ツイッターで書いた妄想物語まとめ18 1 奥野じゅん 2022年7月6日 12:22 6/26「僕は冷房の精霊です。ご用件をどうぞ」「節電したいです。あした関東の電気がやばいらしいので」「では、いまからじゅんすたに魔法をかけます。そよ風が気持ちよくなります」(えい)「うわあああ風気持ちいい! ちょっと肩を上げ下げするだけで風が! 空気って動いてるんだねえすごいねえ」「体感温度が低いからと言って、水分補給を怠ってはいけませんよ。では」そう言って冷房の妖精は、エアコンの中に吸い込まれていった。じゅんすたはYouTubeでシティポップをかけながら踊り、大嫌いな夕食作りもいつの間にか終わっていた。そんな白昼夢を見ていて気づけば18:00。ごはん……(了)7/2梅雨明けでいきなりかっ飛ばしてる太陽に負けたのかなんなのか、僕はあっけなく風邪を引いた。7月に入ってたった2日の敗北である。高すぎた住民税に腹を立て、元をとるために、土日は図書館を使い倒してやろうと意気込んでいた。なのにいまはどうだ。なんかもう風邪に効く食材におもねっていくスタイルでないと生きられないみたいな感じで、豚肉に生姜チューブをしぼり出しまくって、高すぎた貴重な玉ねぎをげん担ぎにぶちこみ、ニラのスタミナ増強を信じ、イメージ上の免疫力アップを考慮してしめじを入れ、海の神の恵みを期待しながら大量にかつおだし粉末を入れた。湯気に舞うほんだしを眺めながら、泣きたくなった。全部太陽のせいにして危ない恋愛をしようと歌っていたのは誰だったっけ。いや違う。あの歌詞は、冬のせいにして暖め合おうだった。めちゃくちゃな思考のまま、図書館の本で顔を扇いだ。ばかちくしょう。風邪。(了)7/4「普通に風邪ですね」そう言いながら医者は、額につけた銀の円盤を外した。なんだ普通にって。軽んじてるのか。いや、異常に風邪でも困る僕はふらふらと診察室を出て、長椅子に座ってお会計を待った病は気からというのは少し本当で、診察待ちのときはぐったりして体中が痛かった僕だけど、会計待ちのいまは、せいぜいくしゃみが出る程度だ咳は捏造できるけどくしゃみは捏造できないから、まごうことなき風邪ではある普通に風邪か。うん、そうだな(了)7/6選挙会場が隣なせいで投票行ったあと外食して選挙割りの恩恵にあずかるのが大変な会社員男VS投票所がコンビニの隣でちょうどタバコが切れたので買いに行かざるを得ないし投票しない理由がない女VS競馬感覚で選挙特番を見る家庭で育ったので投票に行かないと損した気分になる初選挙の男子高校生という3人が街中でエンカウントしてバトルする短編を考えたけど2分でやめた ダウンロード copy #小説 #ツイッター小説 #即興小説 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート