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フランス:住宅融資申込、病歴記載が不要に!  2022/02/06 France2 20h

家を買うときに利用したい住宅ローン、フランスでは70億ユーロの市場だが、今までは申込時に健康状態(病歴など)の記入が必須だった。
今回、国会議員と上院議員たちの間でこの条件を削除することに合意が出来た。

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建築中のマイホームを夫と共に訪れるこの女性、頭の中は新居の間取りでいっぱいだ。
急いでいるんですか?
「それはもちろん!自分の家を持てると思うと癒されるわ」、と37歳のセリーヌは答えた。
彼女は5年前に乳がんを患った。
「わたしにとっては、健康問題が解決して前向きに物事を考えられるということを意味します。新しい計画が立てられる訳だから。」

もっとも、資金不足で、無理な計画じゃないか、と思った時期もあった。
というのも、融資申込書の健康状態記載欄は必須項目だったから。
これまで10件ほどの融資申込をしたが、融資を断られるか、さもなくば受け付けられても通常の10倍も高い掛け金が提示されたりした。

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画面:掛け金631ユーロ(約8万円)が6677ユーロ(約85万円)までにはね上がった

「融資拒否や融資見合わせの決定が届くと、自分では病気から完治したと思っていたのに、全くそうではない、と思い知らされることになったのです。医者は、もう大丈夫、充分に時間は経ったから、と言ってくれるのだけれど。」

健康状態記載が強制的でなくなったことで、状況が劇的に変わった。
これからは、1人につき、融資額が20万ユーロ(約2560万円)以下で、60歳までに返済可能であれば、健康状態を申告する必要はない。

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