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男性目線と女性目線の交差点で恋愛迷子「こっち向いてよ向井くん」が楽しみ!

2023年7月12日に日テレ系で放映開始のドラマ「こっち向いてよ向井くん」の第1話が面白かった。

日テレ21時放送のトークバラエティ
「上田と向井と女が吠える夜」に主演の赤楚衛二さんがドラマの番宣でゲスト出演されており、良い流れでシームレスなドラマ視聴ができた。
MC上田さんが赤楚くんの発言に対して「白楚」「黒楚」と苗字に掛けてジャッジするのが面白かった。

まだ1話しか放送されていないのでなるべくネタバレしないように面白いと思ったポイントを呟きたい。

人はこうして恋愛迷子に陥るのだという第一章

主演の赤楚衛二さんが爽やかイケメンなので画面が麗しい。
見た目も良く仕事も出来て気配りもできる。そんなイケてるハズの向井くんは10年間彼女がいない現在33歳の男性。10年前に振られた彼女をボンヤリと引きずっている。

向井くんは当時の彼女へ言う
「ずっと(君と)こうしていたい」
「君を守りたい」

・・・しかし彼女は疑問に思う
「守るって何から?」
「守るって何?」

この10年前の会話が心のささくれとして残る向井くん
俺のセリフってそんなにダメだったのか? 

俺が頼りないから守るって言っても
説得力足りないのかな

向井くんなりに「なぜダメか」の分析をしているのがリアル。
向井くんは良かれと思って愛する彼女に「告白」をしたであろうに
受け手の彼女にとって、その言葉はプロポーズの花束ではなかった。寧ろ逆効果であり別れてしまう遠因かもしれない。2人の相性が良ければ、その後結婚して夫婦になりメデタシメデタシになるはず。お互いに求めるものが違うということが明らかになるきっかけとして「君を守りたい」が向井くんにとって呪いの言葉になっている。

ドラマの演出が舞台のよう、男性目線と女性目線で印象が変わる

第1話の冒頭、これまでの人生が軽快に紹介される。

この演出がミュージカル調で
オシャレ

歌こそ歌わないものの、悩ましい向井くんの背景には「幼少期」「高校生」「大学生」を経て「社会人」へ成長する過程をモノローグに併せて演者さんが表現している。

わぁ テンポがいい

ドラマの入り口で楽しくなる

第1話の後半になると向井くんに「幸運」が訪れるようなムード到来。視聴者はここら辺で可愛い向井くんを応援したい。いい人だもの、10年ぶりに彼女ができるといいね!もう少しで「恋」の成就が待っている予感。

そんな折、再び洒落た演出がある。
「向井くん視点での心の動き」と「彼女さんの心の動き」が「映像」
で流れる

なるほど〜気持ちのすれ違いってこうして生まれるんだ!

視聴者は「向井くんカメラ」でスタンバイしているので驚きつつ

あるかも、現実にこんなこと

って思ってしまうリアルさ。
自分の身近にこういう人いる、なるほどと納得してしまう。

ラブコメディでの男女のすれ違いは、主人公とその親友等が行きつけの店でお酒を飲みボヤき、視聴者がその後の展開に期待を寄せていくパターンが多い気がする。このドラマもそう。ただ、予定調和からの答え合わせを演劇調で紹介されるので新鮮だった。TikTokで見るような軽いノリでドラマのクライマックスに臨める。

向井くんの恋模様が気になる

主人公の向井くんが等身大のキャラであるため親近感が湧き応援したい。恋愛は「よし、するぞ!」と決めてするものではないし正解が分からない。
恋愛は人間関係の駆け引きの総本山みたいなものだろうか。家族とのやり取りや職場の人間関係、友人との距離などコミュニティによって求められる気配りや配慮は異なる。その中で恋愛は「一対一」で向き合うガチンコ勝負で挑まなくてはいけない。恋愛指南書を読んだり友人に相談をしてみても、恋愛対象が喜んでくれなければ何の意味もない。

向井くんを取り巻く若い女性達。
みんな綺麗で可愛いけどコミュ力高すぎて、向井くんがちょっと可哀想になる。

そこがこのドラマの引き込まれポイントかもしれない。

向井くん、頑張って!!

Junko Summer


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