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観劇ノート📝1年目

 ねえねえ、みんな。観劇中にもそもそもみんなが取ってるメモ。何書いてあるの?って思わない?私のやつを見せますよ。ふふ。

 2021年2月に観劇という趣味を始め、4月にメモを取り出した。1年分経ったで、デジタル化したくなり。その時思ったことをその文字のまま📝また、この役ってこの芝居ってこうだよね、と思うところを書き足して、ツイートなんかも貼り付けて。あと、デジタルなメモに書き留めた気持ちなんかも引用しつつ。(引用部分はグレーの色つきの部分!✍️手書きのメモ 📱デジタルなメモ)

 ちなみにメモの量は減ったり増えたり、メモんなかったり。

 お察しの通り、マイベストとも被りますしめちゃくちゃ長いですのでお暇なときに、また、お好きなところを。目次を付けておきますね。

【2月】篠原

2/8 夜 悲恋夫婦橋
初めましての鯱ちゃん。ああなるほど、久しぶりにお芝居を生で見て楽しい気持ちになった。私はやっぱり舞台が好き、と思った。

2/16 夜 新月の闇
敬語で赤子をあやす🐿かわいい。

2/25 夜 鴉の仁義
ビジュ、よすぎの獅子鴉しんたろうにびびった記憶がある。ぴゃあぴゃあにかっこよかった。

 篠原。もうちょっと気合出して通いたかった篠原。帰ってくる時があれば、まじでしっかり通いたいよ。
 で、次の時には密かに篠原には連れて行きたい人がいて。シルエットの血、強めの祖母。皺々の手を引いていくんだ
🍙

【4月】つくば

4/6 昼 陽炎笠

✍️
幕開く前に「生卵…生卵…ください…」っていってかわいい
獅子丸祭りだったなあ。開演前に小さい声が聞こえるくらいの距離感の、あの、つくばの舞台。懐かしい。

4/7 昼 鴉の仁義

✍️
しんたろう🐿「がんぱち、いったい何があった?」やさしっ。
翔太郎祭りだったなあ。げちごりの酔っ払いが舞台に上がってきて、やくざな獅子丸が神対応した口上挨拶、懐かしいね。

4/20 昼 月夜の一文銭

✍️
一緒に住もうと思ってたんだよ、涙。
鯱の芝居で初めて泣いた日!初めて見た日はここで泣いたみたい。でも好きな台詞は別なんだっ。

4/24 夜 関のやたっぺ

✍️
ひめ。青に赤とピンクの花。黄色い帯。大切に育てられた小町!というかんじ。
おさよちゃんかわいかったね。

4/25 夜 生きていた森の石松

✍️
・好次の涙は滝(?)
・ばかで酒飲みのししかわいい
・おはると石松の再会にて、居酒屋組「ひゅーひゅーだよぅ!」
前日の昼夜間、客席でくたばっていたら緞帳の向こうで台詞を伝授しているのが聞こえてきて、心地よかったなあ。ふわっとしたみんなで舞台を作っている幸せな実感があった。


 つくば。トイレに行く道でひらひらと幕?仕切り?が揺れるたび、彼らは生きていると実感した。なかなかの距離感の場所が初の通いつめ場所となったのだった〜!
 仕事終わりの朝、バスが本数少ないからダッシュで向かって。着いたら30分で大急ぎで風呂に浸かり支度をし。昼夜間はすやすやと眠る。そして、帰りは街頭の少ない道でバスを待つなどいたしました。もはや4月の私の家。

【5月】吉川


5/2 昼ロング 陽炎笠


5/12 昼 兄弟星

📱
 シンプルに兄弟の話に弱い。その上、華梨妹の獅子丸兄。獅子が昔盗みを働いていた過去があることから、今は真面目に働いているのに言いがかりをつけられ兄弟職を失う。3ヶ月後、言いがかりつけてきた好次さんを成敗しに獅子丸登場。黒と濃いグレーの着物、茶やくざ、ほっかむりの組み合わせに全身の細胞が呼吸。実在の人物史上一番かっこよくて震えた。涙腺がかっぴらき涙。喧嘩激つよなわけじゃないのに1人で殴り込みしたため、死す。死に際に、妹のことを言ったり、元職場に感謝を述べたりしていて涙。
 会場後方であおがてちてちと走っている。おい、父ちゃんが客泣かせてるぞ、よく見ておきな、と思う。
この配役の兄弟星、出会いたいなあ。このいっかいきりだもんな。


5/13 昼 会津の小鉄

5/14 昼夜ゲスト木馬 龍馬とおりょう

 天性の好かれる男、龍馬…自信とバランス感覚強めで、生まれ変わったらこうなりたいという気持ちがむくむく湧いて辛くなった。
 周りに媚を売らなくたって周りに人が集まる男。かっこよすぎだったもん。私もそういう素質がある人間になりたかったなあ。周りにいっぱい人間がいて慕ってくれるって財産だよね、私の人生において圧倒的に欠けている点です。
 それからさ、やりたいようにやる獅子丸さんを見守る政次さんという構図がバキバキに刺さった。もう少し見ていたい、みたいな台詞やばだったです。

 吉川。吉川って駅に着いた途端、劇場みたいなもので、吉川のいい匂いがしていたなという記憶。まあ毎月そうだけど、特に好きなお芝居が増えたのが吉川。
 そして、昼一回公演の沼。夜は別のところにダッシュするという奇行。ここでスタンディングおにぎりという文化が爆誕。大島で友達と遊ぶの、たのしいよね。

【6月】川越

6/1 夜 雪の渡り鳥は鯉名の銀平

✍️
きたねえ酒飲みやくざ→きれいな親分
とにかく私はこれ系の変化に弱い。何かあって身なりが綺麗になっても根底クソな輩を愛している。可愛いね、丑松氏…。
「しゃくおんなめ」って言われたいですものね。へへ。

6/2 夜 大瀬の半五郎

✍️
・お兄ちゃんだいすき蛇々かわいい。→今日は機嫌が悪いんだなと言いながら下駄揃えてやるのやさしい。
・獅子。ねえ額の傷、割られたすぐは赤、家に帰ってきたら赤黒くなっていた。さすがすぎてすき。
兄弟して細かいことしてきて好きだった。息もぴったりだったし。
出会いたいと思いつつ、この時以来縁のないお外題。いつか見るのを目標にしている。

