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パーソナルスタイリストは見た。一線で活躍する人の特徴。いい人を演じないという共通点。その魅力と服に纏わる話。

一線で活躍する人の特徴。

いい人を演じないという共通点。その魅力に迫る。

改めて感謝

今回画像を使用させて頂く戸田久実さんをはじめ、この国を代表して、あらゆる分野でご活躍の方々に服を選ばせて頂いていること、改めて光栄なことと存じております。

戸田久実さんの素晴らしさ、ご活躍は上記HPをごらん頂ければ。

戸田久実さん。アンガーマネジメント&アサーティブコミュニケーションで有名。年間200本の講演をこなす著者でもいらっしゃいます。シースルー袖のジャケット,インのストライプブラウス(MUTEKI)は政近のオリジナルデザインのものを。


パーソナルスタイリストの醍醐味の一つは、

そうした方々の言動、立ち居振る舞いから、「かけがえのない大切なこと」を学べることだろう。

家政婦は見た、ならぬ「スタイリストは見た。」このタイトルだけで一冊の本が書けそうだが、今日は、一流に服を着せ続けて来た経験から、そんな話をしたいと思います。


昨日 ショッピングアテンドをした戸田久実さんと。


かの有名なアンガーマネジメント協会の理事を務め、この画像はカンファレンスをZoomで行った年の配信の様子。


このときのキャロライナへレナのスタイリングもご提案させて頂いた。ほぼ、履いたことがなかった、というパンツ姿も多くのファンの方に好評を頂きました。


一線でご活躍の一流の方というのは、人と接するときにこうした特長があります。


相手に好かれようとはしない。

相手に好かれようとして振舞うのではなく、相手が自然にその方を好きになる、ようにふるまえる。


例えば、販売員さんに対し、尊重し大切になさいますが過剰な気の使い方はしない。「素敵ですーお似合いです」はごく当たり前なコミュニケーションですが、よい意味で鵜呑みにはしません。

昨日のアテンドでも久実さんは販売員さんからのご提案に

「これは準子さんくらいしか着ないかな」などと冗談を踏まえて。あっさり対応します。

でも、着用してみるという「行為」を拒否らない。

これは私に対しても同じで、例えば2パターンのご用意をしていたとして、こっちはあり、こっちはこういう理由でナシ、は態度、雰囲気で話す前からわかります。

要するに、いい人を演じることがないのです。


決断の速さ&

ギャップ萌え。ユーモアを忘れない。



そして私は、久実さんが今までの経験や成功例から(ファッションの、という意味で)経験値が低いもの、をご提案する場合のリアクションが好き。

「え~~~?!!これ??私の場合スカートの形は大体こんな感じで、丈はこれくらいというのがあるから、これはちょっと難しいと思うんだけどーーっ」と焦りながらも、こういうときこそ茶目っ気あふれた笑顔だということ。

私へ気の使った笑顔ではなく、チャレンジする楽しさが優先されている笑顔。笑

そう、いい人を演じない一流は、反応に計算がない。逆にそれが、余裕ともいえるのです。

素直に動揺してくれるし、その動揺を楽しんでいるかな。
人間味を感じさせる余裕が、たまらなく魅力的。
しかしその時間は短く、判断・決断には時間を要さないという特徴。
(あとで 決断の早さについての項目アリ)

その姿は、社会的実力に対し、素のギャップがたまらん。笑

私のクライアントさんの多くは、世の中の人が名前を知っている、テレビで見た、本を読んだ、という方が多く、そういった人物に持つイメージは勝手に「神化」されていることはよくあります。

もちろんそれは 多くの人が思っている神的な要素があってこそ、仕事も実力が伴っているわけですが。私が感じている一流の、時折感じされる意外性、を想像しにくいと思うのです。

服を纏う、という行為を通じて私はその人物の、ふとした素の魅力に取り付かれることがよくあって、この仕事を止められない理由の一つになっているよなぁ。

肝が据わっている

私の場合、スタイリングのオファーを頂くのは、広告代理店さんを通してということも多いですが、個人的なスタイリング以外の仕事のオファーを直接ご本人から頂き、その流れからスタイリングもお願い、というケースが多い。

