私の愛用LoRA紹介

今回はちょっといかがわしい仲間向けではなく、万人向けのLoRA記事です。

ローカル生成をバリバリに使いこなしている皆さんは、「Slider」と呼ばれる類のLoRAのことはすでにご存知かと思われます。
「Slider」は大きめの数字を指定して要素を強く出させたり、逆に負の数を指定して要素を薄めたりと言った使い方ができ、また必要な要素以外の影響を極力抑えて作られているので、何種類も積んでも破綻しにくい(処理時間はもちろんそれだけかかりますが)という優れものです。
特にLECOと言う技術が出現して以降、このSliderが発展著しく、これらを組み合わせることで理論上は絵柄を自由自在に操ることができます。
今回はSliderの中でも、特に自分が愛用しているものをいくつかご紹介。

Photorealism

その名の通りフォト寄りの作風を出すSliderですが、負の値を指定することによってアニメ調・イラスト調の絵柄を出しやすくもなります。
リアリズム寄りの方からアニメ・イラスト系の方まで、自分の望みの作風に寄せるために広く使いやすいと思います。

Photo-Paint-Slider

同じ作者さんによる、逆に正の値でアニメ・イラスト調が出るSliderです。
メインとして使うモデルとの相性などによって使い分けると良さげ。

Lo-fi / Hi-fi Style

「リマスター風」との別名がついている通り、一言で言えばレトロ風~現代風の調整をするSliderです。これはモデルページのサンプル画像を見ていただいた方がわかりやすいかと。
Sliderの中では比較的デリケートなタイプで、強くかけすぎると逆に絵がぼやけたりしてしまうので、作者さんの推奨通り-1~1の範囲で使うのが無難でしょう。

Zoom Slider - LoRA

カメラの寄り~引きを調整するSliderです。
openposeと組み合わせれば、単独人物ならかなり思い通りの構図が作れるのではないでしょうか。
もちろんモデルや他LoRAとの相性は出るので、数値はその都度細かく調整してください。

sharpen/soften

ちょっと言語化が難しいのですが、正の値でパキッとした絵柄が、負の値でふんわりした絵柄が出るSliderです。
モデルの癖を抑えて望みの絵柄に寄せる時などにとても重宝します。

boldline

主線の太さを調整するSliderです。
ちょっと古めのSliderなので、強くかけると主線以外にも影響が出てしまうことがありますが、これも望みの絵柄に寄せる時に大いに重宝します。

十条蛍さんのHuggingFace

今回一番紹介したかったのはこちらの御方。
自分のような変態からリンクするのはどうだろうと思っていたのですが、最近civitaiにも進出されていたので、広めること自体に問題はないと判断して本記事に踏み切りました。
一言で言えば、とても「痒いところに手の届く」LoRAを多く作られている方です。特に汎用性の高いものからコミカル系まで取り揃えた表情系が素晴らしく、モデル側で出しにくい表情をいろいろと網羅されています。特にマンガ・ゲーム・動画などへのAI絵の活用を考えている方には是非試してほしいです。

ちなみに私が一番愛用しているのはThinking faceです。
弱めにかけて半開きにしたりexpressionlessと組み合わせたりすると実に良い表情のなまk(以下検閲)


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