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きりしまの雑記。2020/8/23

話の尽きない友人というのは、面白いものだとつくづく思う。
ぽんぽんいろんな話題が飛び出し、いつの間にか時間が過ぎていく。
久々に会ったはずなのに、今まで会ってなかった間を埋めるかのように、すさまじく言葉が流れていく。
いつでも不思議な感覚だ。


一昨日、高校時代の友人と、久しぶりに電話した。
いつもは、友人が福岡に住んでいるので、私が福岡に出てくる機会に連絡して年一ぐらいで会っていたのだが、今年はコロナウイルスの影響で県外に出られなかったため、
「多分しばらくは直接会えないし、久々にしゃべらん?」
ということでLINE通話での再会になった。

あいさつを皮切りにして、私は梅ソーダとポテチを片手にかれこれ5時間ほどしゃべっていた。
コロナの影響、就活のこと、インターンのこと、大学のこと、バイトのこと、高校時代のこと…
あれこれ話していても、不思議とネタが尽きないのは、すごい。
おんなじ環境に所属してないからこそ、自分の話、相手の話と交互に聴ける。
ただただ、面白いし、懐かしい気分になる。


友人とは、高校2年生の時だけ同じクラスになった。
友人は野球部の補欠、私は野球部の応援団の下っ端。
クラスにはほかに野球部も応援団もおらず、なんとなく話の合う私たちは、偶然にも長い期間席が隣同士で、いろんな話をしたり、部活の愚痴を言ったりと、わりと楽しく過ごしていた。
3年でクラスが別になったが、なんとなく連絡をとったり学校でたまに会うといろいろ話したりしていた。
私が部活を辞めたり体調を崩したりしても、怖気づいたり引いたりせずに、対等に話してくれる人の一人だった。

高校を卒業して大学に行っても、たまーに連絡を取り合って近況報告をしていた。
私は大学を休学したが、友人はずっと夢だった海外留学を自身の手で掴み、ばっちり行動に起こしていた。
海外での生活の話は面白かったし、そんな風に自分の力で夢を叶えた友人は、私にとっては憧れと尊敬で、かなり刺激を受けた。
結果的に友人は、自分の希望する企業に内定が決まったらしく、おめでたく思った。

高校が嫌いなもの同士、という共通点もあったのかもしれない。
高校を卒業した同級生たちは、なぜかみんな口をそろえて
「高校に戻りたい」「大学つまらない」
と言っているらしく、私たちは
「信じらんねー」「大学の方が楽しい」
と笑っていた。

確かに高校時代は辛いことの方が多かった。
しんどい経験も、屈辱も、何回も味わった。

でも、友人と話したとき、
「高校の時しんどい思いしたからこそ今があるよね」
と言い合えて、笑えた。
そんな風に、昔、その当時つらくても、今となっては笑えるのは、本当に幸せなことだと思うのだ。

もちろん、辛いことは少ない方がいいし、無い方がいい。
それでも、
「後で私たちは、きっと今のことを思い出して笑えるかもしれない」
そう思うことはお守りだと思う。
そして、きっと、つらい経験というのは何か意味があると、私は思っている。

なんとなく、古い友人との会話の中で、発見がたくさんあった。



毎日のコーヒー代に。