっちゃ難しいんですよ…少なくとも私はこんな階段の図面は書けない…)

角を嫌っているんじゃなかと思うぐらい徹底したアール形状。車寄せの庇と柱、外壁材などアルミが多用されているのは知らなかった。

そして、昼食は食堂ではなくて和室でサンドイッチって意外すぎた。(平日に食堂で撮影するのは無理があったのかな?)めちゃ美味しそうなフルーツサンドだったけど。

さて、勝手に関西編

村野建築で関西のどこか、と調べてみるとけっこう取り壊されたり意匠をちょっと残してほぼ建て替え…という建築が多かった。残念。

あべのハルカスに近鉄百貨店時代の面影が少し残っているのを、先日倉方先生がツイートしていた。これは貴重!!

「名建築で昼食を」の関西編がもし放送されるとするなら、甲斐みのりさんと共に倉方先生に是非とも監修に入っていただきたいと願っている。

というのは余談で、今回紹介する名建築。

グランドプリンスホテル京都

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京都の宝ヶ池にある村野藤吾設計のホテル。街から少し離れていて広い公園のそばにあるのでとても静かに過ごすことができる。

ホテル内にはレストランがいくつかあって、以前日本料理のお店でコースをいただいたことがある。(一休から予約してかなり割引になった)

京都の街中みたいに混雑していないし、ホテルなのでサービスも◎

ランチの時間帯なら明るい中庭を散策できる。

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建物の真ん中に庭があり、庭を囲むように客室が配置されている。

この中庭がすごく好きで、中央には芝生があって視界は開けているんだけど森の中にいるようで落ち着く…建築物に囲まれているのにとても自然を感じる空間。

残念ながら建物の画像があまりなくて…前に訪れた時にしっかり撮っておけば良かったと後悔。(写真はホテルHPよりお借りしました。)

今回、あまり建築の魅力をお伝えできなかったのでおまけ?として大阪の建築フェス(!)をご紹介。

と思ったら今年はバーチャル開催だった(コロナめ!!)

イケフェスとは「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」の通称名。

毎年秋の週末 2 日間を中心に大阪で開催される日本最大の建築一斉公開イベント。普段入れないビルの屋上や、普段は一般公開されていない建物に堂々と入って、解説を聞けて写真も撮れるという素晴らしいイベント。

イケフェスの写真、探したら少し出てきた。

2015イケフェス

村野藤吾設計のフジカワビル。外装はガラスブロック。2015年のイケフェスにて撮影。ここもそろそろ存続が危ぶまれていそう…

2016イケフェス

こちらも村野藤吾設計の浪花組本社ビル。社員の方にガイドツアーしてもらった。2016年のイケフェスにて撮影。

2016イケフェス03

地下へと続く階段の壁は大理石。かなりの大判&石目が綺麗にそろっているのに驚愕。

2016イケフェス04

オリジナルの受付デスクとチェア。ほんとに曲線がお好きね…

このように、有名建築家が設計した建物や文化財に登録されている建物が、それはもうたくさん、基本無料で見ることができる。年々規模が大きくなって、事前予約制の解説付きツアーなんてすぐに予約で埋まるもはや人気イベント。

2016イケフェス02

安藤忠雄設計の日本橋の家。行列ができるほど人気。

今年はバーチャルでの開催ということで実際に建築を前にしたり空間を体感できないのは残念だけど、これを機に知名度が全国区に広がるんじゃないかなと思う。

そして全国各地でその土地ごとにイケフェスが開催され、定着していけばいいなぁ。

とうことで、今年の詳細はイケフェスのアカウントをチェックして詳細を待ってる。

なんだかイケフェスのことばかり書いた気もするけれど…ドラマの第6話は「国際文化会館」とのこと。

建築はもちろん、藤ちゃんと千明さんの物語がどうなっていくのか気になる。千明さんのアドバイスは藤ちゃんに余計な苦労はして欲しくないっていう老婆心だと思うけれど…どうなんでしょう。

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