人と親しくなることにブレーキがかかるのはなぜ?
あなたには親友と呼べる人はいますか?
何かあった時に話を聞いてもらったり困った時に頼れる相手はいますか?
「親友がいない」「頼れる相手がいない」
そういう悩みを抱えている人は、人と親しくなることに自らブレーキをかけてしまっているかもしれません。
ブレーキの原因
(1)人から裏切られた経験
「裏切られる」と聞くと大層なことのように思うかもしれませんが、期待していたもの得られなかったとき、人は「裏切られた」と感じるのです。
例えば、「Aさんと仲良くなろうとして勇気をふりしぼって声をかけたら迷惑そうな顔をされた」というような、親しくなろうとしたけれど期待していたものが得られなかった経験はありませんか?
親しくなろうと頑張ったのにうまくいかず、悲しさや恥ずかしさ、悔しさとともに相手にも自分にも裏切られたと感じてしまいます。
そうすると今後は人のプライベートに安易に踏み込まない方がいいと判断し、人と一定の距離を保とうとする無意識の行動をとってしまうようになります。
(2)誰かから傷つけられた経験
見知らぬ人から傷つけられた経験は、初対面の人に対する警戒心が強くなります。
また、仲が良い人から傷つけられた経験は、「信じていたのに裏切られた」というショックで心に大きな傷を残してしまいます。
せっかく友人関係を築けても、さらに踏み込んで親しくなろうとすると、「傷つけられたくない」「また裏切られたくない」という心の防御反応が働き、自らブレーキをかけてしまうのです。
ブレーキの原因は自分ではなく過去にある
人と親しくなれないのは、「自分が内向的だから」「自分の話が面白くないから」「自分が魅力的じゃないから」というように自分に原因があると思い込みがちです。
でも原因は自分ではなく過去にあるのです。
自分の幼い頃や若い頃に「人を信じないほうがいい」「仲良くなりすぎない方がいい」と思うようなできごとはありませんでしたか?
私はいくつか思い当たることがあり、それが原因でブレーキがかかっていると自覚しています。
「人と親しくなることにブレーキがかかってしまうこと」それ自体はなにも悪くありません。
いけないのは、それが自分のせいだと思ってしまうことです。
人に対して恐怖を感じたり、人と親しくなることを恐れたりするのは、過去の経験によるもの。
決して、目の前の人が怖いわけではありません。
その事実に気付くことができると、今感じている気持ちはだんだん薄らいでいくはずです。
私は、人と親しくなることにブレーキがかかってしまう自分をそのまま受け入れました。
自分を過去ごと受け入れて理解してあげることで、自分が生み出す焦りやプレッシャーから解放され、のびのびと自分らしく過ごせるようになります。
頼れる相手がいないことで悩んでいる人も、焦る必要は何もありません。
ゆっくりと自分の過去と向き合ってみてくださいね。