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デジタル推進化の闇…

DX化の現実と課題

今更のことではないが、組織でDX化を推進していても、行政機関で作業を簡素化しようとシステムを作成しても、結局は一人に業務負担が多くなるということだ。

情報政策業務をしている組織なら、業務推進を行うと同時に業務負担を分散させることも可能だろうが、DX化されたシステムを特化していない組織に反映させようとすると、決まってデジタル推進に回される人材の存在がある。これらの人間たちは、好きで業務に当たるわけではないが、普段の業務プラスαを余儀なくされてしまう。

管理職の「知らぬ、存ぜぬ」

往々にして、管理職は「知らぬ、存ぜぬ」を決め込む。他の人員は「デジタル用語」や「デジタル機器」と聞いただけで、自らのキャパシティーが増大したと勘違いし、理解をシャットダウンしてしまう。簡単に説明をしても理解をしようとしないため、進歩が止まってしまう。

AIとの共存

AIに使われる側へと次第に流されてしまうのは、再任用、再雇用者に特にこの傾向が強い。若手層にもこの傾向があることは確かだ。若手層はスマートフォンやタブレットの操作は容易だが、パソコンになると苦手意識を持ち、ネット接続やプログラミング操作、キーボード操作など独立操作が必要なものには知識をシャットダウンしてしまう。

経営母体の身勝手なデジタル化推進

業務改善と称してデジタル化推進を推し進める経営母体も身勝手なものだ。リモート勤務を推進しておきながら、今度はリモート離れを推進し始める。これもまた身勝手そのものである。

業務負荷の増大

「してやったり」と管理をしやすくシステムを作り、業務改善のために役立ててくださいというのは易しい。しかし、そのおかげで業務負荷が大きくなる人員がいることを忘れてはならない。作成した部署が研修会等を開催して強制的に受講を薦めるのは一つの解決策だが、そんな時間も暇もないと言うお偉い人たちが巣食う伏魔殿には希望がない。

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