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歌に愛されたかたでした。

さっき、昔からの音楽仲間がすまなそうにメッセージをくれた。

門倉有希さんが空へ旅立たれた、と。

信じられなくて、
信じたくなくて、
検索して、
事務所に確認した。

本当だった。

20年ほど前、
「J」という曲を唄ってくださり、 
それがご縁で、
「桜のそら」を書かせていただいた。

ごめんなさい。  

どうしてなんだろう。
どちらも亡くなったかたを愛おしむ内容だった。

有希さんには、二回だけお逢いした。
一度はレコーディングで。
二度目はラジオ番組にご一緒させていただいて。
猫が大好きで、猫のお話で話が尽きなかった。

帰り際、どちらからともなく写真を撮りましょうということになり、パチリと一枚。
少女のように細い腕が私の腕をぎゅっとしてくれたこと、忘れられない。

御病気だと知って連絡させていただいたとき、「歌うことが一番の薬になっています」
と、気丈にされていた。

どうか、音楽に満ちた安らかな場所にいらっしゃいますように。


ありがとうございました。

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