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「声の足跡」MVの小ネタまとめ

日向坂46 5thシングル「君しか勝たん」の全体カップリング曲で、4月から始まった同グループの主演ドラマ「声春っ!」の主題歌「声の足跡」のMVが先日公開された。

乃木坂46の清楚系アイドルソングの血を引きつつ、どこか別れの香り漂う切ない曲調は、1stアルバム「ひなたざか」をもってセンターを交代した日向坂46第一章の完結を改めて示すようだ。走馬灯のように挿入される過去のMVのオマージュの数々は、彼女たちのこれまでの「足跡」を表していて、何度見返しても新たな発見がある。今回のnoteでは、すでにファンが指摘している小ネタや、僕が見どころだと感じたところをまとめてみた。まだまだ取りこぼしはあるはずなので、足りない部分はぜひ指摘していただきたい。随時更新していきたいと思う。


1.ダブルセンター ※5/6追記

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「声の足跡」は、「声春っ!」主演の佐々木美玲と丹生明里のふたりがダブルセンターを務めている。日向坂46名義の楽曲としては初の試みだ。そもそも表題曲とカップリング曲のセンターを変えること自体、これまでにない采配だった。ちなみにダブルセンターに限って言えば、けやき坂46時代に長濱ねると柿崎芽実の「誰よりも高く跳べ!」で実績がある。


2.体育館

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全員集合してダンスをする体育館は、おそらく「誰よりも高く跳べ!」MVのオマージュだろう。この頃は長濱ねるを含めた一期生12人だったが、いまや新三期生も加わり22人の大所帯になった。比べてみるとずいぶんにぎやかな集団になったものだと思う。

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3.正面カットとイヤホン

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正面カットで佐々木美玲と丹生明里のふたりを捉える演出は、日向坂1stシングル「キュン」のカップリング曲「ときめき草」MVからの引用だ。途中まで同曲を表題曲とする方針でシングル制作が進められていたが、秋元康が途中で「キュン」に切り替える判断をしたらしい。たしかに「けやき坂46」としてデビューするならこの曲だったのかもしれない。ちなみに丹生明里のイヤホンは同じく「ときめき草」の齊藤京子のオマージュである。

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4.アルトサックスとピアノ

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金村美玖と河田陽菜がそれぞれ学校でアルトサックスとピアノと共に映る場面。これはけやき坂46 1stアルバムのリード曲「期待していない自分」からの引用だ。けやき坂46の顔見世的側面のあるMVなので、それぞれのメンバーの得意技が披露されている。のちに触れるように影山優佳はサッカー、渡邉美穂はバスケットボール…など、ファンにはおなじみの要素を見ることができる。とはいえ、河田陽菜にピアノのイメージがあまりないんだけども…。

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5.図書室とハンコ

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松田好花が図書室でひとり楽しそうにハンコを押しているが。これは「誰よりも高く跳べ!」のオマージュだ。この時はダブルセンターの長濱ねると柿崎芽実の役割だった。図書委員はひとりに減らされてしまったらしい。

ちなみに元ネタは見つけられなかったものの、図書室にいる小坂菜緒と影山優佳のシーンにもなにかしらの意味があるのかもしれない。小坂菜緒は読書家、影山優佳は秀才のイメージに重ねられるけど…。

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6.Re: Mind?

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齊藤京子、高本彩花、小坂菜緒、山口陽世の4人が中庭で布をひらひらとはためかせながら舞う場面は、けやき坂46主演ドラマ「Re: Mind」の主題歌「それでも歩いてる」からの引用…だと思う。正直、これに関してはあまり自信がない。

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7.みんなでお掃除

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佐々木美玲、加藤史帆、高瀬愛奈、富田鈴花の4人が教室で楽しくお掃除する場面は、けやき坂46「僕たちは付き合っている」のオマージュだ。ちなみにこのあと引用元のMVでは佐々木久美の発案で職員室がメチャクチャに荒らされる。先生に怒られた腹いせとはいえ、なかなかにロックである。

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8.リップの継承

上村ひなのが同期の森本茉莉にリップを塗ってあげるシーンは、「ときめき草」で齊藤京子が上村ひなのに化粧を施す場面の再演だ。当時ひとりぼっちの三期生だった上村ひなのが、遅れて加わった「同期」に先輩からしてもらったのと同じことをしてあげる。日向坂46の継承の物語がここにあると言っていいだろう。

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9.日向坂の三大タワー

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佐々木久美、濱岸ひより、髙橋未来虹の3人が並んで階段を登り、そのあといっしょにダンスを踊る一連のシークエンス。おそらく選考基準は「日向坂の各期生の長身代表」だろう。


10.100年待てば

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佐々木久美が、けやき坂46たったひとりの創設メンバー長濱ねるの決めポーズを見せるカットも見逃してはならない。これをキャプテンの佐々木久美に任せるあたりがなかなかニクいと思う。

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11.お説教

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「僕たちは付き合っている」では一期生の皆さんがそろって廊下に立たされ、先生から説教を受けていたけど、「声の足跡」では三期生の4人がその伝統を引き継いでいる。彼女たちは一体どんな理由で怒られていたのだろう?

