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春を待つ

昨日は、息子野球部の新チーム初公式戦。

うちの息子は、補欠なので試合で出番もないけど、
小学生の頃から、よっぽどの用事がない限り
ほぼすべての試合は見てきている。
(練習試合も含めて)

正直、チーム自体も弱いし、
新チームになってからの練習試合でも
よく相手チームさんも依頼を受けてくれるよな
レベルに弱い。
まだ10点差くらいならましなほうで、
ひどいときは、26-0とか、27-1とか。
今週は点とれたし、まだましかって言うくらい。

私は、野球をしていたわけでもないし、
技術的なことはよくわからんので
ざっくりとした印象でしかないが、
息子のチームの子たち、みんなかわいいけど、
きびきびしたところがない。
なんかだらけてる。集中力もない。
攻守交替のときとかも、ちんたら走ってるし、
あと一歩前出れば取れんか? とか
なんでこの場面でそれ? とか
本人たち的には一生懸命かもしれんが
なんとかならんか、と思うところも多々ある。
ま、でも、バリバリ野球やりたいなら、
もっと別の高校選んでるよね、っていうような
まあそういうチーム。

27-1で負けた試合後、息子のチームメートと
話をしていたら、
「守っててかなしくなってきた」
とか言ってて、そんな気持ちでもやめることなく、
本人たち的にはがんばってるって
それだけで尊いと私は思ってしまう。

そりゃ大谷翔平並みとまではいかんくても、
練習どころか生活全般において
野球にすべてを懸けてがんばっている選手も
たくさんいることでしょう。

でも、私は、普通の高校生の部活なら
これで十分じゃないか、という考えでいる。
去年のチームも強くはなかったし、
初めての公式戦は、5回コールド負け。
秋の新チームでの大会では、
「7回まで試合ができたね。」
って喜んでたくらいなので、
今回も、5回コールドにはならん程度で、
せめて1点は取って、くらいの気持ちで
私は見ていた。

保護者のなかには、(中学で硬式やってたとか)
このぬるさに不満があり、
監督批判したり、選手にダメ出ししたりする人も
いるにはいる。
けど、私はこういう親がすごく苦手。
強くなろうとする気持ちは大事やけど、
ダメなところを攻撃するって何も生まない。
そして、野球部は、保護者同士のお付き合いが
大変なところも多いみたいやけど、
うちはごく一部を除けば、どちらかというと
おっとりした人が多くて、付き合いやすい。
父親がいない(いるけど戦力にならん)我が家は、
本来父親かすべき仕事をできなくて
申し訳ないところはあるんやけど、
そこに気を使う必要もなくほんとありがたい。

このくそアツい中、練習に出てきて、
続けてるだけですごいことではないか。

という気持ちで迎えた昨日の公式戦。
相手は、県内の公立のなかではレベルが高く、
毎年ベスト8くらいにはいっているチーム。
正直、5回までかなあと思ってたけど、、、
なんと9回まで試合できて、5-1。
このチームにしたら、奇跡みたいな笑

ヒット打って塁に出たと思ったら
あっさり牽制で刺される、とか
走塁分かってないんか、みたいな挟殺とか
まだ点をとれたところもあったことを思うと、
よくがんばってくれたと思う。

秋大会が終わったら、しばらく体力づくりの期間で
練習も地味でしんどいものになると思うけど、
春の大会では夢の公式戦一勝を実現できるのでは
と期待してしまう。

みんな、けがせずにがんばっておくれ。

しかし、私は子どもが野球部じゃなくなっても、
ひとりで試合見に行って、その姿に涙するような
おばあさんになりそうな気がする。

自分では、そんなにがんばれることもないから、
がんばってる人を見るのは
心洗われるというかそういうので。

強くなりたければ、改善できるところは多いし、
いわゆる「伸びしろしかない」チームなので、
春を待つ楽しみができた。





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