6/7 昼 次郎長御用旅

✍️
座ったお蝶の髪、真っ直ぐじゃなくてよかったとても。
お蝶はゲストの翔太郎くんでした。

6/8 昼 人生劇場

 メモにも立ち回りかっこよすぎて、素行が悪い子分の獅子丸くんが死んだ時に、泣いたって書いてある。いやかっこよかったよね…。はんぱなふらふらした子…かわいかったよね……。

6/9 昼 やくざ無情

✍️
ぼこぼこのししまるかわいいねえ
受傷部位がイラストで添えてある…。なんかよかったらしい…。

6/13 昼 やくざ忠臣蔵

️✍️
配役でばくはつ
この日のやくちゅうは悔しさの感情ががすごく残ったんだよなあ。客席にいながら勝手にびしびしと空気背負っちゃったもんなあ。そういう時もあるんだね、と思った記憶がある。


6/14 昼 大江戸喧嘩纏

📱
昼の部。大泣きもいいところ。獅子丸が出てくるところ全部で泣いた…。お兄ちゃんやってる可愛い息子であり、私自身である、という愛でと共感で死にました……。
自分の感情殺して弟を静止する兄の姿、ぴえんの極みです。兄として、弟にでかい背中だけを見せてこっそり泣くの、まじで共感する。圧倒的利他主義の兄、好きなんです。


6/15 昼 陽炎笠

 ゲスト様のおかげもあって満員に近かったこの日。あまりがつがつ舞台を見たい!という空気感ではない後方の席にしか座れず。1人だけ最前なのかしら、という勢いで大泣きして心配されていた。
 真っ青のげんちゃんが出てくるだけで、お姿が可愛すぎて泣いちゃってんだからもはや客席のおばさまもお手上げ。6月の「ししまるってかわいいこだね」という心の止まらなさ、ええ加減にせえだった。

6/19 夜 月夜の一文銭

️✍️
獅子、打ち合わせにない桔梗屋の番頭。ふざけすぎ。役ねえからっておおふざけ。
「ききょうやのばんとうだよ?!全て大入りが出たのは私のおかげなんだからね😀」
可愛い子だ。

6/21 昼夜ゲスト木馬 三味線やくざ

 清な声でばっぎばぎの罵詈雑言にきゅんとしました、座長な獅子さま。

6月の情緒不安定編。

📱
口上にて、仲良くなったスタッフさんに別れを告げる獅子丸で涙が出て大変だった。なんかやっと仲良くなった同世代の男の子とお仕事の都合でバイバイしないといけない獅子丸を見てかなりぐっっときてしまって…。あしたも目一杯指ハート送りあってるところ見せて欲しい……。
木馬館が決まった発表された時に泣くわけでもなく、このようなことで意味不明に大泣きする女、気持ち悪かったなあ。ポロポロ泣いてんだから自分でびっくりした、なんなんだよ、って話。

 川越。謎の激烈ギリギリメンタルになっていた川越。通いやすい場所だったし、出席日数的にはもっとやばい月あったんだけど、多分仕事が忙しかったんだなあ〜〜〜!
 舞踊では帰らなきゃいけなくて、しんどくて死にかけの心で見た獅子丸まつり、オープニングから夜桜お七でばちこりにやられたの鮮明です。あと、飢餓海峡が昼に出て昼夜間で泣いたり、ズルい女でずるいお兄さん出てきたり。
 芝居では一生泣いてた。一番泣いた日は昼 大江戸喧嘩纏、夜 御前崎情話の日。兄弟と翔也さんにやられていた。
 お友達との話で言うと、お泊まり会とかして楽しかったです!!


【7月】千成座

遠征可愛い小話編。

 ふっかふかの座席の千成座。同じ商店街の中に泊まって「同じ屋根の下〜!」など大きい声を出した千成座。花魁ちゃんたちが5人総出で脳に直接話しかけてきてくれましたね、可愛かったです。
 メモとか全然とってない時期〜!


【8月】京橋

8/8 昼夜 獅子丸版 人生劇場


 なによりなにより!!お誕生日を迎えられたことが嬉しくて。23年間生きていてえらいし、24年目おめでとう。そんなわけでオープニングからぽろぽろ泣いていました。「泣いてるじゃん〜?!」とかポップないじりに対応できないやつ、「…っ、ぅ、す、すみません、今…無理…なので…」というやつ。
📱
目が美味しかった話。
・居酒屋で1人酒を飲む獅子丸がかっこ良すぎ。スモークと絞られた照明を味方につけておられた。私の背中に一生の彫り物として入れたい美しさだった。
・獅子丸の2回目の着替え。「俺が着れる着物はあるか、ドスはあるか」で準備させて、そうめんみたいな照明の中着替えるのかっこよすぎて痺れた。3時間みていたい。
・夜。カチコミ行って欲しくない翔也の肩をほぼノールックで抱いて、翔也が背中握ったのが、画として最高すぎた。着物の背中のところをか細い手が握ったことでぎゅっって皺が寄ってて。ぎゃん。
📱
 人生劇場で1番刺さった感情噛み殺しの話。私は感情の中で怒りが一番どうにもできなくて、抑えても膨張してくる性質があるように感じているし恐れているんだけど。
 一回爆発した怒りを噛み殺した時、信用する人に「さすが、ありがとう」と褒められるもんだから、それが正しかったと思うじゃんね…。そうやって、お獅子は何度自分の感情を噛み殺して他の人のために犠牲を払って納得してきただろうね、長い23年だったね、と思ったらぽろぽろ泣けて仕方なかった。自分本位に生きてもいいんだから、褒めたり感謝したり「そんなこと言わないでよ……」と大変辛かったです。あと、自分が怒ってしまったことに対して開口一番で「すみません」と謝罪するあたりがまじで優しすぎて無理でした。そんな時くらい優しくなくていいんだ、気を遣わなくていいんだ、って思った。
好きすぎて止まらん、怒りの表現と彼の持つ優しさ。

8/10 夜 遠山の金さん

 これ系の汚めのたんごろちゃんのお財布になりたい気持ちありです。

8/15 昼夜 河内十人斬り

 撮影可の…そしてタバコ解禁の……。いやかっこよかったね………。


8/16 昼夜 花太郎笠

 大きいイベント終わりのこの空気感、なんとも言えず、たまに味わいたくなる。

 でえっけえ劇場、京橋羅い舞座。「きゃくせきすわるとおきゃくさんちいさくみえる、もはやこめこえてじゅんまい」に、聞き耳を立てるなどして。
 お仕事も緩やかだったからか、ほわほわふわふわとして通っていた。割といい感じで連休取れちゃったんだよね。人の誕生日に勝手にひとりで前夜祭やってめちゃくちゃに酔っ払ったりして。楽しかったね。劇場のすぐ向かいにダイソーがあるのも含めてもろもろ神。

