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息子を尊敬する理由

息子の中学校の体育祭。
朝早く起きてお弁当を作り、7時ごろ息子を見送りました。
自分の弁当も詰め、急ぎ支度をして中学校に向かいまいした。
PTA本部として、観覧しに来る保護者の方々の誘導などするためです。

今回は学校の校庭がリフレッシュ工事で使えなかったため、外部のグラウンドを借りていました。防犯のため会場に入る保護者は名札を提示しなくてはならず、名札チェックをしましたが、一枚の名札で両親どころか祖父母まで入ろうとする保護者がいたり、名札を持参しない人もいたりで都度対応し、時には入場をお断りして疲弊しながらも息子が出る種目はグラウンドに入って応援しました。

長~い柄の先に付いた籠を使う「高玉入れ」「全員リレー」「長縄跳び」「ムカデ競争」を見ました。
息子は決して運動が得意ではありませんが、どの種目も一生懸命取り組みそれは楽しそうなのが手に取るようにわかりました。

教頭先生が「最近息子さんのクラスの授業を見に行ったんです。息子さんのびのびしていていいですね、ああいう子は頼もしい」と伝えてくださいました。

本部メンバーのおひとりからも、「うちの子に本部で曽我さんと一緒なんだと話したら、出身小学校も違うしクラスも違うけど知ってて曽我ちゃん可愛いんだと言ってました」と言われました。

もともと息子に友達がいないと思ったりコミュニケーションの力をとても心配していて、いつも先生に相談していましたが、今となってはその面においてわたしが一番わかっていない人になったようです。

息子の部活が最近荒れていました。
2年生が息子を入れて7人いたのだけど、3人退部してしまいました。
詳細はわかりかねるけど、どうやら不満があり他の部活に心移りしたようです。息子も一緒に他の部活に行かないかと聞かれたけれど断ったそうです。

これまた息子が部活に、しかもスポーツ部に入部したことが意外でした。
男子バレー部でもひとりだけユニフォームをもらえなかったりします。
「ぼぼ君はどうして部活やっているの?」と尋ねたら、
「楽しいから」と返ってきました。確かに息子はバレーボールが楽しいようです。毎晩練習しに外に出て行きます。
「バレーボールが楽しいの? 部活が楽しいの?」と聞くと、
「両方楽しい」と返ってきました。

奇特だな、と思います。
わたしもまた中学校時代全然運動ができないのに、何を血迷ったかテニス部に入りました。毎日引きずられるように部活に行きました。楽しいなんて感じたこともなかった。それなのに、高校でまでテニス部に入り楽しいなんて思った記憶はほとんどありません。辛かった。友達とは楽しかったけど。

息子を見ていると何か生きている世界が違うように思います。
彼は自分で選んでいる。気持ちがとても安定している。
学びを与えているのはこちらからではなく、息子からである気がします。

計り知れないスケールが彼にはある。

よかった、ありがとう。


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