先切りの話

まずは定義
「未完成ターツのフォロー牌をテンパイ以前に切る事」
色々考えてみたけど定義するならこうなるかなぁ。
123456788七八西西北
から打8とかはよくありますが
123345899⓷④西西北
ここから8切ったりも先切りの一種ですね。

ちなみに来賀先生の漫画でたまにある
456789七八九⑦⑧西西北
から打八→リーチを受けて八ツモっておっかけリーチ。もちろん八は当たり牌とかも広義の先切りかもしれませんが高等技術すぎるので今日の所は触れないでおきます。

次にメリットデメリット
メリット
・出アガリ率アップ
麻雀の基本戦略が「手を広くしてツモあがりを目指す」事である以上(極限堂さんがいってました)基本的に手組は「内に内に縦に縦にぶくぶくに」なっていきます。その為序盤に切られた牌のまたぎの危険度は下がります。それを逆手に取るわけです。
受ける方としては
序盤に切られた牌のまたぎ→安全 終盤に切られた牌のまたぎ→危険
愚形固定→少ない 好形固定→多い
と覚えておきましょう。あとは場況とかいつぞやのコラムで書いた切られた時点の切れ枚数とかで総合的に判断ですね(ヨンマだと手役絡みとかもあり。切りたい牌で構成される三色とか一通がありえるかどうかとかチェックするのもアリ)
またフリーなどでよくあるのが2巡目に2切ってる10巡目リーチ!まぁ1くらい大丈夫やろうと見せかけて実は3巡目からずっとツモ切りでしたみたいなパターンですね。
正直、仕事中はそこに労力を割くのは難しいので割り切るのをオススメします。
「あの人ずっとツモ切りでいらついてはるわぁ」くらいの情報収集しとくのはアリかもですね!

・危険牌先切り
これに関しては、他家の手牌読み・速度読みが重要になってきますので、自信がなければパスしてもよしです(特に上記読みづらいヨンマなら・・・)先切りで放銃は麻雀死にたくなるランキングかなり上位に入りますからね…かつ上手く決まった時も「かー!そのリャンゾー1巡早いわー!」とかいってくれる相手じゃないと決まったかどうかわかる時少ない。でもサンマ強い人と同卓した時って「嫌なタイミングで処理されたな」って思う事多いですよね。押し返しやすさ・粘りやすさが全然違うので結構差が出る所ですね!

デメリット
・テンパイ確率ダウン
はい、今回めちゃくちゃ長い文章書いてますけど、ここだけでも理解してかえってください!
この先切りのデメリットにおいて大事なのは!
『ロス枚数ではなくロス割合で考える』
という事です!
123456788七八西西北
122334788七八西西北
122334889七八西西北
この3つの牌姿から8切った場合のロス枚数は全て8と西で4枚です。
でも先切りしやすさが全然違うのはわかりますよね?
上から順にロス割合は4/22、4/20、4/16となります。

また意外に気付いていない形として
12345678七八八西西北
12233478七八八西西北
これも上の方が先切りしやすいですね。

ようは「どうせテンパイするやつは先切りしてもOK」と覚えておきましょう。
そう、ここでも「どうせテンパイするやつ」になりやすいサンマだと先切りするケースが増えます!
先に書いた危険牌先切りと合わせるとやはりサンマでは攻防共に結構重要技術になってきますね。
ヨンマだと昭和と揶揄されつつたまに見直されたりするくらいな先切りですが、サンマだとしっかり戦略に組み込み上手く使う必要があると、これを書いてて再認識しました!

また一つ強くなってしまったな・・・

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