【9月】オーエス劇場

9/12 昼 新月の闇

📱
 「感情:怒り〜新月の闇を見て〜」
喜怒哀楽、みなさんはどんな捉え方ですか。私は喜は普通、怒は恐怖にも似た制御できなさ、哀は耐えうるもの、楽はどちらかというと人に見せるのが苦手なもの。
 なんというか、人生で怒りに支配されている時間が長く感じてしまっているの。実際の時間を測ってみたら色んな感情の時間があるんだろうが、怒りに関しては「支配」されてしまう感覚がある。
加えて、怒りという感情は「ひとりでに大きくなる」「ぶり返す」という特性を感じていて、怒りとの付き合い方がいまだに分からなくて苦手。
 今日、新月の闇で妹が殺されて怒りが抑えきれなくなるところで、私の根底にある情動感じて泣いた…。「こちらの持ってる怒りのでかくなり方もそう、そうなのよ…」って言った。
 その後の敵討ちの時も、表出されているより遥かにでかい怒りが湧いてきているのを節々感じて辛かった。噛み殺して制御したい理性とは反対にむくむくでかくなってくる怒りという感情の恐怖、を感じてしまった。経験則上、怒りって結構刹那の感情で時間が忘れさせてくれるものではある。けど、どうせぶり返すので。じゃあ、今、できるときに片付けた方がいいわ、ともなってた。
 この時、喜怒哀楽の強度が人によって違う!ということトレンドだった。みんなそれぞれ強い感情弱い感情お持ちなのだよね。その個人差を語り合ったりして楽しいオタクだった。


 斜めやなあ、の、印象強めのオーエス劇場。オーエス劇場の看板?のフォントが鬼セピアで好きでした。左折するとそこは別の時代のような感覚。
 オーエスでは心地よい席を見つけたり大泣きしたりしたなあ。あと、花道に扇風機あって髪の毛が揺れて揺れて大興奮だった。

【10月】柏

10/5 昼 やくざ忠臣蔵

📱
 なんといっても1幕。獅子さんの表現で怒りが1番気持ちよい呼吸なので、好き以外になかった。一回噛み殺した怒りが実は自分の中で大きくなってて制御不能になってしまう、流れがあまりに自然に入ってきて。一緒に怒れて嬉しかった。そして、1幕の幕閉まるときの映え。「怒り」を言葉や表情よりもっと大きな枠の「画」として頭に投げ込まれた感じがして最高だった。手の開き方と力のこもり方、大好きです。一緒に怒ってわくわくドキドキしたものを強めの写真で持ち帰った感覚!帰り道に光景を思い出してにやにやした思い出がある。
✍️
?忠三郎の手紙の血の色、経時でかわりましたか。
血の色味が変わって見えたの、ときめきでした。

10/5 夜 眠狂四郎

✍️
斬られた呼吸で揺れる髪が女すぎて心 死
ご丁寧に髪の毛の揺れ具合が絵に書いてある。

10/14 昼 お葉という名の船場の女

📱
 お支度が変わった話からしないといけなくて。1幕は茶髪にペールレッドの紅、くすんだ暗めの色の着物。2幕は黒髪に真っ赤の紅、遊女の着物。普通の暮らしに馴染んでいる時は昼の日の光を浴びている。お葉は明るく気の利く優しい印象の女で、生活ぶりは質素という印象。
 夜の暮らしに引き戻されてからは、薄ぼんやりとした光の中で一寸先がやっとの状態で生きている。お葉は自分を売り物としてしっかり作った女。働きぶりは真面目であるしか生きていく道がないという印象。
もうこの時点でだいぶの無理。
 今も思っている人とは知らずに傘さす背中に営業かけちゃうわけじゃん…。小さい窓に肘ついて、「あたし今日あぶれちまってるんだ、遊んで行かないかい?」なんてそんなこと、絶対に聞かれたくないじゃん、でも気がついてないから言ってるじゃん…。    
 「その声は…!」で振り向かれて、目があった一瞬が突き刺さって泣いた。ぴしゃっと咄嗟に閉めた窓の勢いと、音がお葉の涙を隠すようで辛かった。
暗転中も自分が着飾ってこんな仕事してることが惨めで仕方ない気持ちでいっぱいでめそめそした。
お葉が私の心に響いて仕方なかった〜〜!!
(お葉が顔出した、2階の小さい窓。やり手の婆さんと話している時。普段はそこから空とか景色とか見て過ごしてるんだろうか。空を見たら同じ空の下にいるあの人のこと考えるし、似た後ろ姿を見るたびに心がざわつくよね、そうだよねえ、とか考えていたので、余計な無理が加わった。)
 そう、お獅子ちゃんの表現する「惨めさ」が刺さると気がついた2幕。2幕の表情が焼きついて、長めの場転がお葉ちゃんと自分の存在の輪郭をはっきりさせたように感じて、めそめそ泣いた。存在の等身大具合が切り取られて浮き彫りになって露呈して、私の「女」が泣いた。
 からの、3幕で仕事場に好きな男がいるという状況がまじで惨めで仕方なくて。お葉が倒れ込んだ布団の上で幾晩、幾人の男と過ごしたのか考えたら心が完全に死んだ。
 で!着飾った夜のお葉がやたらと可愛いくて綺麗だということも心が死んだ要因であり。自分の中身が辛い時に、外見を綺麗にしてなんとか保っている女、まじで弱くて強くて大好きなの。強いから綺麗なのか、綺麗だから強いのか論争。
 終演後、温泉に浸かりながら「体を売る女の子」についてぼんやり考えたりした。たのしかった。

10/15 夜 吉良の仁吉

✍️
おきく かりん
しっかり子供が入ってそうなところを狙って切腹。月齢的に…?かも?
もうちょい下なら確実に子ども死んじゃうから躊躇ったんだろうな、みたいな位置がよかった…。