それはファッションの講演会だったり、その企業の制服リニューアルを任されたりといった、一般的に想像するスタイリストの仕事とは別のオファーに対応し、トップと直接MTGすることで現場の様子を垣間見るわけです。

実際の現場で思うのは、決断の早さ。
お茶を濁さず結論が早いのが特徴で、時に冷酷にさえ感じるシーンによく出くわします。
日本を代表するような企業のトップ、新世代のリーダー達、決していい人を演じず、リスクを負っての決断でいらっしゃるので、私はこうしたシーンが
身震いするほど好き
だったりします。

時に、そのシーンで一緒に泣いたこともあるし、世間には批判するようなことが流れていても、私はその人物の真実を知っている。
どれだけ悩み苦しんで、しんどい時でも、彼らは毅然とした態度で
立ち向かいます。

政治家、企業トップの記者会見の裏で、私は衣装をチェックするとともに見守ることも多いのだが 賞賛であれ謝罪であれプレゼンテーションであれ

大物達の、その決断 覚悟には肝が据わっていらっしゃいます。

そして影で心で泣き、背負って前を向いているのです。


そこに愛がある。


これは絶対的な特徴だと思う。愛が足りないトップはいつの間にか消えている、という事実も多々目の当たりにしてきた。
表面的な優しさとは違う、自身のご苦労・経験に基づいた寄り添いができ、
優しいふりはしません。でも、優しいのです。根底が。
長く深くお付き合いすれば、わかることです。

コロナはファッション業界全体に大きな影を落とし、私自身もこの3年間で様々なしんどい思いをしました。
だからといって 凹んでいるわけにもいかず事業の形を変えZoomでのサービス展開にしたりと、実際に逢えないという代償を切り替えて、必死で邁進してきました。

事業を始めて一番の試練だったと思う。

そんなときでも、気を使いすぎず、今まで通り仕事のオファーを投げてくれるのが一線で生きる人達の特徴です。

今は大変そう、とかいう憶測や無駄なお節介をする暇などない人達は、
きちんと今まで通り、仕事のオファーとしてお声がけくださるのです。

愛ですよ。

だから、苦しい時期にオファーをくださった久実さんと久しぶりに会ったとき、私は珍しく少しだけ涙してしまった。
正直、仕事のことで泣くような人間じゃないし、しんどいときに前に進む訓練など出来ています。じゃないと起業22年・法人にして17年もやってられないですって。

だから強いはずの自分が、自然に泣けるなんてびっくりです。自分でも。

久実さんは、いらないことは何も言わず目に涙を溜めながら、受け止めてくれました。立ち話だったんだけど、
それは大変ね とか わかったようなことを言いません。

準子さん、今日もありがとう!!と爽やかに立ち去り、「どんなことがあっても私はぶれずに、でも時代とともに柔軟に、前を向いていけばいい」と
その立ち去る後姿が語ってくれているようでした。


テレビでもご活躍な久実さん。こちらのジャケットはオーダーで。
多くの本をご出版。このブラウスは エミリオプッチでセレクト。


一線で活躍し続ける、ということは
一回ブレイクするより、はるかに難しいこと。継続・持続を超えた進化が必要で、口で言うのは簡単、やれるひとは氷山の一角だと私は思います。
この日も、アテンドの後はこれから長野に移動なの~~と鬼スケジュールをこなす久実さん。

とにかく暇がない。しかし時間を有効に使う。


一線に届かず、ブレイクしない人達の原因の一番は時間の使い方だと思う。非凡な人達は、とにかく忙しいが、忙しいとは口にしない。忙しいを理由とした言い訳がゼロなのだ。

忙殺ではなく、要らないことに気をとられず、やることをやり成果を上げたうえに遊びも充実。

暇な人ほど忙しいを口にし、第3者は何が忙しいのかもよくわからない。
結局他者が「その人を語ろう」にも、一体何者かがわからないというか、残せていないのが現状だと思う。

スーツケースを持って現れ、服を試着して購入するものを決め、1時間強で東京駅にタクシーで向かう久実さん。タイムリミットを考えながらのアテンドであったが、Ashidaブディック本店では優雅なおもてなしをご用意下さっていた。

