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論より証拠、まずは自分でやってみよう。


 やってみるまでは、無理すればペトロの腕の様に手首が曲がるだろうと少しは思っていた。

 いざやってみて驚いた。無理だ。どうやってもできない。

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 あの角度に曲げることができない。人間とは不思議なものでアニメなど2次元の世界で表現されると3次元では無理な姿勢でも自然に見えてしまう。

 首が伸びたり腕が伸びたりしても普通に見えてしまう。しかし、よくよく考えてみればレオナルド・ダ・ヴィンチは人体の構造を知り尽くしているはずだ。

 生涯に30体、人体解剖をしているそうだ。レオナルド・ダ・ヴィンチは、こんな素描も残している。

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逆に考えればレオナルド・ダ・ヴィンチが描いたから間違うはずはないという我々側の思い込みなのかもしれない。

 この人体スケッチは1510年頃なので最後の晩餐よりは後ではあるものの、ここまで人体の正確性を探求しようとしたレオナルド・ダ・ヴィンチがあのような不自然な腕の描写をするだろうか?ありえないだろう。

そこで私はこう考えた。
            
こうするならば合点がいく。どうだろう。

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ペトロが誰かの腕を掴んでいるとすればどうだろう。そう見えないだろうか。
そこで私は想像画を描いてみた。

続く・・




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