「他の子と比べて苦手なこと」より、 「この子にしかできないこと」を探してあげる。

みなさんこんにちわ。
野元です。

今日は、保護者の方は自分のお子さまに対して、
ティーン世代や大人は自分自身との向き合い方のクセで気をつけておくといいなってことです。

レッスンやレッスン終わりなどに、
僕もたくさんの相談を受けます。

それらの多くは、
「この子〇〇が苦手なので・・・」
「〇〇ができなくて」
「私のダメなところはどこですか?」


こういう思考パターンになっていることはとても多いものです。
僕は、この考え方も、元々おかしなことでもないと思います。
保護者の方も、何より強い愛情があるからこそ、一生懸命本人をよりよくするための考え続けていますし、
ティーン世代や大人も、自分を成長させたいと思っているからこそ真剣に考えるのです。


元々おかしくないと思う、というのは、
一昔前までは、
みんなができることができるようになることが良し、とされていた点をいっています。

だから、周りとの比較が「できないこと」に対して行うようになってしまうのだと思います。
しかし、現代で大事なことは、

「周りと同じことができる」
より、
「自分にしかできないこと」

を見つけて大切にし、伸ばしていくことです。


自分の「強み」を見つけ、それを成長させて発展させていくことが、
とっても重要だと思います。


自分で見つけていくためには、
自分自身の「良いところ」や「強いところ」を知っていく必要があります。

「良いところ」や「強いところ」を知るには、
普段からそれを見つめるクセ(習慣)が必要です。

自分のいいところを知らずに
ダメだと思うことから探すクセのついている子は、
「何のためにダメなところを直したい」
と思っているかをそもそも見失ってしまいやすいものです。


反対に、
「自分は今日これを(ここを)頑張れた」
と、進歩した点を自分で振り返ることができる子は、


「だけど(だからこそ)もっとこうできた」


というふうに紐づけて考えることができていることが多いです。
自分の良いところを伸ばし、延長線上でより改善したり広げていったりする形になるのですね。
大きな木の幹がしっかりしている状態に、枝葉をたくさん生やしていくようなもので、
逆に、根が枯れていたり、根腐れを起こしている時に、綺麗な葉がなぜ生えないのか?とか、生やそうと考えても難しいのです。

冒頭の質問や相談に対しても、
僕もこう聞き返すことが多いです。


「この子の(自分の)得意なことや、いいところはどんなところですか?」

これに答えられることも、とても大切だと思います。
反対に、答えに困る、というのは、一つのサインでもあると思います。

「良いものを伸ばすための試練であったり、チャレンジとしてやらせてあげているか」
「自分が成長するために、この課題を越えようとしているか」

という
「子ども視点」だったり、本来の「自分軸」です。


僕は、「伸ばす」「伸びたい」ためのチャレンジでなければ、
ただ追い込まれて、ただ苦しみを持つだけになってしまうと思っています。
楽しみを持てることや、自分で気づきが持てる環境になっていくと、
「やらなきゃいけない」
から
「もっとこれができるようにもなりたい」
という向上心につながっていき、
そうなった状態の子たちの成長スピードはとんでもないものであると、
数多く体感しています。


そして、それぞれの子の「らしさ」がハッキリしてきて
それが「魅力」につながってきます。
そして「武器」になっていきます。

このような状況の中で、
競争になったり、ライバルがいることこそ、
刺激的でかつ更なる成長につながるのだと思っています。


じゃあ、どんな習慣がいいか、と考えると、
子どもや、自分自身にする、普段の

「声かけ」


が大事になってくると思うのです。
質問で最初に投げかける言葉を

「今日は何ができるようになった?」
「どんなことにチャレンジできた?」
「自分が気づいたことは何か?」

など、前より1ミリでも進歩したことが何なのかを聞いてあげられるのもいいと思います。
できないところばかりに目を向けていると、長期にわたって自分が成長してきていることに全く気づけていない、という状態に陥ってしまうことが多いからです。

僕も、演技のレッスンの中で、
基本のクラスでは
(※現場やそれを目指す特殊なクラスではまた変わります。それは別の機会に)

・今日のチャレンジの目標を自分なりに決める
・やってみてうまくいった、感触の良かったことを話す
・もっとできたと思うこと・やってみて気づいたことを話す


この声かけの中で、
自分なりに感じたことを書き出したり話したりしてもらっています。
この流れでやっていると、気づいたことから、
次のようなサイクルが自分でできてくるんですね。

・次はこう試してみる。
・だから、こういう準備の仕方をしてみる。
・そしてその実験をレッスンでやってみる


また感じたことを、進歩したところから振り返ってみて
次の気付きを増やす。


反対にダメだと思う部分ばかりに目を向けていると、
前進している気がしないので、
「またダメだった・・・」
「自分なんて・・・」
と、堂々巡りを繰り返して負のループに入ってしまうことが多いのも特徴的です。
結果、

「間違えないように」
「怒られないように」

動くクセもつきやすいです。


子どもへの継続した声かけ
自分自身への継続した声かけ

これらを少しずつ工夫していくだけで、
自分らしく、「個性」を生かした伸び方をするようになるものです。

特徴を認めてあげて、

「自分ができること」
「自分にしかできないこと」

を探す習慣を身につけていきたいですね。


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演技が上手くなるためのコツや取り組み方の工夫を、マガジンで提供していきます。 野元先生がレッスンで教えている事や、 レッスンでは教えられな…

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