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奉納演武~息子の晴れ姿

わたしは運動が苦手&嫌い。
その遺伝子がだいぶいってしまったのか、息子も運動が得意ではありません。中学校でバレーボール部に所属していますが、13人のうち12人がユニフォームをもらえるというようなとき、もらえないひとりになってしまいます。小学校に入ったあたりから、他と比べて自分がどうかという視点が根付いてしまい、自信もないように見えます。それでも鈍感さが生きて楽しそうですが。

そんな彼に勧めて体験に行ったら「やる」となり、4月から天真体道に通っています。天真体道は単なる体の動きを覚えるというより、心や意識を地球にとどまらず宇宙につなげてくれるような稽古をしてくれます。師である曾禰田先生の指導を楽しそうに受けている息子に敬愛の念が溢れ、毎度見学するのが大好きです。こういう場所に連れてこれた自分を誇りに思いひそかに悦に入ったりしています。

昨日は牛嶋神社での「日本文化奉納の儀」に参加しました。
初めてのことで案内に書いてある「正装」にええそうなの?!と夫婦でスーツを着込みました。

「日本文化再興プロジェクト」による文化奉納、はじめに建築家大谷浩一郎氏による奏請文が読み上げられました。

天真体道が参加。曾禰田先生と大人1名子ども4名の門下生が演武をしました。
息子は両手をひろげながら母音を発声していくのをほかの門下生と。
寒さに凍えながらうしろからスマホを構えて観ていました。事前の打ち合わせ内容も把握して乱すことなく演舞していました。

奉納が始まったところ。

続いて新日舞、合氣道の奉納があり、極寒の本殿でのひとときが終わりました。

日本文化、ここには日本人の心が息づいています。
「道」として時間をかけて自分を磨いていく。
合氣道の浦上豊先生は「日本に世界によい響きを与えたい」と話されていました。
天真体道で稽古のたびに行われる母音の発声、合氣道でも母音の発声が行われていました。それぞれの日本文化がそれぞれの形で発展し響きを作っているのだと思います。昨日はそのうちのたった3つが奉納演武をしましたが、うち武道ふたつが母音を発声したのに驚きました。日本人と母音。

息子が武道をするひとりになるなんて想像もしませんでした。
自分の人生でも無縁でした。道着や袴に身を包んで奉納演武をする息子がいる。予想外の展開に驚きながらもえも知れぬ喜びを感じた昨日でした。

控え室にて。



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