地域や分野を超えた連携が生まれる①
2019年6月から、日本財団子ども第3の居場所事業で県内4ヶ所、長野市、御代田町、諏訪市、松川町で学校でも家庭でもない、子どもが「生き抜く力」を育むことができる、安心していることのできる居場所づくりが始まりました。
この事業は、居場所を解説するための初期投資と3年間の運営をするための資金助成がされます。
みらい基金と長野県は、同年9月に締結した、日本財団、長野県、長野県みらい基金の三者協定の上、地域の行政、教育機関、地域の多様な方々が参加する支援チームを構成し、専門機関とつながり、経営的な基盤を作り、地域で支えていくことで自立できるようにする伴走支援をしています。今年が助成3年目、来年から自立した運営が始まります。
とはいえ、日本財団、長野県みらい基金と関係がなくなるのではなく、日本財団は子ども第三の居場所に対しての研修や連携は、助成終了後も一緒に行っていきます。長野県みらい基金は地域の方々から支えられて運営できるよう、マンスリー寄付のサポートや関連した情報の共有、行政支援の連携などを一緒に行っていきます。
長野市、御代田町、諏訪市、松川町、県内4ヶ所の第三の居場所は、それぞれの地域の困っている子どもや若者を支え、自らの得意や特徴を生かした運営をしています。
長野市の新興住宅地にある「にっこりひろば」さん。ここは、長野市でも小さな子どもの人口が増えている地域にあり、小学校のチャイムが聞こえる場所にあります。任意のプロジェクトでの経験もあり、既に子どもたちも学校帰りに立ち寄る風景が見えていました。
1年目はまず法人格を取得することが伴走支援の最初でした。
NPO法人を設立するプロセスで、自らのやりたいこと、やるべきこと、その体制は?など、自らをしっかり見つめることができて、設立後、ブレずに運営しています。
小学校が終わると子どもたちが三々五々入ってきます。棚にランドセルをいれると、上がり框で本を読んだり、レゴで遊んだりし始めます。
「さぁ、宿題」という声で、遊ぶ前にまずは宿題を終わらせるルール。
ここに、お隣の千曲市のNPO法人 ITサポート銀のかささぎさんが定期的にタブレットやロボットを活用して学習支援をしています。
銀のかささぎは、2019年の休眠預金活用事業で採択された「千曲市に学習困難な子どもたちの居場所づくりを行い、ICTを活用した学習支援を行うとともに、安心して居ることができる場所を作る。」という事業を行っています。
銀のかささぎさんは、広くICTを活用した学習支援を行う、という視点で、コロナ禍の状況もあり、千曲市の拠点で対象者を待つだけではなく、アウトリーチをここ「にっこりひろば」で展開をはじめました。
https://note.com/juntakakahashi/n/nc1f31e2f0491
日本財団と休眠預金、違う助成枠、違う地域での事業ですが、地域の困難を抱えている子ども若者を支援しよう、という共通の事業目的、地域への思い共通でした。
得意なチカラを提供し、足りないところを一緒に行うことで、自分達のチカラが強くしていきます。
素敵な連携、頼もしいです。