ツイッターで書いた妄想物語その20

10/2
スマホを人質にとった悪い奴「ふっふっふ、じゅんすたよ。小説を書きたいか?」
じゅんすた「うぅ……っ、返してください! その子がいないと小説が書けないんです!」
悪い奴「返して欲しけりゃ、資料を読め」
じゅ「へ……?」
悪「書きたきゃ読め!!」
じ「正論!!!!」
10/21
(極度の疲労により、辞書とお茶する怪文書を生み出してしまいました)

好きだよ日国、僕のそばに来て、一緒に紅茶を飲もうお菓子もあるよ。僕らは薔薇のアーチの下で、密かに触れあった。
君の中の文字を指でなぞると、僕ががんじがらめになっていた常識が、いかにちっぽけなものだったのかがよく分かる。僕らは何百年も前に誰かが紡ぎ出した言葉で生きているし、僕が知っていた言葉の意味は、ほんの一部でしかない。
本当はもっと強く抱きしめたかったけれど、やめた。
僕と日国は、引くもの・引かれるものである一方、僕はこれからも間違いを受容されたり正しく導かれたりし続ける。甘美で密かであいまいなふたりのまま、ゆるやかに繋がっていたい。

(了)
10/24
風のたよりで聞いたところによると、どうやらこの世界に、執筆の神様は存在しないらしい。
「もしいるのなら、万人に平等に才能が分け与えられているはず」
どうしてそんなシンプルなことに気づかなかったのか。僕がうまく書けないことが、神様がいないことの証明だったというのに。

それはそうと、僕はこの世界には、天才と優等生と凡人がいると思う。
天才は、天衣無縫で好きなように書いて面白くなるひと。優等生は、何を書いたら面白くなるかが見えているひと。
そして僕はいま、凡人を噛みしめるのである。他人と比較して凹まない性質なのが唯一の救いだ。はなから比べない・勝負の土俵に立たないことが、精神の健康の秘訣である。
ただ薄ぼんやりと、凡人だなあという諦念とゆるやかに手を繋いで、書いたり消したりしながら生きていく。神の降臨を待たなくてよいと分かったのはよかった――

まどろみもしてくれない意識と、かすかな頭痛のなかで、そんなことを思った

(了)
10/26
あーーーなんかすごい、チャラい天使のお兄さん書きたくなってきた
普通の男子大学生の帰り道に舞い降りて、不審者だと思われてスルーされるも食い下がって天使だと信じてもらい、神様に言われたことを一緒にやってもらうみたいな……
やば、この数行だけで頭おかしくなるくらい可愛い。あー書きたいな

「やべー地上たのしー!」
「ちょっ、その、その羽どうにかなんないの。そんなもんばっさばっさしてたら街中歩けないよ」
「んー?(ぱたぱた) んー……これ、どうしたらいいんだろ(しょんぼり)」
「……しょうがないなあ。ちょっと待ってて」
(お気に入りのナップザックの背中側をざくざく切り取る)
「この中に羽しまって、荷物のふりして背負って歩けばいいだろ」
「おーー(背負って姿見の前でキョロキョロ) えー、人間いいなあ。こんなかっけえのいつも背負ってるわけ?」
「……別に、安物の普通のだし。かっこよくはない」

チャラ天使のおつかいと、第二次世界大戦中にアメリカで起きた天使降臨事件と、大学生のじいちゃんが誰にも言ってなかった過去(じいちゃんはぼけちゃってるので確認不可能)が繋がり、大学生は救済され、チャラ天使は大学生の記憶を消してそっと去る
寝室の床に丸く切り取られたナップザックが落ちているのを見て、何か大事なことを忘れているような感じがするが、思い出せないまま普通の生活に戻ってゆく
完結しちゃった!

ふたりで神様のおつかいをやり遂げたところで廃ビルの火災に巻き込まれ、チャラ天使が大学生を抱きかかえて跳ぶ→羽が焼けて頭打って羽だけ燃え尽きて、起きたら天使だった記憶が無くて人間になってる
というエンドもありな気がしてきた
いや、この設定なんでもいけるな

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