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もう逃げないさ

俺は、一度逃げた。俺の中学生時代は、本当に「スクールウォーズ」、「積み木くずし」そのまま。

だから、リンチやいじめ、そして校内暴力が日常茶飯事。
しかし、好きな子を助けたいのに何もできずに暴力学校から逃げた。
当時は、俺には力がなかった。そして、当時の問題児に嚙みついたが何も変わらず。
ただ、負けを認めるしかなかった。
今でも、相談室に呼び出されて好きな子が泣きじゃくったことがトラウマ。
その時に「力が欲しい」、「何もできない自分に腹が立つ」って思い知らされた。
その子は、とうとう登校拒否。俺は、その場所から引き離されて逃げた。
当時のことは、俺にとって「トラウマ」になっている。
時が経過してその子と再会。互いに家族を持つ仲。
一つ変わったことは、「もう、逃げない」っと心の底で誓ったこと。
転校先では、監視の目が厳しくって担任に噛みついても心だけはすさんでいた時代。
何もかも真っ新にして、とにかく沈黙の毎日。
しかし、このごろ狂犬の血が騒ぎだす。一度逃げた人間はもう逃げない。

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