10/23 昼 釣り忍

📱
 そもそも登場人物が可愛い。定次郎。おはんに頼りっきりでのらりくらり暮らしている。女好きだし、目先の感情に素直だし。どうしようもないけど、しっかりお家に帰ってくるし、おはんのこと誰より好き。でも、家はしっかりしていてるし、やる時にはやれる子だろうなあ。(でも、私はそこでも何もできないほうが好き。いい家に生まれちゃっただけの子。)
 おはん。世話焼きで「仕方ないね」となんでもやってくれる子。なんでもしてあげたいんだよね、わかる。そして、全然素直になれない子。素直になるのってなんか照れくさいし、言葉の内容だけじゃなくて相手に伝わることってたくさんあるもんね、一緒に住んでたらわざわざ好きとか言わなくたって分かるよね。可愛い。おはんは世話焼いて支援してあげてる身なのに、低姿勢で可愛い。そして、自分の感情より他人の事情を優先できるいい子。おはんちゃん、私に似ているようで似ていなくて、どっちの部分も可愛くて抱きしめたい。
 別れたいと言うおはんに定次郎が必死で話しかけるところ。定次郎を無視するのがきつくて眉間に皺を寄せて、目をつぶって深呼吸したんだけど、おはんとタイミング被ってしまい。今回の釣り忍はここでおはんちゃんが私の中に入ってきた。やってらんないから酒飲ませてほしかった。
 おはんが用意していた祝言の支度を着て定次郎が越前屋に帰る時。「定さんがかっこよくて虚しいなあ。好きな人と祝言あげたかったなあ。」と言う気持ちと同時に、なぜか気持ち的にも年齢的にも「…あぁ、私に次はない…」と直感してしまい、おはんも私も歳をとったなと。
 定次郎が「俺たちの恋はもう終わり、釣り忍は咲かなかった。」という台詞。「釣り忍なんて枯れてしまえばよかったのに。ひとりで育てるなんて残酷だ。」と思った。こっちは死んだと思って諦めるくらいしんどいのに、本当にいじわるなこと言えるお人。好き。(後から知ったけど、釣り忍が枯れるパターンもあるらしく、でも、政次獅子では枯れないよな、そうだよな、と納得した。枯れることで一旦命が終わって、たとえまた咲くとしてもそれってなんか違くて。離れても心がなくなったわけじゃない、好き同士の彼らはずーっと葉っぱだけの釣り忍がよく似合う。)
 今回一番きつかったところ。定次郎の小さくなっていく背中に「ありがとう」と呟いて、家に入るおはん。幕が閉まる直前に、定次郎が脱いだお揃いの着物を抱きしめて泣いていて。
 この家にはなんでも二つあるのに定次郎はもう帰ってこないんだと思ったら、大泣き。「どんな日用品も、食器も二つ並べて置いてあるんだろうな、小さい長屋だから至る所にそれがあって、今日寝るまでだってさぞ辛かろう。」と思ったらきつくて。おはんちゃん、きっととっても丁寧に家のこともやっていて、「定さん喜んでくれるかな」って色んなもの揃えてきたと思うの。その全部が「一個余計にあるだけのもの」になるのが虚しすぎて。暗転中に大泣きした。
 この、生々しくてきつい生活感、まさにFlavor Of Life。
 感覚としては、悲しみの水がコップにじゃんじゃん注がれて、最後の一滴がぴちゃんって落ちたと同時に幕引かれてコップ揺すられた感覚でした。めちゃくちゃ水がこぼれちゃって悲しくなった。

10/27 昼 兄弟残雪

📱
 これからくる冬という季節の予感と、その季節独特の共感があって大きく泣いた。脳ははっきりしてるのに喋ることに障害があるもどかしさと人のために物をあっためてやる動作、ピンポイントで刺さりました。どしゃどしゃに泣いた状態で話が進んで追い討ちで泣いた。そして、12月に見て獅子さんは「頭ははっきりしてるけど喉だけに麻痺がある」という障害の表現に矛盾がなくて最高だなあと再認識。そういう細かい芝居が腑に落ちるところが泣けた理由だったなあと振り返ったり。泣き疲れて頭が痛くなった日。グロッキーな昼夜間、幸せでした。
✍️
芝居の要素的に刺さるところが多く、獅子翔也の兄弟のバランスも良い。展開も極めて救いが少なく刺さる。雪を地蔵に向かって投げるところで、思わず膝しばいた。
むりすぎ!と言いながら自分の膝を握ってた。

 やっほ!おかえり関東!な、柏。天井や壁がタペでデコられてて可愛かった。完全に平成初期のプリ帳バイブス。鬼のあげ。石松の下らへんに座ると大体やばいことが起こる。何度か大泣きした。
 距離的に毎日通う!は叶わなかったけど、毎日のように通う!ができて楽しかった。温泉でぼんやりその日の考えをまとめたり、その日のことを思い出してグロッキーになったりしていた。

【11月】木馬館

11/1 昼夜 釣り忍

📱
 回数重ねるごとに大泣きの外題。さださんが出てったところで、めちゃくちゃの泣き。もはや、大恋愛でもしたんですか、という泣き方してた。
見た芝居の中でも、私はおはんちゃんタイプの女だと言うことがどんどん身に染みてきている……年です。
釣り忍の鬼の生活感、だいすき。おはんちゃんが買ってきたお揃いの生活用品を想像して愛おしく思ったし、さださんが釣り忍買って帰ってきた日におはんの背中にかけた声を想像して大変にきゅんとした。
加えて、昼は正規版、夜は途中で役替えだったので。獅子さだ見ちゃって。「…もういいや」って呟いたのが深く刺さってやばすぎて、一気に辛い思い出の味がした。諦められたら言い返せないじゃないかよ、というえぐり。

11/2 昼夜 プリズンブレイク 八丈島破り

✍️
自分が可愛くてぺらぺら嘘ついつかわいいね。獅子はずっとわるい芝居続けてたけど、れいかは笑みが溢れてかわいい。獅子の後ろからによしよしていた。2人して大嘘こきでかわいい。おしゃべりで声がでかい。
なんかその、あの、呼吸するように適当なこと喋る人大好きです。私にはできないので憧れの部分もあります。

11/3 夜 雪の渡り鳥は鯉名の銀平

✍️
きたない酒飲みから親分になったとき、化粧かわいい。チェック着とる。
きたない酒飲みやくざにときめくのは定期なん?

11/4 昼 源吉島帰り

️✍️
おひさ「だまって帰った」
ぎんじろ「だまって帰ってくれた」
繰り返す台詞、なぜわざわざ「くれた」と言ったのか。帰ってほしかったのか、この言葉が自分から出たことがきっかけで帰ってもらうべきじゃなかったと気がついたのか。
ぎんじろう、おひさ、げんきちでげんじろうの話をするところ、まじで夫婦2人の気持ちになった。げんじろう、げんきちへの申し訳なさと、げんきちの優しさがきつい。じゃあ許さないでいてくれた方がいくぶんよい。でも、げんきちが許してくれるならそれに甘えてしまう、という気持ち。
あ、これももっかいみたい芝居のひとつ!

