美容室の利益率を30%まであげた方法と50%にする方法
最近2年ぶりに美容室向けの経営や集客セミナーでもやろうかなと思い始めているけど、資料づくりなどがなかなかめんどくさくて腰が重い…。
今回は美容室の利益率について。
5%あればいい方と言われる美容室で30%をだしたことが何度もある。
具体的なことを書くと長くなっちゃうので割愛しつつになるけど、美容室の経営を始めてかれこれ6年位たつのだけど、辿り着いた答えがある。
売上や客数を追い求めるような経営ってもはや前時代的すぎるし未来がないということ。
なんでかというと人口が減っているとかそういうことも多少なりとも影響はあるのだろうけど、お金を使うということの意味合いが変わってくる時代だから。
「さっぱりしたい」といういわゆる散髪という発想は男の人には多いけど、そうではなくこだわる人が増えてくる。
これからメンズ美容が必ず流行るけど、そういう人は「切れればいい」とは思わない。
そこに対してアプローチできるかできないかで生産性というものは変わると思う。
逆にこだわりがない人は安ければ安いほうがいいという感覚になっているので、1000円カットで十分。
つまり需要と供給が今よりもっとはっきり分かれていくと思う。
メンズに限らずだけど。
安いサロンが成立する理由になるけど、経営的には楽ではないと思う。
まず人が疲弊しやすい。
美容師として店を"まわす"みたいなやり方はもう流石にしんどいと思ってる人が多くなっている。
にも関わらずそういう雇い方を未だにしてしまっていれば、働く人からは嫌われる。
慢性的に人手不足になれば求人コストもかかり続けるだろうし、教育コストもばかにならない。
そもそもビジネスモデルそのものが低単価で客数をたくさん取るようなことを想定しているものは広告コストがたくさんかかるので利益率は下がってしまう。
美容室の利益率が5%あればいいほうと言われているが、そういうモデルが健全だと僕は思わない。
綱渡りのようなものだし、実際それでギリギリやっている人もいると思う。
安いサロンは一見うまくいきそうな気もするけど、やっぱり未来はないというか店舗数を増やすことでしか利益を増やせないから合せてリスクも上がってしまう。
怖くないか?とそういうことを思う。
たくさん初期投資をして、ランニングコストもかけて、それでいて雇った美容師はどんどんやめていって。
この前ひょんな事から昔勤めていた美容室のホームページを見たのだけど、同期と先輩と後輩と僕がいた当時は150人くらい確かいたんだけど、もう数人しか知っている人がいなかった。
それでも良いと言えるのか僕にはわからなくて。
これまではともかく、今後はそういうやり方ってどうなのだろうとは思う。
求人も集客もコストかけて当たり前って言うのはバレンタインデーにチョコを買ったりクリスマスにケンタッキーを買ったりするのと同じで刷り込みみたいなものだと思う。
本来かけなくて良いコストであって、けどかけなければ成り立たないというモデルになってしまっているから当たり前のようにかけるのだけどそれがいらない"モデル"が見つかればそっちのほうが良くない?と。
美容業界に携わる様々な会社や人の存在があって美容業界は成立しているのだけど、お客さんの髪をやるのに様々なしがらみがありすぎるのかもしれない。
様々な繋がりがあるがゆえにいちいちコストがかかるわけで、必要なものもあれば不必要なものもきっとある。
その見極めが難しかったとしても、それを考えていかないとこれから先落ちることはあっても伸びることはないというふうに思う。
"伸びる"
とは何なのか?
売上があがればいいというのは盲目的で、その背景でどれほど経費がかかってきているかはとても重要である。
売上が何百万あろうと、利益が5%のままだったらそれを発生させるためにかけてる時間や労力があるぶんむしろ人生的にはマイナスになってしまう。
僕が思う"伸びる"とは"生産性の向上"であって、つまり利益率を1%でもあげることを考えている。
それは"お金持ちになれますね"じゃなくて、"生活の改善できますね"ということを意味する。
利益が上がって新車を買ったり家を建てたりしても意味はなくて、そこで生まれる"時間"をどう活用するかということが重要になってくる。
そもそもいつまで美容師を続けるのか?
おじいちゃんになってもハサミを持って立ち続ける姿はカッコいいと思うけど、僕にはとても無理だった。
経営に専念したいと30歳でハサミをおいたけど、40歳とか50歳とかのどこかのタイミングで同じようなことを考える人は大勢いると思っている。
単純にそこで終わってしまうビジネスモデルだとしたら【未来がない】と言えてしまうし、それでいいのか?という話。
無職になるわけにもいかないとしても、じゃあ何をすればいいのか?
