まさか。膵臓に腫瘍があると言われて調べてみた。膵粘液性腫瘍（MCN）って何？

「膵臓に腫瘍がありますね」 

その瞬間は医師に質問すら、できませんでした。

気にも留めない存在だったのに、いまでは毎日ご機嫌を伺い、彼の調子に合わせて暮らしている。そして、膵臓くんは、ヘソを曲げると怖い臓器だったんです。（怖さはおいおい）

そんな膵臓の機能や私が発症したMCNという病気の概略について、以下、3点に分けて書きます。

極めてニッチな内容ですが、膵臓の病気について知ってもらい、病気の早期発見につながれば嬉しいです。

注意！解説は個人の意見も含みます。
専門的な記述部分は引用します。万が一、情報が正しくない場合、優しく教えてください。
補足として、個人の意見や感じ方を記載した部分があります。全員そうとは限らないです。

１：膵臓はどこにあるのよ？

胃の裏側です。横15cm、幅3cm、厚さ2cmという、スマートな臓器。
胃痛と思ったら、膵臓が痛かったり。背中が痛いと思ったら、実は膵臓ということがあるようですよ。

胃や腸など、臓器に囲まれている存在なので、病気が見つかりづらいと言われています。（黄色いのが膵臓）

２：膵臓はなにをしてるの？

焼肉好きは、かなりお世話になっていますよ。たんぱく質を消化するための酵素を分泌したり、ホルモンで血糖値を調整しています。
前者の「膵液の酵素パワー」の強さは素晴らしく、通常は十二指腸に流れて機能しますが、うまく流れなかったり、体内に漏れると、自分の身体も溶かし恐ろしさに変わります。自己消化です。
膵液最強説。私は術後にこれに悩まされることになります。。（怖さはおいおい）

外分泌と内分泌を営む2つの機能を有します．
　外分泌機能としては，一日約800-1000mlにもおよぶ膵液を分泌しています．分泌量は必要により調節されています．膵液はアルカリ性で，多数の消化酵素を含んでおり，食物の消化吸収に役立てられます．
　内分泌機能としては，インスリンやグルカゴンが膵で産生され，血糖値の調整に利用されます
一般社団法人 日本消化器外科学会
https://www.jsgs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=26

３：膵臓の粘液性腫瘍って？MCNはどんな病気？

膵臓にできる粘液性の腫瘍のひとつ。MCNの他には、IPMNやSPCなどの種類があり、MCNは中でも悪性度が高いことから、見つかったら基本的に手術をすべしと言われているようです。はじめ、仮性嚢胞とかだと思うと言われていたところ、MRIの結果を見て先生が明らかにトーンダウンしました。

なお、このMCNは中年の女性に多いとのこと。35歳を中年と捉えるかで、病気の説明をする時、先生が言いづらそうにしていました。笑。

膵のう胞性腫瘍とは？
膵臓内に液体や粘液などを貯留する袋状の形態（のう胞）を示す腫瘍の総称で、健診などで偶然発見される機会が増えてきています。全人口の約2～3%の人が、膵のう胞性疾患を合併しているという報告もあり、決してまれな病気ではないといえます。年齢とともにその割合は増加し、80歳以上では8～9%の合併頻度ともいわれます。健診で偶然発見されることが多いため、当院を受診される患者さんの約7～8割が無症状です。放置しておけば悪性になる可能性が高いものと、基本的に経過観察でよいものがあります。
出典：広島記念病院https://www.kkrhiroshimakinen-hp.org/archives/shinryouka_data/2527

MCNとは？ MCNは、通常膵管とのつながり(交通)はなく、のう胞内部にのう胞ができるcyst in cystと呼ばれる形態をとることが特徴です。膵尾部にできるため、症状もほとんどなく、検診で偶然発見されることが多い腫瘍です。病理学的には、卵巣様間質と呼ばれる、卵巣の組織に似通った組織（ovarian type stroma）をもつことが診断の根拠となります。（一部抜粋）MCNは、IPMNと比べると悪性度は高く、診断がつき次第切除したほうが良い病気といえます。
出典：広島記念病院https://www.kkrhiroshimakinen-hp.org/archives/shinryouka_data/2527

さいごに

じぶんの膵臓くんも再点検！
膵臓の病気といえば、ポピュラーなのは膵炎。私の病気は異なりますが、お酒をたくさん飲む方は要注意です。飲んでる最中にお腹ピーピーになるとか、弱ってるサインかも！？

膵臓くんはわりと無言で調子が悪くなります。
自覚症状が出にくく、不調や病が発見された時には病気が進行してしまっているケースも多いと聞きます。私は執念で見つけました。背中痛いけど、マッサージで誤魔化してる人。人間ドックいきましょう！

余談。思いの矛先。
手術前に膵臓に想いを馳せすぎて、「君の膵臓をたべたい」をAmazonプライム・ビデオで観ました。主人公を見て、病気でも、思い切り楽しく暮らそうと思えるけど、膵臓病にも勝てないし、結末は悲しい。これは手術前に見るのは、やめたほうがいいです。笑。センチメンタルになります。

いま私は思い切り、シビレをたべたい。タレかな。（脂肪分の摂取制限あるから焼肉は無理だけどな）