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12.階段ダンス

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河田陽菜、小坂菜緒、金村美玖の3人がそろって階段でダンスをする場面は、日向坂46デビューシングル「キュン」からの引用だ。丹生明里のポジションに金村美玖が入っている。

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13.花ちゃんズ ※5/6追記

松田好花と富田鈴花によるユニット「花ちゃんズ」は、今回も仲良くそろってMVに登場。

14.同い年トリオ ※5/7追記

齊藤京子(1997年9月5日)、潮紗理菜(1997年12月26日)、加藤史帆(1998年2月2日)の三人は、一期生の同い年トリオ(加藤史帆は早生まれ)。意外と見慣れない組み合わせかもしれない。

15.夕方の屋上

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「声春っ!」メンバーによる屋上でのパフォーマンス。夕日を背にしてのダンスは、「期待していない自分」のクライマックスのイメージを踏襲している。ここは渡邉美穂を筆頭に、メンバーの表情にも気合がみなぎっていて、とても見応えがある。

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16.サッカーボール

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「期待していない自分」でシュートを決めていた影山優佳。「声の足跡」では、転がってきたボールをトラップして、持ち主の男の子に返している。この差は彼女の成長を表現しているのだろう。ちなみに本人はこのトラップの出来に納得がいっていないらしい。

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17.水浴び

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河田陽菜がホースを振り回して高瀬愛奈と山口陽世に水を浴びせるカットは、「ときめき草」の終盤のシーンの引用だ。それにしてもふたりともとてもいい笑顔をしている。

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18.パソコン室

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パソコン室でソロダンスを披露する東村芽依。これは「ときめき草」のパフォーマンスの再演である。

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19.ダブルセンター圧巻のパフォーマンス

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どんな過去の要素の引用よりも、僕はふたりの熱のこもったソロパフォーマンスに涙腺を刺激された。彼女たちのふだんのほんわかしたキャラクターを知っているからこそ、そのギャップにツボを刺激される部分はあるのだけど、その儚くも迫力のある表情、全身からあふれるエネルギーに心打たれてしまう。やはりアイドルはパフォーマンスで魅せてナンボだと思う。


20.渡邉美穂の裏センター

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そのあと最前線に立ってパフォーマンスをするのが渡邉美穂だ。もともと演技の世界を目指していたという彼女は、勉強のためにノートを書き溜めたり、映画やドラマを鑑賞したりと、つねに努力をしているらしい。そういう泥臭い面を隠さず、全身で体当りするところがとても魅力的だ。けやき坂46時代には二期生のエースとして小坂菜緒と競ってきた彼女が、改名デビュー以降、楽曲のポジションで見えない壁にぶち当たっているのは非常に歯がゆいけれど、「声の足跡」のパフォーマンスを見る限り、センターの座で輝く日はそう遠くないだろうと思う。


21.「ガオー」ポーズ

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渡邉美穂がたびたびテレビ番組などで披露している「ガオー」のポーズ。先輩の高本彩花と仲良く決めている。

「日向坂で会いましょう」だけでなく「あちこちオードリー」や「ドッキリGP」でもしている「ガオー」のポーズ。いつから何の理由で始めたのかはよく知らない。

22.三期生の背比べ

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三期生が背の順に並んでいる。よくこんなにキャラとマッチした身長差で4人のメンバーがそろったものだと感心してしまう。これからの日向坂46を担うであろう彼女たちの今後の活躍が楽しみだ。


23.表題曲のモチーフを取り入れた衣装

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MVのクライマックスでお披露目される新衣装は、日向坂46のシングル表題曲の衣装のデザインがパッチワーク的に取り入れられている。側面のオレンジ色は3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」、その隣の焦げ茶色のチェック柄は4thシングル「ソンナコトナイヨ」、白色は1stシングル「キュン」、水色は2ndシングル「ドレミソラシド」…といった並びだ。「ソンナコトナイヨ」と「キュン」のあいだに挟まれた黒色はけやき坂46時代のイメージの可能性がある。ただ、全体的に抽象的な取り入れ方をされているため、はっきりとそれぞれどの色とシングルが対応しているのかを確定するのは難しいだろう。

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