ワインとフィンガーフードのおもてなし。
お互い次の仕事があり、タイムリミットが迫る中でも、乾杯する時間は至福の時。


この満面の笑み。この日のロイヤルブルーのワンピースは、私がご紹介したお店でご自身でチョイスされたもの。美しくお似合い。


忖度ではない心からの褒めと労い。


アテンド時間に彼女と何を話しているかというと、先ほどの話の延長のようなことを。久実さんについて、日本で一番登壇数が多いのではないか?とその人気ぶりを私が何気なく話していたら、販売員さんにこう切り出してくれた久実さん。

「そんな、、もっと登壇している方もいらっしゃいますから。準子さんもお忙しいじゃないですか! でも私  準子さんから 忙しいって聞いたことがないと思うんです。何か話していても、連絡をした際も、忙しいとは言わず、この日はどうですか?とピンポイントでお互い奇跡的に会える日を探す感じ。でも今日は準子さんがスケジュールを変更して下さったんですよ。」

神か!という切り返し。

このコメントには、久実さんの知的さ 優しさが全部詰まっている気がします。

また「今日の準子さんのピンクスタイル好き!」と嬉しそうに伝えてくれるのも久実さんの素敵なところ。

ディオールのジョンガリアーノの時のTシャツを着ていたのだけれど、久実さんが好きかも^^な狙いは的中。
「私、ディオールのその時代のが大好きで~ あとピンク帽子とパンツスタイルが好きすきー」と。好き連発がもう、癒しでしかなかった。

じゃ、Tシャツメインで写真撮ろう~にお茶目につきあってくれます。

そんな久実さんが、最高。大好き。

これ最初のテーマに戻ったよなぁ。

相手に好かれようとして振舞うのではなく、相手が自然にその方を好きになる、ようにふるまえる。まさにこれ。


そしてこの日、何をチョイスしたのかは、久実さんがポストなさってから、いずれ解説します。


世の中の期待を服(外見)で裏切ったりしない。


このポストのタイトル
パーソナルスタイリストは見た。一線で活躍する人の特徴。いい人を演じないという共通点。その魅力と服に纏わる話。

の視点から服についていえば
皆さん、周囲の期待を外見から裏切るようなことを決してしない、という共通点があります。
実際に会った際に「やっぱり素敵な方」「実際に逢ったほうが更に素敵」を保つって簡単なことではありません。

いつも書いている、ちゃんと装いはギフトを体現なさっているわけです。


ちょっとお詫びとお礼。

私は普段FBを中心にSNSやっているんだけど、顧客様とのアテンドの様子はあまりポストしないので、

「政近さん、ご紹介したい人がいるのですがスタイリングして頂けますか?」というお問い合わせを結構頂いてしまっていて、、、

これは逆によろしくないなと思うので久々に投稿します。

あまりにご活躍な方が多いので、なんといいますが「お顔だしが難しい」事情があったり、私自身現場の宣伝をあまりする気がな意という状態ではありました。

ご紹介ベースで動いていて、新規の方には半年待ち(サービスといえるのか問題)をしていただいている状態のため、SNSでのポストの優先順位を正直上げてはいなかったのです。

でも、ご紹介を頂いている方々からも、お願いしてもいいの?ときかれたのでびっくり。そうか、あまりに投稿しないと心配をかけてしまうという事実に反省!!!!!

久実さん、いつも本当にありがとうございます。これからも唯一無二の輝きで、ご活躍下さい。私は服で、支え続けます。そうさせてくださいね。


ASHIDAブディックの堀江さんをはじめ、スタッフの皆様、素敵な御もてなし、おかげ様で豊かな時間になりました。アテンド後に広報の熊井さんからも、わざわざご連絡を頂き、さすが一流メゾンのキメの細やかさが心地よく、このnoteもご機嫌で綴ることが出来ましたよ。
すべてに感謝です。

本店 堀江さん。これは別日の私。


この日はアテンドのはしごでした。車移動。百貨店にも人が戻り、活気アリ。伊勢丹のブランドラインナップに変化があり、久々萌えた。

さて、母の東京滞在で、しばらくはお待たせしていたショッピングアテンドに精を出しますわ。

母滞在記録。ありがたいことにご反響頂いています。
まぁ85歳の曲がっていた腰がまっすぐ伸びるのもマインドだという話は
ちょっと衝撃かもですからね。


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