11/5 昼夜 滝の白糸

📱
 終幕がえぐい、終演後にぐずぐずした。昼夜で夜の方がでっかい刺さり方した。変わらない真っ直ぐさと素朴さ?鈍感さ?のある蛇々くんの温もりと廃れたお獅子ちゃんの惨めさ。両者の根底に優しさが敷かれているのが残酷さを強調していた。序幕のことを本当に数年前かのように思い出して泣きました。そして、勝手に2月からあっためていた外題。しっかり別の大切な思い出ができてうれしかった、じんわりした。
9ヶ月越しの!!!

11/7 昼 大工のトメ

✍️
小室やめろ
めだかしゅりけん
伝説はじまる。

11/13 夜 悲恋坂崎出羽守

📱
 坂崎の悲しさは母として、理不尽に対する怒りや自分の容姿による惨めさは坂崎として、自分の中に入ってきた。
 千姫のことは諦めます、のところ。
一緒に悔しくて泣いた。背中で顔こそ見えないものの、一筋涙を流しただろうなと感じたのが、そのまま自分の目から出て驚いた…。どの芝居でも、誰かしらと呼吸が合う瞬間があって、今日はそれがここの坂崎だった!
 家臣たちが死んで、笑ってから怒るところ。
悲しみに暮れて、からからと笑い出したところでは母の気持ちで泣き、怒るところでは坂崎と同じテンションで怒った。
 いくら屈辱的で理不尽でも、友の言葉があったからこそ耐えていたがやっぱり耐え難いことってあるわけで。本当にいい子でまっすぐで自分の気持ちに素直な子。どうしようもなく歪められてしまった坂崎の真っ直ぐさ、なんでそんなことにならなきゃいけなかったんだろ。
 悲しんでいる坂崎を見て「いい子なのに、いいことしただけなのに可哀想に…」と母として心を痛めた。そしてそのタガが外れたら止まらない怒りの感情の動きと呼吸が合って体温上がった。怒りの前提にある屈辱的で理不尽なことを噛み殺した過程含めて心の動き同じだった。
 最後の死ぬところは、死にそうな人間の呼吸感じたのと、いい子がいいことしたのがきっかけで死んでいくのが不憫で悔しくてならなくて、母として泣きました。死んだ後はどうか穏やかに、と思い、坂崎の血を拭って綺麗な布団に寝かせてやりたい気持ちでいっぱいになった。
暗転中に体温上げて怒りながら泣いた。

11/14 昼 オランダカルタ

📱
 清な声の手代ちゃん、好き…!声は柔らかいが、いざと言う時に正義感強くて、意外と肝のしっかりした子だなあという印象。
(手代が打たれて「ははは!」と渇いた笑いが聞こえたの良かった……蛇々くんかな。)
3年後。
 あんっなに清だったのに濁な声で入ってきてかっこよすぎ。覚悟はしていたが、かっこよすぎの人入ってきた……。こんなに人が変わるなんて3年間、とてつもなく長かったろうなあと察し、辛い気持ちに。
 龍太郎が「死んでたとしても理由もわからない」って言った時に、蝋燭の火がひとつ消えてきゅーっとなった。龍太郎の話を聞いている時、名前も違うし「まさかね、偶然」と確信しないようにしている感じがして。その後、確信する、時に「会いたかった」と「信じたくない」が喧嘩してぐちゃぐちゃの心に。ここでは、3年の長さを思ったことも助けており…。でもやっぱり会いたかったが勝つのが、柔らかい頃のあめたろちゃんで可愛かった…!
 暗闇の中で、一瞬キラッと光ったカルタが子どもの時に見たキラキラのカルタそのもので。今となっては、兄も自分もその関係も曇ってしまったけど、あの時のまんまの大切にされたカルタ…!
 今回の呼吸は話聞いてるところが一致の一致っ。
そもそも、あんなに声かっこいいのに、清で澄んだ声出すのかわいすぎの好きでして。(御前崎のよわよわへっぽこ息子とかね)可愛かったなあ。鯱だけでオランダカルタやるの初めてです!って言ってらしたのですが、こちらの初めましてが鯱だけ版でよかったなあっ。また、鯱でやるときには見たいと思いました。
✍️
(最後の立ち回りの蛇々)
 左手で握った銃口、さぞあつかろう。死ぬ前に右手のどす、左手の銃口の順で手離したのよかったなあ、芸細で。
子分の中でもきらっとしたお芝居されるとささります、この日の蛇々くんの手代の獅子が打たれた時の乾いた笑いも好きだった!


11/17 昼 石松の花嫁

✍️
れいか「歯が白いだけの筋肉オタク」
ゲストに妃咲繚さま、いらしてました。


11/18 夜 やくざ忠臣蔵

 座長大会。好太郎さんの蔵三が大正義。調子に乗った酔っ払いと演技している冷静さ、のバランスが頼れる男でかっこよかった。個人的に盃割ってもらうときの温度感、あれくらいが好き。自分が敵討ちに行くためといえど、盃割ってもらうと言うのは心苦しいはずなので。男気のある蔵三ならではの葛藤的な部分、うれしい。表面上だけでも酔っ払いを作るのがうますぎると私の蔵三観とかけ離れるというか。荒いけどバランス感覚が良くて頼れる人間だと思っているので、とにかく好太郎さんがかっこよすぎて大泣きした。

11/19 夜 磯の鮑の片思い

 へいぞうちゃんずーっといい子。どんぶらこな波を表現する手もえっほえっほな舟漕ぎも可愛いすぎて守りたい。

11/20 昼 飯岡侠客列伝

 新しい芝居が産声を上げた日。この世に生まれ落ちた瞬間からあなたはおぎゃと元気いっぱいに泣く男の子だったね。これからたくさんの人に出会って、たくさんのことを吸収して、すくすくと育っていって欲しいと願った。その願いは、12月、ぎふ葵で叶うことになる。
 兄弟のオタクという視点で言うと、五郎蔵と助五郎の関係性がイメージのまんまの兜兄弟で刺さった。アクセルを踏み込む兄と時にはブレーキの弟の関係性、最高です。
 「俺たち行くまで死ぬんじゃねえ」の映え。かっこいい男たちの圧力えぐい。かっこよすぎて全員の足の形メモった。あと、「引くとき引くのが男」というセリフ好きでメモってある。

