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身体関係の仕事の話

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せっかくの本業のウェブサイトやブログじゃない場所であるnoteなんだけど、だからこそお客さまを意識しないで書くことができる場所でもあるわけで、そんな話です。
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記事一覧

脱力は大切だけど、できたら立ってすらいられないはずな矛盾

一般的にも、スポーツ現場でも「脱力」って大切だといわれます。 が、以前の僕は「完全に脱力をしたら立ってすらいられないじゃないか…」と矛盾を感じていました。 先日、お客様のメンテナンスをしている中でこの話が出ました。同じことを考える人はやっぱりいるんだなと。 今ではこの矛盾は自分なりには解決しています。世の中的にこの問題をきちっと解説しているものを見たことはありませんが、僕の中では完結した感じ。 どう解決しているのかというのはブログ記事にしました。興味がある方はぜひ見て

無意識が自分の身体を壊す事例

人は無意識のうちに自身の身体に悪影響を及ぼす小さな行動をとっていることがあります。 ケーセブンの施術現場で気づいたのが「目線を上げる」という些細なこと。 目線が上を向くと、顎が上がり重心が後ろに行きます。すると腹筋系の働きが悪くなり、身体が不安定になる恐れがあります。年配者では「後ろに転びそう」と不安になる方も。腰痛や膝痛の原因にもなり兼ねません。 一見些細な目線の向きが、気づかないうちに健康を損ねかねないです。 これが、腰痛や膝の痛みの原因になっていることがあります

足裏へテープを貼って重心位置をコントロールする

自分の中で最近のホットな話題は、足の裏に小さなキネシオテープを貼って重心位置をコントロールすること。 物理的な重心は下腹部にありますが、この施術で前後方向の重心位置を変えられます。 作業はとても簡単で、小さなテープを足の裏に貼るだけ。これだけで、重心の前後位置を好きなようにコントロールできます。 重心位置は姿勢や身体の動きに大きな影響を及ぼします。たぶん、多くの方が思っている以上に。 さらに、身体の力みの具合もコントロールできます。メンタルによる力みはきついけど、多少

アキレス腱痛は身体のバランスで減らせる

60代半ばの男性が朝起きた際に突然のアキレス腱の激痛に見舞われた症例を紹介します。 「朝起きたら、アキレス腱に激痛が…」ということで、ご家族の紹介で夕方にいらっしゃいました。そこそこの時間が経っていたので、多少は動けるようになっており、まずは全体の動きのチェック。 これで身体のバランスが崩れていることが判明したので、まずは大雑把に調整。これで、一見関係ないように見えるふくらはぎへの負担が減ります。 さらに細かいことへのチェックと修正を重ねていくと、多少の痛みは残るものの

怪我は感染するんじゃないか…

怪我は医学的なことをいえば感染することはないです。 が、この仕事をしていると「感染するよね…」といいたくなることが良く起こります。 骨折の人が来ると、連続してくる。個々には全然関係性のない人たち。また以前大きな箱で接骨院をやっていた時にはそこらじゅうに足首捻挫の人がいたり。その時には、とある大学生がうまいこといっていて、「インフル捻挫なんですよ!」とか。うまい。 ということで、今回は手首の捻挫。 比較的症状というか痛みが重いと、TFCCといわれることが多い。うちでは診

テーピング効果の実証 - 遠方から訪れた患者さんの体験談

一般的に、自費の治療院には、遠くから患者さんが訪れることがあります。ケーセブンにもそういう傾向はあって、近所の人よりも遠方から来る人の方が多いです。 先日、普段自分の街からあまり出ないという方が、電車を乗り継いで3時間かけて来院されました。 きっかけは、ケーセブンのスタッフが書いた「テープケア」の本。その本を読みながら自分でテーピングを行ったところ、大変な効果があったそうです。 これまで近所の整形外科、接骨院、整体などに行ってもあまり効果がなかったのに、本を読んでテープ

リモートワーク腰痛、原因は意外なところに

先日、リモートワーク中に腰痛になった20代前半の女性がきました。一通りのチェックと施術で、痛みはほぼ消失。再発の可能性はありますが、ほぼ終わりの感触でした。 が、数日後に再度来院。痛み再発とのこと。 身体全体を再チェックすると、初診時とは違う感じ。初回施術は効果的だったようで、前回は見えなかった他の原因が出てきた感じ。 施術中、彼女の姿勢に違和感を感じました。無理やり作り出している感じ。実は、同席したお母さんがピアノを教えていて、小さい頃から背筋を伸ばせといい続けていると

