船出。自分へ。

20年間勤めた公務員を今月で辞める。
正直言って、怖い。
今日親に話した。
親の不安がありありと伝わった。
なんで?
もったいない。
なんでなんて、自分が何度自分に問いかけたか。
このまま、この場所にいると思っていた。
でも、急に潮時だと感じた。
それはもうはっきりと、仕事への興味も熱意も消え去った。
潮が引いた。
ここではもう泳げない。
不安しか今はない。
でも、心を覗き込むと、これでいいんだと聴こえる。
このまま人生をやり過ごすように生きてはいけない。
立ち止まって、しっかり引きこもって自分の中に潜る。
いつかきっと、なんだか無性に浮上したくなるはずだ。
何故たかが仕事を辞めることをこんなにも恐れるのか。
私は働くために生きているんじゃない。
私をまっとうするために生きている。
働かない選択も当然していい。
自分ですら予想しなかったタイミングだったけれど。
頭の中に終始警告音が響いていた。
自分を救え、自分を守れ。
やってきただろう?
今までだって。
裸足で逃げ出せばいい。
行く先なんか知らなくていい。
ここを出れば、ここ以外の何処かにたどり着く。
自分を見失わなければ、きっと望む場所へ行ける。
信じるんだ、自分を。
顔を上げるんだ。
負けたんじゃない。
選択をした。
これまでの日々は幕を下ろす。
誰かが幕を引くのを待ったりはしない。
私は自分で人生の舵をきれる。
仕事も辞められる。
恐れになど負けない。
私が私らしくあるために、勇気を出したんだ。社会人ごっこはもう飽きた。
私はわたしに戻って、新たな日々を生きる。
賢いこどものように生きたい。

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