11/22 昼 森の石松閻魔堂の最期、夜 生きていた森の石松

石松の人間的に好きなところ
・かわいい
・表に出る感情が豊か
石松の共感するところ
・信じる心が強い
・好きな人に優しい
・短気
・酒を舐めるだけと言いつつガチ飲みする
石松のきゅんポイント
・へへ!はは!と笑う
・考えてる時に口をまっすぐ閉じる
・気が抜けたような笑顔
・おでこや首を掻く

お家を作ってあげて、世話焼きたいなあ…。毎晩お酒飲もうよ……。泥酔して喧嘩してもいいし、乗せられて金品取られてもいいよ。傷の手当と酒代は私がなんとかするからな…🍶

 石松の可愛さって力の抜け方だ、と思う。愛されキャラだけど愛されたい!と強く思っていないところ。でも、ほっておけない激烈きゅーとがある。いい意味で周りの人間が見えていないのが一緒にいて楽しいことにつながるんだろうな〜!うらやましいな、まさに愛されの星の子。かわいい、すき。
 かと言って、肝心な時には察しがよくてさすが次郎長の若い衆にいるだけある、なと思わされる。石松って腕が立つだけではなくて大好きで信じている親分や仲間の、本当に大事な感情の変化には敏感でいてくれて、かつ、共感していてくれる優しさがあるんだろうなあと思っている。石松、人間として好きなところ、共感するところ、たくさんあるけど何より一緒にいたいと思えるきゅんがたくさん詰まった可愛い子です。すきです。

11/25 昼 新・三浦屋孫次郎

 初めて見た感触は「好きな外題かも!要素が多くてもっかいみたいな!」の感じ。

11/26 昼夜 夏祭り雁金文七

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 背中の呼吸の昼、血肉飛び散りの夜。夜の方がなんだか生々しかったな。
 なぜか一緒になってすれすれの生活をしていた11月。だいぶ終盤になって、こんなにハードな外題を昼夜で、というお気持ちありつつ。
 兄弟好き視点で言うと、夜は兜兄弟の気力が舞台を抱きとめて持ち上げていてまじで心の腕力強かったのが最高だった。若くて力強くて優しくて頼もしいおふたり、最強すぎました。蛇々くんの太鼓、獅子さんを立てつつ自分の見せ場もありつつ、かなりバランス感覚あって好きだった。全幅の信頼同士で最高だ〜!
 雁金の夜、一生音が良かった話。「とっつぁんゆるしてくんねえな」のところ兜兄弟が腕上げた同じポーズして「ぎゃ!」と、きた。力が揺れるとき、入水するとき、静寂のなか空調がからからなっているとき、劇場の中列くらいにいるのにしっかりと「音」がして嬉しくなった。


11/27 昼 お葉という名の船場の女

 お葉×伝次の距離感。男女特有の「後」な感じ。2人は何年付き合っていたのかな。伝次、お葉に何度の迷惑をかけて悲しい思いさせただろうな。お葉の元に伝次が会いに来た場面のやりとりから察するに、あの距離感、年単位のお付き合いがなければ育まれないよなあ。
 お葉×伝次の共依存な沼、生ぬるくて深くて心地よくて予後が悪くて最の高。お葉も伝次も(伝次はとくに)依存していないといられない性分だから。2人の持つ磁力が幸か不幸か合致してしまったのだから。
 伝次。とにかく、マインドコントロールに長けている男。しかも、自分に従いそうな子にだけマインドコントロールしにかかるタイプ。大富豪でしか活躍できない「2」のような男。お葉は大富豪のルールこそが世界と信じることでメンタルを保っている節がありーーー!
 お葉。信じる心が可愛い子。信じる心は可愛いけど、それ故に身を滅ぼしかねん。男運がない、では片付けられない、お葉ちゃんにも良くないところはたくさんあるヨ。伝次が作りたい住みよい世界を伝次と一緒に見て「私にとってもそれが良い世界だ」と信じてしまう。信じて支えるので、自分がボロボロでも気がつかない。心身ともに悲鳴を上げた時にはもうお葉の手の中には何も残っていない。可哀想だけど、お葉はそういう性分なので仕方がない。生かしも殺しもしない、ではなく、生きも死にもしない、のはお葉が望むところなので。
 だから、2人はお互いに都合がいいんだよな。そうして生ぬるい数年の沼に、はまっていたんだよ。すてき。


 ばちごりの気合い!期待と予感がすごかった浅草木馬館!!こんなに最高の箱に乗ってくれるなんて嬉しかった、嬉しすぎて限界になってまで通っていた。毎日毎日、通ってツイート組んでをしていてその最中には気が付かなかったけど、終わってみたらとんでもない充足感に包まれていた。充足感と消失感で一瞬ふわりと浮いたような感覚の千秋楽だったかな。、
 いっぱい泣いて笑ってぎゃあぎゃあ言って沈んで肌荒れして喉壊して。木馬なデイズを全力で駆け抜ける鯱をこっそり見守りながら数歩うしろを並走する気分で楽しんでいた。楽しかったなあ。
 新しいお芝居が生まれる瞬間や気狂いの5部構成や獅子奮迅やお誕生日公演。みんなの大切な瞬間、たくさん見せてもらった。木馬の舞台を目一杯楽しんでいる様子、最高でした。ね。
 ここで、ゆでたまご+リポDというマイドーピングルーティンが生まれる。

【12月】ぎふ葵

12/18 夜 兄弟残雪

 多量の雪が降るという演出。雪が積もっていくことで、体温が奪われていく様子が可視化でき良い。物や人に雪が積もっていくことで、芯まで冷える心地を体感することができた。そして、そのきんきんに冷えたもの(人)に触れたときの体温のうつり。温度の差があるものが、触れ合った時にその中間の温度になる、あの心地というか。割と日常的な動作と感覚なので刺さるんだよなーっ。
 そして、その、降り積もった雪に悔しさ、感情のやり場のなさをぶうけて地蔵に投げるなど。温度を保たない人間の形をしたものに、温度ある人間の感情がぶつかって大変だ。なんか、信じていた地蔵、人間の形をしながらも、もう全く反応してくれないの、信じている時は微笑んだ利したように見えてたかもしれないのに。しんきちが動かなくなったのと重なりますよね。ねえ。不幸不幸。

