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【智姉さんのクルマ解説・番外編】三菱ランサーエボリューションIV

無題954-2

解説:斎藤智
(スペックは96年式の2.0RSを参考)
【製造期間】1996年8月~1998年1月
【先代車】CE9A型ランサーエボリューションIII
【後継車】CP9A型ランサーエボリューションV
【名前の由来】ランサーは英語で「槍兵」、エボリューションは英語で「進化」
【当時の新車価格】249万円(96年製の2.0RS)
【別名】三菱・カリスマGT(欧州名。由来はギリシャ語で「神からの授かり物」と英語でクルマ意味するCARの造語+グランドツーリングの略から)
【全長】4.330mm
【全幅】1,690mm
【全高】1,415mm
【定員】5名
【ボディタイプ】4ドアセダン
【車重】1260kg
【駆動方式】4WD
【クラス】スポーツカー
【エンジン】三菱・4G63ターボ (2.0リッター直列4気筒DOHCシングルターボ)
【最高出力】280馬力
【最大トルク】36.0kg・m
【パワーウエイトレシオ】4.5kg/馬力
【トルクウエイトレシオ】35.0kg/kg・m
【サスペンション】F/ストラット、R/マルチリンク
【変速機】5速
【0-100km加速】5.1秒
【0-400mタイム】13.3秒
【最高速度】240km/h
【作中の搭乗者】大崎翔子(15歳・和食さいとう)

【好子の解説】
通称「エボIV」

 本モデルからベースとなったランサーのフルモデルチェンジに伴い、第2世代と呼ばれる世代に突入する。

 搭載しているエンジンを先代とは対照的に左右反転させ、トランスミッションの駆動ロスを軽減させることでレスポンスに大幅な向上が見られた。
 搭載されているエンジンは鍛造ピストン、ツインスクロールターボの採用、PCCSおよびタービンのノズル面積アップ、ブースト圧のアップ、高速カムプロフィール採用により、先代より10馬力向上させ、当時の自主規制値である280馬力へ到達させた。

 しかし本モデルのピストンは過給圧の上昇時にタナ落ちなどのトラブルが発生しやすく、エボVにフルモデルチェンジすると鋳造ピストンが再び採用された

 GSRモデルには、アクティブ・ヨー・コントロール、略してAYCという左右の後輪への駆動力変化させるシステムを導入し、先代以上のコントロール性能を実現した。
 しかし搭載されたばかりということもあり、このクルマに積まれた物は完成度が低く、異音が発生するトラブルに見舞われ、そのため社外品のLSDへ交換する事例が見られた。

 エクステリアば、エボIIIでリアウイングを大型化した結果、戦後の揚力バランスが取れなくなったため、それを見直して小型に設計されている。
 これにより、フロントゼロリフト、空気抵抗係数Cd値0.30を実現した。

 エボIVは歴代ランエボの中では生産台数が多く、これは派手ながら纏まったデザインと5ナンバー最後のチャンピオンマシンという功績があるからだ。

 アクティブ4WDシステムやアンチラグシステムなどを使い、あらゆる路面で速さを見せ、97年度の世界ラリー選手権ではトミ・マキネンのドライブでチャンピオンを獲得した
 彼の優勝は2年連続となっている。

 現在でも生産台数の多さもあり、国内のラリーとかでもよく見る1台だ。
 
 本作品の自動車学校には、これをベースとしたサーキット教習車が用意されている

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