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大谷翔平ファッション解説。普通でいい?強くてキュートな大谷翔選手のレッドカーペットファッションについて、テレビ解説した。服装からマインドまで、深く読み解く。

コロナもオリンピックも天災も、いろんな意味で心が痛い。そんな今、彼の存在は一筋の光のよう。曇り空から明るい太陽が差してくるようですね。

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アメリカ メジャーリーグのロサンゼルス・エンジェルスに所属する大谷翔平選手の、オールスターゲーム当日の恒例イベント「レッドカーペットショー」での装いについて、テレビ朝日 グッドモーニングにて解説させて頂いた。

今まで、皇室・王室を始め、政治家、タレントなど多くの著名人のファッション解説をしてきたけれど、私自身も大ファンである大谷選手について語る日がくるなんて、自分でも驚き。(笑)いやぁ光栄です。

まずはこんな感じで紹介して頂き、、この写真毎回使われてますな、笑。

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私が伝えたかったことは5つほどあったのだが、テレビで流れたのは以下の二つ。長年テレビ解説してきたけど、だいたい伝えたいことの10分の一くらいになるなぁというのが実感。ただ、毎度、どこが起用されるのか勉強にはなっていてありがたい。

◆やはり一番に取り上げられたのは、体系からくるファッション解説。身長は195㎝、体重は95㎏との記載があるが、現在の体重は100㎏を超えているといわれています。お顔ちっさ!!

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私が伝えたのは ↓

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はい、あたり前のようですが、ここはしっかりとお伝えするところなんですよね。あたりまえ、といっても ほんとうにメジャーリーガーと比べて見劣りしない、という日本人選手は、とても数が少ないのです。ただ大きい、というだけではなく、鍛えた肉体はガテンなだけじゃない、セクシーなシルエット。頭が小さく おまけにベビーフェイスというこのギャップ萌えも個性となり、唯一無二を感じさせる。その外見は大谷人気に大きく拍車をかけています。

なので奇をてらうことなく、服装の装飾で補う必要はなし、シンプルなスタイルで十分対応できる、と伝えたのだ。

ちなみに着用していたのは「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」のコアブランド「ボス(BOSS)」のアイテム。実は大谷選手ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)の公式アンバサダーに2020年から就任している。

眼福どうぞ♪ ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)HPから。

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今回は、ボスの2021年秋冬コレクションの最新作であるスーパーストレッチのネイビーのジャケットとパンツのセットアップに、コットン100%の白Tシャツはパンツにインせずオーバーで、ラフに着こなしていましたね。

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このストレッチスーツはボスに限らず、各ブランドが近年力を入れているアイテムで、伸縮性があるため非常に着易い。ハイブランドから、ファストファッション、はたまた水道屋さんが開発したというものまで幅広く人気商品として需要があるものなの。特に昨今はコロナでリモート仕事が増えたこともあり、かちっと堅苦しいスーツで過ごす人は極端に減り、こうしたリラックスモードなストレッチスーツやセットアップの支持が高まっているのだ。何より価格がリーズナブル、ボスのこのシリーズもセットアップで12万円ほどですから、大谷選手が着用したものとして考えれば、リーズナブルな印象。問い合わせが殺到中というのもわかります。

白スニーカーで足元は軽快に。白TシャツとWで抜け感(キメキメではなく、程よくリラックスしてお洒落、という感覚)を、胸元にはアクセントとしてポケットチーフを遠慮気味に差して清潔感が演出されていました。

◆そして2つ目の解説は、大谷選手のマインドについての話を。服にマインド?ええ、私は服は【マインドが服を着る】という概念を、昨年1月に創始、NHKラジオでもその話をさせて頂きましたが、大きな反響がありました。弊社ファッションレスキューではマインドフルファッション、という商標を政府公認で獲得もし、それほど今後のファッションの考え方の主流になっていく概念かなぁと。21年前にパーソナルスタイリストを創始した際のように、また新たに概念をアップデートした感じです。