12/19 昼夜 般若と菩薩

 般若と菩薩は難しい、って話を終演後に数時間語り合うなどして楽しかった。場の構成はどシンプルなんだけど、そこで起こる感情の変化、ご事情の変化 is どちゃどちゃのお複雑。すき。頭をたくさん使って想いを馳せた。いっぱい考えたけど、気持ちの落とし所、とくにしまさんとおせん、難しすぎやしないかいな。
 子供を育てる、という覚悟、相応なものだと思っているので。千吉ってすごく魅力のある子、なのかなあ。しまさん、自分の作り出してしまった状況だから自分で責任を取るというところ、とても彼らしい。おせん、自分の子供に会ってしまったら約束はしていても自分の母としての純粋な気持ちを感じたことで、ここまで数年死んでいた心が生き返っているようでかわいらしく、彼女らしい。
 それで、シリアルキラーのオタクとしては、おせんの殺しのトリガーがとても気になる。短絡的に、金銭目的で、だけではないように思っているので。何かしらのトラウマとか許せない発言とかあるのかな。「鍵をかける音がすると」「青色の着物の背中を見ると」「家族のことを言われると」とかね。どうかい。、

 あとは、りへいの一家が可愛すぎて登場してすぐにポロポロ泣いた。



12/22 夜 月夜の一文銭

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 兄弟が好きという強い気持ちで見に行った月夜の一文銭〜!当たり前に4月より大泣き。序幕から終幕まで一生泣いてた、超垂れ流し。
 12月の月夜は他の月夜とは泣けたポイントが異なりまして。
 終幕、弟のために頭下げるお兄ちゃん尊すぎて泣いた、いい子だなあ。序幕、兄弟がばいばいする時、弟が駄々こねる姿にお兄ちゃんが弟には見えないような角度でツーっと泣いていて。そんな弟の前では常に「兄でいよう」とする性格のさじろうがぐちゃぐちゃになりながら頭を下げている姿にやられた。
 「あの長屋借りてんだ、一緒に住もう」のところ、がじの気持ちは嬉しいから今すぐに「一緒に住むことはできないんだよ」と伝えてやることはかわいそうで。すごく渋い微妙な顔をしていたら、さじろうも自分と同じ顔をしていて萌えた。いつ「一緒に住めないんだよ」と伝えてやるか、いつ、「一生離れ離れになる」「がじがさじにかけた縄とはそういう意味なんだ」と気がつくのか、見守るような伺うような顔と「俺も一緒に住みたかったよ」という顔と。兄であり、親友であるんよな…。むり…。
 そして初めて見た時から、がじの台詞、髪が乱れてるよ、が好き。優しいことがこんなにも欲しくない、残酷な瞬間ってないと思うので。あそこのセリフの出し方、毎回えぐい。
12月の月夜の一文銭。まじで、ご都合的にはあまりよろしくなかったけど、どうしても見たくて遠征しちゃいのピース!4月以来地味に地味に温めていたお外題。4月以降、6月8月と月夜に出会ってはいたけれど、兜な配役には出会えずにおりまして…。兄弟がやる兄弟、よすぎるんだよね。大泣きしてしとしと泣いて、つーっと泣いて、ずっと泣くことができて幸せでした。

12/23 夜 飯岡侠客列伝

 兄弟の別れにげきよわである。五郎蔵が助五郎を破門にするところ。お互いに譲らずに言いたいこと言えて、頑固でいられる関係性っていいなあと思い。
 助五郎は家を出た後に木戸を背にして泣いていたし、五郎蔵は目線のやり場を失くしていた。兄の目線で自分の元から出て行って離れて小さくなってゆく弟の背中を見て泣いた。
 (私の中で本編ではない描写とかないセリフで、泣くことはあるある)

ぎっふのあおいのぎふあおい!!段差があって心地よい後方のお席〜〜!
 良いお年を、と言える人がたくさんいて嬉しかったな。
 あと遠征なのに外題神引きでした。さいこう。木馬で逃した兄弟祭りも無事に見たし。

【1月】明石

1/16 昼夜 芸者の意気地


 姐さん芸者まつきちと板前のげんぞうのド意地悪コンビすき。蛇々は悪いやつやってもどうしてそんなに可愛いか。「恋の恨みと食べ物の恨みは〜…」とか言ってた子がしっかり板長に出世しているのも萌え。
 そして5年後。めちゃくちゃキレイになった(?)立派になったしんのすけと、その座敷に来たうめちよ。まつきちのいびりがまじで性格悪くて最高。そして、うめちよがいびられているときの青山ズのリアクション、それぞれ可愛かった。自分のせいで?好きな人がいびられて悔しそうな表情するしんのすけと、好きな人が後輩いびっているのを聞いて一緒になっていい気味だと扇子で仰ぐしんべえ。
 まつきちさんは使ったあいくちを、すぐにしまわずに持っていて、(それってその後の芝居の都合とかあるのだろうけど)それがテンパったらあまり深く思考できない人という感じがして(?)よかったです。
 で、うめちよはずっとかっこいい。セリフは「見せてやる新橋芸者の心意気」で表情はさいごにはけていくところ(夜!)が好き。麗華ちゃんのよく通る声とまっすぐな目がいきる役だったなあ。だいすきよ。

 明石。三連休とれちゃってラッキーな遠征!!12月から引き続き、なんか木馬のような心地がしていたよ。



さいごに。お獅子を見た履歴。229回
🦁🦈! 

