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認知症とアロマテラピー 鼻のもつ力とこころの力を信じてみるならば


こんにちは 

毎日暑いですが、みなさまお元気ですか。
セミも元気に鳴いていますが、ツクツクボウシも鳴きはじめました。
そして今日は長崎平和祈念の日ですね。



さて、本日は 
認知症とアロマテラピーについて書いてみたいと思います。
というのも、立て続けに認知症について、アロマでできるはことないかとのお問い合わせをいただいたからです。

せっかくのなので、今回は
一般的なアロマテラピーでの認知症の予防という話ではなく、
私が思う認知症の方と介護している方に向けての
アロマテラピーでできることを書いてみたいと思います。



お伝えしたいことは、2つです

① for あなたへ
(認知症の方を介護している方へ)


認知症になると、記憶がままならなくなり(一部の記憶)
今までと同じようには、意思疎通ができなくなります。

それが自分の親であれば、これまでの姿と重ねてしまい、その違いに
ケアする側は辛かったり、心を痛めることが多いと思います。


心は生きている。
これは介護の専門家の大谷るみ子先生の言葉ですが、認知症のことを聞くといつもこれを思い出します。
“心は生きている。心を失うことはない。
あなたはわたしにとって大切な人。その思いで接すればいいですよ”と。



何が言いたいのかというと、

例えば、
お母さまが認知症で、うまく意思疎通ができなくなってきているとします。
でも、お母さまの心は生きています。
どうそあきらめず、いつもと同じように接してしてみてください。

そして、あなたに。
意思疎通がうまくできないことに、どうぞ傷つかないでください。
心は生きています。そして通じています。
でも悲しい、寂しい、切ないとおもった気持ちも、事実です。
その気持ちは打ち消さずに、どうぞ自分に触れながら、よしよししてみてください。

そんなあなたに、香りをおすめするならば
〇カモミール・ローマン 
 お母さんが大きく包み込んでくれなような温かい気持ちになる精油

〇オレンジ・スィート
 陽だまりの中で日向ぼっこしてるみたいな安心をくれる精油

そんな香りをかぎながら、自分をよしよしするのがおすすめです。
どうぞご自身にやさしく。やさしく。





それからふたつめです


2、for 認知症の方&あなたへ

一時期「アロマが認知症に良い」と、テレビや雑誌で大きく取り上げられることが多かったですが。

人間の発生学的な話をひとつします。
(発生学 一つの細胞が分裂して人が出来上がっていくこと)

嗅覚という器官は、細胞分裂する際に、かなり初期のころにできる器官だとといわれています。
早くにできるということは、体にとって早く必要な器官だといえます。

つまり、からだからなくなると困る器官なので、
嗅覚は、衰えが遅い器官でもあります。


それに対し、視覚や聴覚は、嗅覚より遅くにできますが
一般的に人間の衰えは、目が老眼になり、耳が遠くなっていきますよね。

嗅覚の衰えは、それよりも遅いといわれています。
(ちなみにこれは、嗅覚が他の感覚より優れているという意味ではなく、あくまで発生学の話としてです。)


話を戻しますと、
嗅覚は衰えが遅い器官。だからこそ、香りをかぐことで脳への刺激を行い、認知症のアプローチができます。


それでは、実際に何の香りがいいのだろうというと、
まずはこれが、有名な香りの組み合わせです 

「認知症予防とアロマ」の研究をされている鳥取大学の浦上先生の研究では
 昼間は、ローズマリー・カンファー + レモン
 夜間は、ラベンダー + オレンジスィート
こちらを、おのおの2時間ずつ香らせるという方法が有名です。
(詳しくは検索されてみてくださいね。たくさん出てまいります。)


もし私が香りを選ぶならば、
例えば、自分の母親が認知症になり、その母に香りを選ぶとするならば

1、私が好きな香りを3本くらい選んで、母の元へもっていきます。
2、母に香ってもらい、母の好きなものを1本選んでもらいます。
  その香りを、部屋に焚いてあげたりするだろうと思います

このとき
「自分が好きな香りであること、そして母が好きな香りであること」、
ここを大事にすると思います。


もうひとつ、
3、 母親が若いころに、好きで使っていた化粧品を探して持っていくかもしれません。

よく言われることですが、
その人が生き生きとしていた時代の記憶は忘れない。
その時に使っていた化粧品や香水の香りは、その時代の記憶として残っているはずです。

だとしたら、その香りが何かの力になることはありうるんじゃないかと思います。たとえそれが、アロマでなくても。


私だったら、そうやって香りを選ぶと思います。


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香りは、認知症の方にも、介護する方にも力を持つと私は思っています。
どの香りが認知症によいというのも大事だけれども、
それよりも
その方の心が心地よいところに触れるものを使えたら
それも力になるかもしれないなと思っています。
大体、わたしいつも同じことをいってますね。



今回は、認知症の方へのアプローチを書きました。
あくまでも私なりのアプローチでしかありませんし、また机上論でしかないよと思われる方もあるかもしれません。

もし何かのご参考になればいいなと思って書きました。


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最近は、近所の小さな森で、木にアーシングするのがマイブームです
散歩&ランニングチームには遠巻きにされております
ま、怪しいですよね(爆

それではまた

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