見出し画像

18年ぶりに履歴書を書いた話

これは自宅警備員歴18年のプロフェッショナルが、久しぶりに履歴書を書いたところ、思い上がった生き様が浮き彫りになってしまっただけの話です。


久し振りの履歴書

我が家は、私の大学進学前に家庭が解散になってしまったので(詳細は >>おチチの遺したもの)、奨学金を借りて学費を賄い、その他の生活費はアルバイトを掛け持ちしてやりくりをしていました。
時間的には社会人と同じくらい働いていましたが、授業はサボらず、成績も良い感じでキープさせ、更に友人との時間も大切に過ごしていました。
欲張りな生活を可能にするため、無駄のないよう分単位で計画をし、体力の限界までフル稼働の毎日。
卒業をして社会人になってからも、アクセルは全開のまま。時の流れが麻痺するくらい必死に生活をしていました。
今思うと無我夢中でまさに夢の中にいたように感じます。

そんな私が家庭に入り、腑抜けた毎日を過ごすのに危機感を抱きはじめた先日、とうとう勤労所得のタイミングが巡ってきました。
以前から「働くならここ!」という職場を決めていたので、そちらの求人を毎日血眼で探し、数ヶ月経ってようやく履歴書を見ていただける運びになり今に至ります。

ブランクが長いことを気にしていたのですが、そのことよりも若い頃の骨身を惜しまず勤労した経験がアピールできると考えていました。
さぞ素晴らしい履歴書が書き上がるかと思いきや…

学歴 
> Fラン卒

職歴 
> 株式会社A(SNS運営会社) 1年強で一身上の都合により退職
> 株式会社B(Webコンテンツ運営会社) 3ヶ月で一身上の都合により退職

大学を卒業するため、あんなに必死になって働いていたのに、卒業後の履歴書に書けるような職歴はたったの2つ⋯。
2つ合わせて一年半も働いていない、これはダメ寄りの人の履歴書なのでは…。
いや、10年は働いていただろ、夢を見てるのかな⋯(混乱)?

ここからは未練がましい言い訳。
たくさん働いたと思い込んでいた株式会社Aは、働き始めて一年も経たない頃に事業を続けるのが困難になり、最終的には親会社への異動を提案されました。しかし親会社には大きな問題があり、泣く泣く退職に至りました。
前職の経験を活かし株式会社Bに中途採用してもらいましたが、入社直後に妊娠が判明。つわりも入院レベルの重いものだったため土下座切腹で退職。
様々な方面にかけた迷惑を思い出すたびに心が痛み、未だに「ぅわーーー!」と発狂したくなることも。
その後は、18年の自宅警備員生活。

会社員生活の中で、自分なりに精一杯頑張っていたつもりになっていましたが、新卒1年目で社会人を辞めた私にアピールできるような成果や業績は皆無。
しかし、私の中では10年間勤務したくらいのエネルギーを費やしていたようです。
主観と客観のギャップを今更ながら実感し、自己評価の歪みを呪わずにはいられません。
この18年、私が身に付けたスキルは「昼寝につく早さ」、そして「時間通りに昼寝から飛び起きる」こと。それがどなたにも認めてもらえる私の培った能力です。
完全に廃人

長々と履歴書を書いた結果に悶絶した愚痴を書き殴りましたが、受けたのはバイト。
末端の人手が足りないこのご時世、こんな私でも働けることになりました。
ありがてぇ。

自信の源は過去の栄光で幻想に過ぎないということを心に刻み、自分はこれから育っていく0歳のバブちゃんだと思い込みバイトに励みたいです。
ばぶー

3行で

若い頃に骨身を惜しまず働いた経験を履歴書に書きたかったが、客観的に見ると何の成果も生んでいなかった。
初心だけを持って久し振りのお仕事を頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?