まぁこの話は、また徐々にお伝えするとして

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はい、このように大谷選手のマインドを分析し、シンプルな装いは服装より、プレー重視、という気持ちの現われである、と。

無駄なものを一切用いず、スポーツ選手として、きょうのプレーを見てほしいという気持ちが伝わるスタイリングだと、伝えたのです。

もちろん、直接インタビューしたわけではなく、こうした解説がほんとうに正しいかどうか?はわかりません。どこまでも対称となる方の状況や気持ちに寄り添って「きっとそうであろう」ということを私情ではなく冷静に見極め感じ取って解説することが最も大切だと思ってます。

大谷選手の普段の装いも、白いシャツや紺や黒のパンツ、というスタイルが多く、人々の気をファッションで無駄に刺激するようなことはない。とにかく謙虚で明るくマインドフルな性格から、服はその内面の持ち味にのせているだけ、彼にとって、それがいちばん、しっくりくるのだろうと思います。

だからこそ、特別な日であっても、ある意味普段の延長で緊張しないリラックスしたスタイルを選び、その先のプレイに、マインドが影響しないよう考えていたのでしょう。華美な姿で登場すれば、喜ぶ人は多いでしょうが、そこに気を取られてしまうことは、今の大谷選手の状況、こうしたお祭り(レッドカーペットなどの)の経験値からすると、負担がかかるのです。

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この画像は普段の、いつもの大谷選手のスタイル。

レッドカーペットで。 ↓

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実際インタビューでは、「こんなことはないので貴重な体験」と。特にレッドカーペットを歩くことに関しては、ちょっと照れ笑い、はにかんだご様子でしたね。

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もう一度この画像を載せますが、番組が終わる寸前のこのコメントに、アナウンサーの方が「そうなのですね!!では、大谷選手のプレーに期待しましょう!!!」で締めてくださったこともあり、多くの方から いい解説だった~~^^と反響を頂き、よかったなと。

さて、この先はテレビで流れなかった、あと3つのポイントや考察について、エデュケーションしていきます。

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こちらは皆さんもよくご存知であろう、通訳の水原さん。【現地ファンはほっとした?】と書かれているが実際、女性ファンからしたら共に歩くお相手が女性ではなく、ヤキモキせずに安心してエールを送れたことは間違いないはず。なぜならこのレッドカーペット(今回はパープルカーペットだったが)こんな風に選手たちは皆、奥様をお供しますからね、もしや彼女?という心配はゼロではなったわけ。

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結果、噂されていた通り、水原さんとご登場。

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正直、ほっとしながらも、やはり男性同士ってちょっぷり華やかさには欠ける感も。

◆ただ、男性同士だったからこその、このラフなスタイルだった、とも言えるのが、3つめの解説です。

男女で登場の場合、男性のドレスコードに女性は準ずることがスマート。準ずるとは従うということではなく、言い方を変えれば 男性がちゃんと装ってさえいれば、女性は安心してどんなお洒落もできる、ということなんです。男性は、女性を際立たせるためだけに存在するのではなく、大事なのは互いのバランスで、引き立て役ではありません。男性がラフに装えば、女性はそれよりも格式をあげられないのです。それをやってしまえば、何やらちぐはぐに見える。でもね、、これももう古い考えというか、もしかしたらこういう基本も重要視はされない時代に突入かも、と個人的には感じているところもあるんですよ。男女、とかね、格式、とかね。価値観そのものの変化が、ファッションだけではなく、あらゆる世界に起きていることは肌で感じているから、、。

