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負荷がもたらすもの~二人の先生に学ぶ

毎日ストレスなく過ごしたい。
負荷になることを避けたい。
無理をすべきではない。

わたし自身はストイックだと人から言われることも多く、上記のようなことは割とウェルカムなのですが、ここ一年で素敵なお友達がたくさんでき、その方々の感覚を学んでいると、自分をそういうところに追い込む必要はないのかなと思ったりはしています。13歳の息子を育てていて、「~しなさい」とか本人が無理を感じそうなことを強要するのはよくないのかなとも思い野放しにしています。

昨日は中学校の保護者会でした。
息子のクラスの先生はとても評判がよく、子どもたちを慈しんでくれる素晴らしい先生です。子どもたちが言ったことにこう感心していると具体例を話してくれたり、あと5日でクラスが終わってしまうのが寂しいと言い、クラスメイトひとりひとりのいいところを子どもたちに書かせ、それをこれから先生が作業しまとめて終業式の日に各自に渡してくれるようです。一年間通して学年の最後に書いてもらうからねと子どもたちに働きかけてくれていたそうです。
量子力学を学んでいるところなので、先生が嬉しそうに子どもたちを可愛いんですと言うたびに、先生から嬉しいフォトンが飛び出してくるのが見えるようで、それに反応するのか泣きそうになってしまいました。

最後に先生は、「中学校は勉強や部活などやることも多く、嫌なこともそれなりにあると思うんです。「我慢」を覚える期間かなとと思っています」
と言いました。それを聞いたとき、「え、そうなの?」と気持ちが冷めてしまいました。普段から公教育に厳しい視点を持っているので、「やっぱり」と思いました。子どもは好きにのびのびさせてあげたほうがいいんじゃないの?と。

帰宅してコートを脱いだ15分後くらいにはまたコートを着て家を出て駅に向かい息子と三鷹の天真体道へ。

棒術といって、2メートルくらいありそうな棒を使った稽古を最近しています。だいぶ重いようで連続して上げ下げする動きの時に、だんだん子どもたちの腕が上がらなくなりヘロヘロになっていく変化が面白くて笑ってしまいます。昨日はその棒を3本持っての稽古もしました。

「よし、木刀に持ち替えて」
と先生が指示し、子どもたちは各々持参している木刀を持ってきました。
「わー軽い!なにこれ?」
「どうしてこんなに軽いの?」
口々に子らが言うと、先生は、
「軽いだろ?それが君たちの力だ、実力なんだ」
と言いました。
子どもたちの表情が凛としたように見えました。

そうだ、そうだ、そういうことだ。
どうして今までわからなかったのだろう。
わたし自身は勉強が好きなので、勉強が嫌いな子に「どうして勉強しなくてはいけないか」の問いに明確に答えることができず、書物などから引用したようなことを言っていました。

担任の先生が言う「我慢」は、天真体道の「棒術」と同じことなんだ。
息子の先生二人から大切なことを学びました。

息子の中ですぐに色々なことに結びつかないかもしれないけれど、身体をもって知ったということは、アタマで分かったわたしの何倍もの強みになることでしょう。

よかった、ありがとう。



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