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初心が教えてくれること〜TM NETWORKライブ

中高生の頃大好きだったTM NETWORK。
2年前に再燃しライブに妹と行くようになりました。

40周年ということで、憧れてたあの時代の彼らよりだいぶ年取っている自分たち、もう還暦ごえのTMメンバー。

横浜のK-Arena、大きな会場にぎっしり入ったファン、同年代と思われる中年が多く、「ウツ!」「てっちゃん!」と声が飛び交い、なんとも言えぬ連帯感。

ボーカルの宇都宮隆が出ずっぱりにならないようにしているのか、途中で小室さんと木根さんの歌がありました。スクリーンに歌詞が映し出されました。

彼らが音楽活動を始めた頃のことが歌われていました。音を作って誰かが聞いてくれることだけが夢だったこと、こんな響く音じゃこんな大きなところじゃなかったけど嬉しかったこと、今も音楽を続けることができ、聴いてくれる人がいることを感謝している、こんな歌詞でした。曲名はCarry on the memories.

ファン(特に小室哲哉)なので感無量です。
色々あってもこの人たちは音楽が好きで音には誠実だったんだ、そして楽器を置いて去った人もたくさんいたけど自分たちが音楽を続けていることに幸せを感じている。

40年のあいだ音作りの探究。
もう60代半ばの彼らは本当に楽しそうで幸せそうでした。

以降、TMの音楽をよく聴いています。中高生だったころを思い出しました。
曲の端々まで覚えています。30代はテクノが好きでクラブによく遊びに行っていたけれど、もしかしたらその要素はTMの音楽に育てられたのかもと思いました。音の記憶のクリアさと持続性に何かと驚かされます。

わたしには数十年情熱を注いでいるものはありませんが、今伝えたいことがあって日々奮闘しています。
carry on the memories.を聞いて初心を大事に歩んでいこうと思いました。

それにしても!数十年経ても古さを感じないサウンド。
彼らの音がイントロから最後の一音まで好きだなあ。
そのエッセンスは純粋でひたむきな彼らの音楽愛なのでしょう。

そこに自分を重ね合わせるのはおこがましい話。
眩しい光を見ました。
そしてここ数年考え合わないけれど、目に入れても痛くないほど妹がかわいい。別れるとき妹はわたしの腕をぎゅっとつかみました。

よかった、ありがとう。



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