しかし、今時点では少なくとも、まだまだこうした基本や常識は知らない恥をかくことになります。例えば今回、大谷選手が女性と共に歩いた場合、最低限、襟がついたシャツスタイル、くらいの配慮がないと女性は極端にカジュアルを強いられることに。先ほど上げた画像のカップルコーデを見て貰えば、参考になるかなと。一見同じようなダークスーツとはいえ、ストレッチ素材のラフなもの、というよりは造りがしっかりしたドレスアップスーツに白シャツ、ネクタイなし、程よく存在感のあるチーフの差し方で、女性はインフォーマルでありながら、華やかな色目と軽快なドレス丈で、カップルでお洒落を楽しめている空気を出せていますね。これで大谷選手が隣に、となるとバランスが悪く、何か物足りなさを感じてしまいます。見ている人も、そして女性のほうも。男性が女性のファッションを見てテンションが上がる感覚があるとしたら、それは逆もあるということ。装いは相手へのギフトであり、大切に考えているか否か?を問われるものでもあるのです。

なので、男性同士というある意味同等な「いい相棒同士の演出」であれば、お二人の装いに違和感はありません。

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ううーん、水原さんのジャケットの袖丈が、ちょっと長すぎるのが気になりますけどね。大谷選手とは違って、割とかっちり目なジャケットなので、さらに気になるかな~。そしてパンツ丈もモタモタしてスタイルを悪く見せてます。袖丈、パンツ丈ともに長かった。水谷さんのお隣のスーツの方の袖丈はいい感じ。お手本のような丈感になっていますね~。白シャツが程よくジャケット丈より長く、メリハリがついてます。

赤いパンツの方はジャケパンスタイルでかなりカジュアル、袖も折り曲げ赤いパンツと合わせた裏地を見せるなど、遊び心ある着こなしで、人懐っこさを感じる装いになっています。服装で主張しない選手の横に並ぶと、赤いパンツが楽しさを加えてくれて気分も上がるのだが、多くの選手はかなり派手目に演出するので、その場合は立場的には引き算のほうがスマートかと。主役は誰?という意味で、ですね。 ↓まぁこんな感じですからね~ でもまぁ、そう人懐っこさは悪くない。右のスーツの方がすべてを納めている感じ。秀逸。

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しかし冒頭に述べたように、大谷選手の見え方は、↓ 体型がかなり日本人離れしていることで、見劣りしない存在感です。24歳の娘いわく、この画像を見て「ただのイケメン!!」。あぁこれ若い世代には褒め言葉ですよ。

「ただのイケメンじゃーん!!かっこよ!!普通でいいね!!」笑普通でいい、と見出しに入れたのは、そう娘の言葉からですわ、、、

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3つめの解説をまとめると、そう、一緒に歩く人とのバランスを考えたスタイルだったのでは?ということ。地味に見えるとはいえ、チーム感は伝わっています。ただもし、現地に私が飛んでいたとしたら、きっとお二人の装いを少しいじったと思います。まず、大谷選手のチーフの差し方に少しニュアンスを持たせましたね。TVホールドじゃなくても、画像のようなクラッシュドスタイルで華やかさだしたかなぁ このクラッシュの部分は出さす、丸みの部分だけを出すパフドスタイルぐらいなら大谷選手も気負わずやってくださったような?。

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水原さんは、その場でパンツのすそ上げくらいはやりますね、5分待って頂いて。あと髪型、セット剤で動きを出したかな。手持ちのものがなくても、エレガンスは細部に宿りますからスタイリストはやれることやるんですよ。その瞬間まで。

あーいじりたくなるわ、、職業病~。笑

さて、5つのうちの解説のあと2つ。長くなるので、続きは次回!ということで、終わりにします。今後の大谷選手のファッションの予想や、彼の生い立ちや生き方から見えるファッション、マインドが服を着る視点からの奥深い考察をお届けしますね。

実は私、このあとの試合でのユニフォーム姿に、一番萌えたのでした。いつものエンジェルスの赤いユニフォームとは違う上下とも紺色でデザインされたアメリカンリーグのユニフォーム

やばっ、かっこよ!!(娘か!!)な姿をラストに再び眼福で締め、続きをどうぞお楽しみに。

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