By myselfの旅 と 会話

アメリカへひとり旅が入国審査のときにとても質問が多く、別室送りや入国拒否にあうという話を聞いていた。

不法就労、不法滞在のための入国を疑われるらしい。たしかに、空港で一人でいるときも、最終目的地と旅行目的(ビジネスか観光か)滞在場所、滞在スケジュールなど聞かれた。自分以外、他に聞かれてる人は少なかった。

入国審査のときも、自分の前に並んでいる人よりも質問は多かったように思う。by myself(alone)であることが、質問責めにあう理由。相方、友達や家族と来ていたり、新婚旅行で来ていたりする人には緩いっぽい。

ほっといてくれよ。同じ境遇、似たような経済状況、趣味旅行目的が類似する人なんて年齢行けば行くほど少なくなるし、交友関係狭めてる人には誰かと一緒にどこか旅行に行くなんてハードル高すぎるんだよ。ムキー!

もちろん、滞在先含めた日程スケジュール表も、紙印刷していたし、スケジュールを携帯のメモ帳に事細かに記していた。ライブに行くスケジュールは、ほとんど英語で作ってた。これが言葉が辿々しくなったときに役にたった。

職業についても、certificated ⚪︎⚪︎⚪︎なんだけど日本のみ(only Japan)でしか使えない。と付け加えるのを忘れなかった。

余談だけど、この職業の話題は、シェアライドのドライバーと話すとき、役にたった。国は違えど身近な話題だし、複雑な法律、特にアメリカの複雑すぎる仕組み、論文で日米を比較していたりしていたから、少しだけね、少しだけ役にたった(それ以外で役にたったことはない)。5分くらい?短っ。

帰りの空港まで乗せてくれたドライバーさんとは、日本韓国の話、円安の話、日本の歴史小説の話、織田信長の話、宮本武蔵の話なんかをした。文化的な土地だとやっぱり幅広く興味を持つ人が多いのかもしれない。司馬遼太郎とかなのかな、日本の歴史小説ってとか思った。

アメリカでの会話の際、返事を待てる時間は他国に比べて短いみたいなの見かけた気がするけど、忍耐力がある人、や、とにかく誰かと話がしたい人なら会話はできる。

話をもとに戻して、入国審査の話。
旅程については、毎日音楽のライブ(Gig)に行く予定です、キリッ!て言っても疑われる。まあ音楽好きじゃなきゃ、そんな毎日毎日ライブ行く人の気がしれないだろう。Tyler, the Creater のMusic Festivalと言ったが、Tyler, the Createrの発音が通じない。Lかな?気をつけてないとLとRの発音ダメダメだしな。

入国審査のスタッフが若い人だった。質問は続く。最近なんの音楽Gigに行ったかと聞かれたが、数日前FRUEのフェスでみたアーティスト(Louis Coleもわからないだろうな、いやClown Coreか)をここで出しても知らないだろうと、Kendrick LamarやJoey Bada$$をだす。あ、通じた。そこでやっとTyler, the Createrも理解してもらえた。

じゃあ、Tyler, the Createrの曲は何が好き?みたいな質問。もうこの辺りからは、遊ばれている感もあったのだけど、EARFQUAKEとかWASYANAMEとかと挙げて、(あんまり知らなそうだったけど)行っていいよと、事なきをえる。

本来なら、学生なら単位はどれくらい残ってる?選考は?どんなこと勉強している?とか、職業関連の質問を受けるのだろうけど、音楽の話しかしないで通してもらった。

行くライブがFever Ray、うーん彼女はヨーロッパの人だし、アメリカ人じゃないしとか、ブツブツ単語つぶやいていたから、音楽バカなことは伝わったんだと思う。

海外に一人旅でいく女性は、心してかかったほうが良い。学生ビザ、就労ビザ、グリーンカード持ってる人ですら入国審査怖いて書いてたりするのね。飛行機代安いからって経由地にせず直行便使うとかね。自分探しの旅ですとかふわっとした目的は危険かもね。別室送りにされると携帯すら取り上げられたりということがあるらしい。男女で行くならば女性を先に通してあげて、同伴者だよと言えるようにしてあげるのとかよいと思う。

町を歩いていると、声かけられたりするんだけど、多様な人種民族がいる場所なので、共通の話題で数回のラリーて難しい。レバノン出身のおじいさんからその辺でつんだ花をもらったりとか悪い人ではないかもしれないけどやっぱ怖いよね。

他国を旅行しているときも感じる。言葉の相互理解が完全にできない怖さと、性別的にターゲットとされている可能性(ほぼないんだが稀にね)からの怖さね。その点、音楽でのつながりなら、会話はどうにかなるし面倒ごとに巻き込まれづらそうな…気がする。

Fever Rayのライブの待ち時間の時は、本当に運がよくて、たまたま自分がここにしようと、場所を決め、横にいた40代か50代くらいの男性が話が好きな人でずっとお話してくれた。自分のヒアリングが弱いときは、なにか話しまくる、これも有用!て友達が教えてくれた。

ジャンル幅広めな音楽好きだったので開演までの1時間とセットチェンジ30分くらい会話した。The Knife時代のCoachellaから追ってるひとで、90年代hiphopとjazz、techno、欧もアジアも幅広くて、日本から来てることと、Tyler, the Createrのフェスに行くこと、同じ日にjazz系フェスが被ってて興味あるけど行けないことなんか話していたらあっという間に時間がたってた。帰り間際、君の教えてくれたジャズフェス行こうと思う、教えてくれてありがとうと握手して別れた。これは嬉しかった。

Tyler, the CreaterのフェスのときにPinkPantharess待ちの人にどのアーティスト目当て?て聞かれて、これとこれとこれとて挙げていったらそんなに?みたいにドン引きされて、彼女イギリス人だよね。彼女と比較されるアーティストNia Archivesもおすすめだよって言ったらもう会話やめたがってた人もいたよ。うん、ほどほどが大事だね、話しかけてきたら最後まで話してくれれば良いのに…みたいなこともあった。

音楽イベントやっぱりお値段高めだし、そのためにこの場所に来ているという同じ目的があって、その辺の道歩いてて声かけられるのと違うし、さらにこっちが情報を持っていると会話がはずみやすい。音楽という世界共通の話題を広い世界でお話ができるのは、本当にありがたいことだなあて思った。

英語力あげるのも大事なんだけど、ツールとしての言語ていうのもおっしゃる通りなので、これからも、いろいろ調べ続けるヲタクでいようと思うの。(いったいなんの宣言?)