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えらいえもいえろい

ピンクのベルベットの似合う女になりたい
光沢があって気高くて撫でる方向によって滑らかだったりざらついていたり。

嫉妬したって愛について語る資格とかない。

はなという名前で愛を売っていた。
2万円、3万円、田舎の低い相場でひっそりと。シャバいホテルとか高いホテルとか車内とかでいつも空調や天井を見つめていた。
私をエセS台詞でぶん殴りながらそのはっきりとした二重幅で中に出さないからと"普通の女の子でいる"という0.01mmの抵抗を甲斐なく、でてるかでてないかわからないままシャワーを浴び海外製のよくわからないアフターピルを渡されて帰った。
その頃の私はもうなんだかわからなくて全部がどうでもよくて、ずっしりとずーんとふわふわとしていて、お金を貰えなくても英語がいっぱい書かれた箱に入ったピンクとか青とか緑とかの薬を砕いて飲まされて高速道路の下に並ぶホテルでまた天井を見つめていた。
あの時の気分を最低だと確信できるようになった今、虚しいエロさをエモいって言っちゃうような涙を流すような、あぁいう歌や漫画やコンテンツが嫌いになった。
私も、お前だって全て自分で選んだのだ。
レイプや性犯罪は別だよ。
自分から選んだ末に悲しんだり感傷的になるなんて、ピンクのシーツを敷いて薄暗くした部屋で好きな人とちゅーから始まるセックスとなんも変わらん。シチュエーションをつくって真っ当に楽しめているではないか。セフレだろうが好きな人が好きになってくれないとか恋人ごっこが虚しくなってきたとか好きでもない男に抱かれる自分とかどうでもいいし関係ないよ。

って下書き保存のまま放置されてほこりを被っていました。
4ヶ月後にいまみつけだしたので、ふーふーして埃落としてぶん投げます。

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