そう考えてみてもたぶん明確な答えは見つかりづらいと思う。
なぜなら美容業界にはセカンドキャリアという考えもポジションも用意されていないから。
経営者となるか、メーカーやディーラーといった実質別のキャリアに転職するか、そのくらいしかない。
だから経営者になるという選択をする人がきっと多いのだけど、そのときに"これまでと同じビジネスモデル"を採用してしまえば同じことを繰り返すことになる。
5%の利益率というものにそもそも疑問を持たないとどうにもならないし、根底から変えなければならないくらいの話なのだけどその解決策は具体的なものは現状存在していない。
個々に見つけてうまく行っているサロンや人もたくさんいると思うけど、問題は再現性の低さにある。
うまく行った理由が個人の能力だった場合や、立地などに依存した場合、それを他のサロンが真似ることはできない。
ビジネス"モデル"とまではならない限定的なものだと言える。
だからそれを共有することは難しい。
この共有することが難しいというのは社内やサロン内でも同じことを言えると思う。
つまり後継者が育たない。
だから結局オーナー1人サロンが増えてしまっているし、だからこそ「この先どうする?」と考えながらも手を動かさなければならない状況が生まれる。
すべてうまく行くようにするためには【新しいモデル】が必要だと思っていて、僕はそこに到達することができた。
そもそも2016年ころから考えていたモデルだったけど、山梨という田舎でテストを繰り返した結果【利益率30%】はまずは達成することができた。
今更なる構想を実現するためにいろいろな会社とタイアップして動いているけど、単純な計算では利益率50%以上は可能だと考えている。
利益率50%だったら…と考えてみると、売上が何百万もある必要はなくて客数もそんなにいなくていい。
"働かなくていい時間"が増えれば、美容師をゆるく続けることだって可能だし、他のことに挑戦する余裕だって生まれる。
美容師が美容師しかしてないから「いつまでやらなきゃいけないのか?」という疑問が生まれるけど、美容師が仕事そのものを進化させれば「趣味のように続ける」ということができる。
僕の中では、それが正しいあり方じゃないかと思っている。
美容師が好きという感情と、仕事としての美容師は必ずしも一致しない。
お金や生活のためにやらなくていいのであれば、美容師を辞めてない人がこの国には何万人といるのではないだろうか。
手荒れなどの体調不良、結婚や出産というライフイベントとの兼ね合い、金銭的な問題、精神的な問題、辞める理由はたくさんある。
それらがなければ、僕も辞めてないと思う。
世界の路上で髪を切っていた頃が一番楽しかった。
仕事ではなく遊びみたいなものだったから。
今世の中ではうまく行っていないサロンとうまく行っているサロンはどちらのほうが総数は多いのだろう?
店舗数がこれだけあるのだから悩んでる人もたくさんいると思う。
悩んでる人に伝えたいのが、僕は答えとなるモデルを作り上げることができたから共有できますということ。
なるべくそれをシェアして行くことが今後の目標ではあるけど、何をどこまでどのように説明していったらいいかはわからないし、全員に対してなんておこがましい考えは持っていないから【誰か】【一人でも】ということで考えている。
そのモデルをビューティーコートって名付けたのだけど、だいたいこのような数字は出てたりする。
▶広告費1〜5万
▶客単価1万円以上
▶新規30名以上
▶新規売上30万以上
▶利益率30%
これを一年続けるとセミリタイアくらいは可能になると思う。
そして最も特徴的なのは【アシスタントでも売上がつくれる】という点や【主婦が時短で働ける】という点。
カットができないアシスタントでもマックス月80万くらい売上を作ることは可能である。
「どうして?なんで?」と思う人が多いはずだけど、その「どうして?」という考えがそもそも間違っていると言える。
美容師免許をとったら誰もが美容師なのだから、あとはお客さんが満足さえすればなんの問題もない。
"美容師とはこうであれ"という固定概念をまず壊さないといけないと思う。
経営者としてはこれからアシスタントの存在については頭を悩ます時が増えると思う。
土日の生産性をあげるためには席数と人手が必要なのだけど、平日に逆に席数と人手が余ったりする。
簡単な話、その余っている席と人で利益率が高い売上を発生させたら良くないですか?ということ。
そんな事が簡単にできてしまう。
ビューティーコートのモデルを採用したらアシスタントに売上80万くらいやってもらって、半分の40万くらい毎月払って週休2日は休んでもらうという環境を作ることができる。
