小学一年生の重み

未就学児にはない重みが
小学一年生にはある
小学一年生は重い

三歳の娘を連れて実家に行くと
姪がいた
小学生になっていた
小さい妹も生まれていた

六歳と三歳と一歳の女子と遊んだ
ふざけて三人順番にだっこしたら
いちばん喜んだのは六歳の姪で
なんどもこちらにからだを預けてきた
ぎゅっ
ぎゅっ
重い
たしかに大きくなった、ということもあるが
それにしても重い
このずんとくる重みの中身はなんだろう
ランドセルだったり
宿題だったり
夏休みが終わってしまうことだったりするのかもしれない

彼女は学校以外に三つ習い事をしているという
マイクル先生はイケメンなので英語は楽しいらしい
体操も苦手ではないようだ
でも●もんは・・・
好き? と聞くと
きらーい
とつぶやく
やめちゃえ、とささやくと
えーでもママが・・・と気弱な笑顔をみせる

ここからは彼女の領域だ
無責任な叔母はやめちゃえとしか言わない
やりたくないことをがまんしてやれるようになることは
けっして大人になることではない
そしてそれは教わることじゃないから

たくさん遊んでバイバイするまで
彼女はなんどもぎゅっを要求した
三歳児よりも真剣に
一歳児よりも深刻に
それがいま彼女に必要なことなのだったら、と
喜んで提供した

楽しいことをしていきます。ご一緒できたら、ほんとにうれしいです!