全身調整の効果を次のステップへ

「Body Tuning Labo K7”」という名前には、「Labo」が含まれ、施術のレベルアップを常に追求してきました。 最近、新たなステップアップに向けたアイデアが生まれました。その参考にしたのが、本棚にあった「Anatomy Trains」です。ちょっと確認事項があります。 僕が人の身体をメンテナンスする際、物質的なものよりも制御的なものを重視します。少し具体的にいえば、筋肉よりそれを動かす神経系の働きを最適化することに注力しています。 ヒトは外部刺激に対して反

夢から現実へ:プロサッカー選手を目指す厳しい道のり

多くの若者が夢見るプロサッカー選手への道。しかし、その道のりは想像以上に険しく、厳しい現実が待っています。今回は、実際にJリーグの選手数から、プロになるためのレベルを推測し、その厳しさについて大雑把に考えてみます。 まず、J1リーグのスタメン選手は20チームで200人(除キーパー)。20歳から30歳までの10年間で活躍すると考えると、一学年あたり20人。これは全国大会決勝戦に出場するレベルに相当します。さらにJ2、J3、リザーブ選手などを考慮すると、全国大会ベスト8レベルが

気持ち良さと治療効果のギャップについて

施術を受ける際、「気持ちいい」と感じることが良い治療を受けていると錯覚する方は多いです。しかし、気持ち良さと治療効果は必ずしも一致するものではありません。 これ、なかなか理解してもらえないことが多いです。 気持ち良さは神経伝達物質の分泌による一時的な快楽であり、治療効果は症状の改善や機能の回復など客観的な指標に基づいて評価されます。 治療を受ける際は、気持ち良さだけでなく治療効果に目を向けることが重要です。そのためには、施術者に治療効果と気持ち良さの両面について質問するこ

【重心位置をキネシオテープで制御する】

立っているとき、重心は両足で囲まれた範囲内にあります。その位置がずれると転ぶため、重心位置は重要です。 今回は前後方向の重心位置を制御する話。前後方向とは、つま先から踵までの間のどこにあるのか、ということ。 この重心位置は、キネシオテープで簡単にずらせます。つま先重心にしたい場合はつま先に近いところにテープを貼り、踵重心にしたい場合は踵に近いところにテープを貼ります。 例えば、浮指な人は踵寄り重心なので、母指球あたりにテーピングする。 これは、姿勢や重心位置を決める全身

転倒での打撲でも全身への施術で早期改善

昨日の雪、皆さんは転ばずに無事でいられましたか。今朝はまだ凍結していたので、今日もお気をつけてください。 先日、普段からメンテをされている方が「転んでしまった」と来院されました。旅行中にスーツケースとズボンの裾が絡まったとのこと。まぁ、誰にでも起こりうることですよね。 直接打ったのは膝だそうですが、全身になんとなく違和感もあるとのこと。転倒や交通事故では想像以上に身体に外力が加わるので、全身に症状が出ることはよくあります。 この方は普段からメンテナンスでバランス調整をさ

保湿クリームで身体が変わる→ケアに使えるんだ…

なんか、地味な記事が続くわけですが…。前回の記事は、「指輪をする指で身体の状態が変わる」ということを紹介しましたが、この記事では、ニベアなどの保湿クリームで身体が変わる、ということを紹介します。 保湿クリームと書いていくのはちょっと面倒なので、うちで推奨している「ニベア」と書いていくことにします。アンチニベアの方にはすみません。保湿クリームだったら別に何でもOKです。 ニベアとか、多くの人が冬場にカサカサになりやすい足の裏に使うことが多いと思います。でもそれだけじゃもった

指輪で健康維持できたら簡単でいいですね

指輪しますか? 指輪をつける指を選ぶことで、身体って結構変わります。と、いわれて、一本一本指を変えていったところで、身体の変化に気づける人はあまり多くはないと思います。 変化を意識の認識できるところに持ってくる変換作業のようなものが必要。それがテストではあります。ビフォアーアフターの写真とかもそんなものの一つ。 それはともかく、結構変わります。今までの20年以上の経験値と、実験の結果からかなり変わるんだよ、といいたい。まぁ、実験といっても、きちっと論文を書く先生たちから