30%の利益率だとしたら、アシスタント一人につき24万円は会社や店に残る。
お互いにとって悪い話ではない。
美容師が個人レベルで頑張ってそうなれる人もいるけど、頑張り方がわからない人も多い。
なのに経営者は「自分でがんばれ」と突き放しがちだし、それ故にうまく行かなくて挫折してしまう人も多い。
もしくは「絶対にこうなりなさい」という明確な完成像みたいなものがあるサロンも多いと思うけど、一部のハイブランドサロンはそうであってもみんながみんなそうする必要はないと思っている。
"その人にあったマネージメント"とか"その人に合わせたマーケティング"というものがもっとあっていいし、そういう考え方がビューティーコートのモデルの特徴でもあると思う。
また、直営店舗をあげちゃった主婦美容師に関しては日曜休み、9時半〜15時勤務、シフト自由という条件で最大25万ほどの手取りがあったこともある。
そういうことが可能なのだから、子育てと仕事の両立もできる。
手荒れに関しても、手荒れするから辞めなければならないとか我慢しながらやらなければならないというのが慣例だったけど、手荒れを治しながら働くということも可能になっている。
ビューティーコートと僕の考え方なら美容師が美容師を辞める殆どの理由は改善することができる。
これは本当に。
自分が元美容師だからこその理想を形にしたものだから、多くの美容師にとっても経営者にとってもメリットが多いものを作りたくて、それでいて搾取するような形も取りたくなくて、試行錯誤に3年くらいかかったけどようやく完成したと思っている。
それをどのようにしてシェアしていくかちゃんと考えがまとまっていないけど、オンラインセミナーとか、もしくはこういうとこに投稿して興味を持ってくれた人と飲みながら話すとかそういうことを1年間くらいやってみようと思ってる。
山梨でテスト運営してたサロンはビジネスパートナーにバトンタッチしたので、年明けくらいに京都で利益率30%→50%にするための実験美容室を作ろうかなと考えてる。
利益率50%の美容室なんてありえないと思われるかもしれないけど、時代に合わせたものならそのくらいは簡単だろうしもっと上がる可能性も感じている。
もちろん突拍子もない事や奇抜なことをやっているわけではなく、わりと誰でもどこでも再現可能なもの。
始めることにお金も、技術も、知識もそんなにいらない。
ちょっとだけ考え方を変え、思考をスイッチさせるだけなので、誰にでもできると思う。
結果として未来に対して少しでも希望が持てて楽しみが増えていくのであればいいと思うし、美容師ももっと自由に生きていいと思う人が増えたらなと思う。
僕はリタイアしたら趣味程度で美容師をまたやるかもしれない。
お金や仕事と美容師を切り離したほうがクリエイティブなことができると思うし、面白いんじゃないかなと思うから。
モヒカン専門とかちょんまげ専門とかね。
苦しいという人も多くなっているけど、僕はやはり面白い時代になってると感じる。
挑戦できる人はしたほうがいいと思う。
変化は怖いことではないし、やり方を変えることは間違っていることではないから。
挑戦できる人にはすごくいい時代だと思う。
お知らせ
美容室・サロンなど小規模店舗ビジネス向けの集客サポートサービス
美容室やマツエクサロンなど過去約100サロンに渡りホームページやWEB広告やSNSを運用したマーケティングを行い、月新規30名以上、客単価15000円以上、月間新規売上30万増加など実績を多数残しております。
カウンセリングは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
美容師、フリーランス、ブログなど個人ブランディングコンサルティングサービス
SNSでバズること数十回、ブログが毎秒2000PV、facebookでブログひと記事がシェア200回、WEBメディア多数掲載、テレビ出演、本の出版などを経験してきました。
店舗やサービスへの落とし込みにも成功し、自身の美容室では3年間広告ゼロでSNSとブログから集客し、講演会には1500名以上広告なしで集客できました。
様々な業種に対応可能です。
すりだね・スパイス専門店激辛高菜先生
山梨県富士吉田名物の辛い薬味【すりだね】の専門ショップを自社ブランドで運営しています。全国初の専門店で、スパイスや唐辛子の商品も多数取り扱っています。通販で購入可能ですので、ぜひお試しください。
2014年世界一周の旅を始め世界40カ国で1300人以上カットし帰国。3ヶ月後東京に美容室Up to Youをオープン。本出版、テレビ出演、講師、コンサル、ブログなどやりつつ美容師コミュニティサロカリも運営。超超エリート株式会社の社長。ギャル男ではありませんネクラです。