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"みんなにちょうどいい人"が実は一番モテていた

結婚した男友達が、久しぶりに凱旋帰倉(倉敷)するというので、いつもの店に集った。
「今夜飲みませんか」に対応できてしまう自分は、断じて暇なのではない。
なんだか「会いたいな~」と思わされてしまうものが、彼にはあるのだ。

「好きだったんじゃね?」と言われると、
「そうかもしれない」と言える。
2人で「デートらしくない店に行こう!(キャッキャッ)」って、雨の日に繰り出せるような仲だった。

どうして、彼なら誘うことができたのだろう?
その答えを、私が勝手に兄と思っている、大好きな店の店主がサラッと口にしてくれた。
「ちょうどいいんよ」

その日、特に呼びかけてもいないのに、彼を知っている常連の方々がお店に続々とやってきた。
「今さっき、あなたの話してたんだよ!会えるって思ってなかった!!」
と言うお姉さんまでいた。

私も年上だし、年上に(も)モテる。

年はかなり下だけど、精神年齢がちょうどいい(褒め)
イケメンじゃないのが、ちょうどいい(失礼)
仕事と遊びのバランスが、ちょうどいい(たぶん)
育ってきた環境が、ちょうどいい(たぶん)
あらゆるジャンルを話せるレベルが、ちょうどいい(褒め)
空気を読むレベルが、ちょうどいい(褒め)
職業および収入が、ちょうどいい(知らんけど)

褒めが多くなってしまった。
もうちょっとディスる感じで店主は言っていた気がするのだが。

で、実はそういう人が一番モテるよな~って誰かが言って、ああ、そういうことか!と、ビジネスもそうなのかもってハッとした。

彼は、別に、私だけにちょうどいい、逃がした魚は大きかった!的な運命の人ではなかった。
その証拠に、近くにいたお姉さんたちも、「ちょうどいい」感を指摘されたときに、うんうんと頷いていた。
つまり、多くの人に、「自分にちょうどいい」って思わせるものを持っているのだと思う。
その要素を分解すると、親しみやすさ、とかが出てくるのかもしれない。

わたしに、ちょうどいい。

キャッチフレーズみたいだ。
万人に、「わたしに、ちょうどいい」って思わせる何かをテクニックとして抽出することもできるのだけれど、書けば書くほど彼のことを好きみたいで癪だから、そのテクニックは私が実践で使ってみることとする。
もちろん、ビジネスでも。



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