2/8 夜 悲恋夫婦橋
2/16 夜 新月の闇
2/21 昼 大工のトメ、夜 悲恋坂崎出羽守
2/22 昼 丹下左膳、夜 武井の安五郎旅日記
2/25 昼 関取千両幟、夜 鴉の仁義
4/1 昼 身代わりカンパチ仁義、夜 舞踊のみ
4/2 昼 雪の渡り鳥は鯉名の銀平、夜 舞踊のみ
4/4 昼 釣り忍、夜 三浦屋孫次郎
4/6 昼 陽炎笠、夜 舞踊のみ
4/7 昼 鴉の仁義、夜 舞踊のみ
4/10 夜 遊侠三代
4/11 昼 眠狂四郎、夜 大江戸喧嘩纏
4/13 昼 暴れ行灯、夜 舞踊のみ
4/16 昼ロング 遠山の金さん
4/17 昼 長どす仁義、夜 任侠東海道
4/19 昼 バテレン鬼十郎、夜 舞踊のみ
4/20 昼 月夜の一文銭、夜 舞踊のみ
4/23 昼ゲスト行田 河内の次郎長
4/24 昼 お菊ちゃん伝説、夜 関のやたっぺ
4/25 昼 森の石松、夜 生きていた森の石松
4/27 昼 花笠太郎、夜 舞踊のみ
4/28 昼 チャンバラ流し
5/1 昼ロング 紅たすき二刀流
5/2 昼ロング 陽炎笠
5/4 昼ロング 磯の鮑の片想い
5/6 昼 中山七里
5/7 昼 修善寺の花
5/9 昼ロング 大工のトメ
5/11 昼ロング 長どす仁義
5/12 昼 兄弟星
5/13 昼 会津の小鉄
5/14 昼夜ゲスト木馬 龍馬とおりょう
5/15 夜ゲスト大島 やくざ忠臣蔵
5/16 昼ロング 釣り忍
5/18 昼 バテレン鬼十郎
5/20 昼 御前崎情話
5/21 昼 男人情花
5/23 昼ロング 遠山の金さん
5/24 昼 伊三郎のバラード、夜ゲスト柏 舞踊のみ
5/25 昼 吉良の仁吉
5/27 昼 三浦屋孫次郎
5/28 昼 孝行小判
5/29 昼 チャンバラ流し
6/1 昼 花笠文治、夜 雪の渡り鳥は鯉名の銀平
6/2 昼 花太郎笠、夜 大瀬の半五郎
6/3 昼 国定忠治と疾風の由蔵
6/4 昼 明治の夜明けは直参魂、夜 源太時雨
6/5 昼 やの字傘、夜 唐人お吉
6/6 昼 幡随院長兵衛
6/7 昼 次郎長御用旅、夜 三浦屋孫次郎
6/8 昼 人生劇場、夜 石松の花嫁
6/9 昼 やくざ無情
6/11 昼 天竜親恋鴉、夜 弁天小僧菊之助
6/13 昼夜 やくざ忠臣蔵
6/14 昼 大江戸喧嘩纏、夜 御前崎情話
6/15 昼 陽炎笠
6/16 昼 赤尾の林蔵、夜 忍の健
6/17 昼 バテレン鬼十郎
6/18 昼 ラクダの馬、夜 身代わりカンパチ仁義
6/19 昼 関のやたっぺ、夜 月夜の一文銭
6/21 昼夜ゲスト木馬 三味線やくざ
6/22 昼 仁義なき戦い、夜 任侠東海道
6/24 昼 坂崎出羽守、夜 関取千両幟
6/25 昼 遠山の金さん
6/26 昼 遊侠三代、夜 男人情花
6/27 昼 喧嘩屋五郎兵衛、夜 二人忠治
6/28 昼 チャンバラ流し
7/15 夜 小鉄と近藤勇
7/16 昼ロング 陽炎笠
7/17 昼 大工のトメ、夜 やの字傘
7/20 昼夜ゲスト京橋 決闘高田馬場
7/25 昼 喧嘩屋五郎兵衛、夜 武井の安五郎旅日記
7/26 昼ロング 次郎長裸道中
8/7 昼夜 任侠東海道
8/8 昼夜 獅子丸版 人生劇場
8/9 昼夜 仇討ち甲州路
8/10 昼夜 遠山の金さん
8/15 昼夜 河内十人斬り
8/16 昼夜 花太郎笠
9/11 昼 バテレンのお滝、夜 命の灯
9/12 昼 新月の闇、夜 遊侠三代
9/13 昼 中山七里、夜 恋の三度笠
9/23 昼夜 やくざ忠臣蔵
9/24 夜 明治の夜明けは直参魂
9/25 昼 仇討ち小金井堤、夜 虎徹と近藤勇
10/1 昼 次郎長御用旅、夜 花太郎笠
10/3 昼 大工のトメ、夜 遊侠三代
10/5 昼 やくざ忠臣蔵、夜 眠狂四郎
10/6 昼 源太時雨、夜 鴉の仁義
10/7 昼 清水の小政、夜 恋の三度笠
10/9 昼 華の義兄弟、夜 仇討ち小金井堤
10/10 昼 遠山の金さん、夜 人生劇場
10/12 昼 任侠東海道、夜 仇討ち甲州路
10/14 昼 お葉という名の船場の女、夜 兄弟星
10/15 昼 会津の小鉄、夜 吉良の仁吉
10/16 昼 母恋鴉、夜 いろはの呆太郎
10/18 昼 弁天小僧菊之助、夜 御前崎情話
10/20 昼ロング マリア観音
10/21 昼夜ゲスト木馬 昼 白虎、夜 男吉良常
10/23 昼 釣り忍、夜 刺青奇偶
10/25 昼 笹川の花会、夜 長どす仁義
10/26 昼 唐人お吉、夜 明治の夜明けは直参魂
10/27 昼 兄弟残雪、夜 関取千両幟
10/28 昼 チャンバラ流し
10/31 昼 命の灯
11/1 昼夜 釣り忍(正規版、獅子翔也役替え)
11/2 昼夜 プリズンブレイク 八丈島破り
11/3 昼 丹下左膳、夜 雪の渡り鳥は鯉名の銀平
11/4 昼 源吉島帰り
11/5 昼夜 滝の白糸
11/7 昼 大工のトメ、夜 河内の次郎長
11/8 昼 一部 清水の小政、三部 人生劇場
11/9 昼 恋の伝八時雨傘、夜 次郎長旅役者
11/10 昼夜 愛寄る三つの魂(昼夜役替え)
11/11 夜 舞踊のみダッシュ
11/12 昼 お色気噺お伊勢参り
11/13 昼 最恐の女 お菊ちゃん伝説、悲恋坂崎出羽守
11/14 昼 オランダカルタ
11/15 昼 長どす仁義、夜 金太初旅
11/16 昼夜 鯱版 幡随院長兵衛
11/17 昼 石松の花嫁
11/18 昼 伊達姿心遊會、夜 やくざ忠臣蔵
11/19 昼 いろはの呆太郎、夜 磯の鮑の片思い
11/20 昼 飯岡侠客列伝
11/21 昼 悲恋地獄、夜 男喧嘩屋五郎兵衛
11/22 昼 森の石松閻魔堂の最期、夜 生きていた森の石松
11/23 昼 明治の夜明けは直参魂
11/24 昼夜 武井の安五郎旅日記
11/25 昼 新三浦屋孫次郎
11/26 昼夜 夏祭り雁金文七
11/27 昼 お葉という名の船場の女、夜 大江戸喧嘩纏 火事と喧嘩は江戸の華
11/28 昼 遠山の金さん、夜 チャンバラ流し
12/18 夜 兄弟残雪
12/19 昼夜 般若と菩薩
12/22 夜 月夜の一文銭
12/23 昼 オランダカルタ、夜 飯岡侠客列
1/14 昼 忠治信濃路落ち、夜 銭形平次
1/15 昼 花太郎笠、夜 河内次郎長
1/16 昼夜 芸者の意気地
1/20 昼 木馬ゲスト 仇討ち甲州路

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