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すべての子供が輝ける場所

明日から、私が理事を務めている子供劇団(Kitsap Children's Musical Theatre、通称KCMT)の春の公演がスタートします。来年創設から20周年を迎えるKCMTは、シアトル近郊では最も老舗の子供劇団の一つですが、大都市の劇団とちょっと異なるのは、子供の受け入れの方針です。

才能がある子供をオーディションで選んで舞台に立たせるのが通常でしょうが、私たちはオーディションを受けた子供を全員キャスティングします。そして、どんなハンディキャップを背負った子供であっても、全員舞台に立たせることを大切にしています。もちろん全員がセリフのある役をもらえるわけではありません。しかし、誰もが少なくともコーラスやダンスなどで、舞台に参加できるのです。

前回のショー(ちなみに『ピーターパン』でしたが)には、車いすに乗った少年も舞台に立ちました。車いすを押したのは、彼のお兄ちゃんでした。お兄ちゃんは普段や野球少年ですが、弟の願いを聞いて弟のサポートのため、1シーズン野球をお休みしての参加でした。ショーが終わった後のパーティーでは、特に秀でた演技や努力をした子供が表彰されるのですが、車いすの少年には「勇気を称える賞」が、お兄ちゃんには「寛大さを称える賞」が贈られました。

”Where every child can shine” ~すべての子供が輝ける場所

この言葉は劇団の大切にしている姿勢を示したキャッチフレーズ。毎回舞台の最中には、様々なドラマが生まれます。今回は一体どんな物語を、子供たちの舞台を通して知ることが出来るのか、、、、瞬きするのを忘れてしまうほど忙しいけれど、特別な1ケ月のスタートです。


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