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テキ屋の親分であった祖父さん

昔、栃木県で有名な観光地でテキ屋をやっていた祖父
私の母親の母親の夫
祖母と祖父は離婚していて、私は会ったことがない

普通お盆などに祖父に会いに行くものだが、離婚していた為に毎年曾祖父の家にいっていた
母親から聞いた話しだと麻酔無しで盲腸の手術をしたと

とても我慢強い祖父が珍しく腹が痛いと言い出した
医者に行ってみると盲腸が破裂して緊急手術になった
だが恐ろしいことに祖父は麻酔が効かない体質で麻酔無しの手術になったのだが、破裂しているために散らばった膿を取るのが麻酔無しではキツかったと

そんな祖父は手首まで桜吹雪の刺青が施されており、色が褪せたらまた入れ直すために最後の方は黒ずんでいた
基本的に日本の彫物は喧嘩の時など以外は見せるものではないため、どんなに暑くても長袖のシャツを着用して見せなかった

酒もタバコもやらずだが女性関係はだらしなかったみたいで、子分の彼女に手を出し多いに揉めて横須賀に引っ込んだとの事
そんな祖父もガンになり、車の中で炭を使い一酸化炭素中毒で自殺した

周りからは、祖父らしい死に方だったと
お次はテキ屋らしく「男はつらいよ」の寅さんのように生きた伯父の話しをしようと思う

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