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ダヴィンチパズル 序章

 私は今、一冊の本を書こうとしている。私は読書家でもない。勉強も嫌い。大学も出ていない無学な人間である。そんな私がなぜ本を書こうとしているのか?書きたいことがあるからである。ただ、それだけのことなのだ。


 しかも、世界でもっとも有名と言っていい画家「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の本を書こうとしている。私を笑っていただいて結構である。構わない。当然のことだ。世の中には、美術大学で専門に研究している学者もいるだろう。美術史の専門家もいるだろう。そのような専門家でなくても、美術の愛好家はたくさん存在している。そのような方々の深い知識に比べれば、私は何も知らないも同然である。


 最近ではネットで検索すれば、ありとあらゆる情報があふれている。そしてある程度の深さまでならば調べることも可能だ。レオナルド・ダ・ヴィンチに関しても同様である。ネットで「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と検索すれば様々な情報が入手できる。都市伝説の類まで入れれば膨大な情報量である。
 私が若いころはモナ・リザを見ようとすれば、図書館に行ってレオナルド・ダ・ヴィンチの重い画集を開かなければ、見ることはできなかった。しかも貸し出しは禁止だった。今思えば、粗悪な印刷で、ディティールも再現されていなかった画集ではあるが・・
 テレビが登場し美術番組も放映されたが、その様な番組に興味を示す私ではなかった。だが、私は書かずにはいられない。たとえ読者が一人もいなくても書かなければならない。膨大な文献を研究し尽くした学者や美術史家だけが本を書く権利があるのだろうか?読者はいなくとも書く権利は私にもある。どうか、この本を最後まで読んでくれる読者がいることを願っている。 

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