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バッハ シンフォニア第13番 演奏と解説

今回は『バッハ シンフォニア』の続き、第13番の演奏と解説の動画を作成しました。

今日、バッハの書籍や解釈本、様々な楽譜やピアニストの音源など沢山入手することができます。

まず、シンフォニア13番の速度について触れてみたいと思います。

録音では、グールドは八分音符=96のテンポ、 またカークパトリックは八分音符=176で演奏していたそうです。

校訂版を比較してみると、チェルニー版では、付点四分音符=60 Allegretto と記されており、 ブゾーニ版は Andante 『静かに真面目に』 と記載されています。

アーティキュレーションについても、主題の他に対位のアーティキュレーションにおいても様々な解釈があると思います。

バッハ研究の権威とされる資料などを比較していくと自身の趣向なども明確になり、 表現のイメージ も立体化されていきます。

しかしながら実際に何十年ものバッハ研究を続け 欧州のバッハ研究所でも資料を研究されてきたピアニストの山崎孝先生も、「まだまだ日本はバッハ研究が遅れている」という言葉を伺った時には、 それほど勉強された山崎先生でさえも未知のことがあるのかと思うと、私は衝撃を受けました。

私は、一度基礎の通過点として勉強したバッハの曲であっても、再度勉強し続け年々内容を深めていき、 バイアス(固定観念)を持たず柔軟性を持つことが必要なのかと感じました。

話が長くなりましたが、この動画では、装飾音符の奏法、アーティキュレーションのつけ方を一つの提案として実演しながら各部を解説しています。

なるべく無駄がないように内容を凝縮させてみました。動画収録時間は約30分となります。

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