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名建築で昼食を 勝手に関西編(第3話)
現在放送中のドラマ「名建築で昼食を」の勝手に関西バージョンを妄想して楽しんでいる。
前回の記事
3話は銀座の「ビヤホールライオン」。現存する日本最古のビアホール。ビ「ヤ」ホールっていうところがいいね。ビアホールって夜から営業するものだと思っていたけど、ここはランチもできるんだ。
モザイクガラスの壁画、麦の穂を模した柱、ブドウの粒のような照明にはビールの泡模様。上階ホールのステンドグラスに残る戦火の跡…物語が詰まっていた。
モザイク画の中の虫に注目する藤ちゃん
床のモザイクタイルの欠けを愛でる千明さん
二人の着眼点も違っていて面白い。
もちろん食事も美味しそう!
そして千明さんの職業。。。ボンボン?
笑ってしまった。確かに趣味人=お金に不自由しないボンボンのイメージはある。第4話では明かされるのかな?
さて、勝手に関西編。
今回は「現存する日本最古の」をキーワードに選んでみた。
東華菜館
京都の四条通、鴨川沿いにある中華料理店。設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ。学校や教会の設計が多いヴォーリズが飲食店を設計したのはとても珍しいそう。
竣工は大正15年。それだけで日本最古の中華料理店ぽいけれど、ここで注目するのはエレベーター。そう、現存する日本最古のエレベーターが現役で稼働している。
廊下側は木製の三枚引戸、落ち着いた色合い。
エレベーターかご内は格子形の蛇腹式内扉。出入口はL型で、こちらもとても珍しい。そして、昇降は運転手による手動式!(運転したい…)
インジケーターはシンプルでありながら下向き半円は珍しいそう。
まるで鐘の鳴る塔のような屋上の機械室
エレベーターの機能上必要なこのスペースは現代建築では上手に「隠す」設計をする。しかしヴォーリズは全く手を抜かずデザインし切っているどころか建物のシンボルになっている。現在はマシンルームレスのエレベーターが増え、このような塔屋そのものがなくなりつつあるんだよな…
(この塔屋は大きさからみてエレベーター以外の機械・設備関係もいろいろ納められていると思われる。)
建物にはあちこちにレリーフが。
タコとホタテ?
タツノオトシゴ
他にも魚、野菜などなど。食材をモチーフにしているのかな?元々は西洋料理店だったそう。
昼食は言わずもがな、中華料理をいただけます。コース料理がメインのちょっと敷居が高いお店だけど、ランチや夏のビアガーデンなら気軽に楽しめる。
夏はこんな風に川床が設置される。
実は私、この川床ビアガーデンにしか行ったことなくて、例のエレベーターに乗って上階に上がったことがない…上階は個室や宴会場なのでいつか何かの記念日に予約して行こうと思う。
1階の一般客席はこんな感じ。こざっぱりとした食堂風でこれはこれでいい感じ。右手のドアから川床に出られるようになっている。
写真は全て東華菜館HPよりお借りしました。
ドラマ第4話は「東京都庭園美術館」。ここはいつも興味深い美術展をしているので何度も訪れている好きな場所。いいタイルがいっぱいあるんだよな。
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