きっかけ
先日、融資の関係で相談に行ったら、
「まずは、荒牧さんの生い立ちから話してください。」って言われた(笑)
でも、なかなか自分の人生を最初から話す機会なんて今までなくって。
沢山の気づきがあった。
私の事業の(お金の)考えが甘い部分にも気づかされて、
「もっと事業性を+α考えてきて。じゃないと、銀行はお金貸してくれないよ。」
って、グサッと言われた。
悔しかったけれど、自分の医療的ケア児さんに関わりたい想いの原点に立てたし、絶対に良い事業を考えようと必死になれた。
設立した会社の最初の投稿に、自分の人生の岐路と言える、まさに”医療的ケア児とそのご家族と共に生きよう”と決めた、その日のことを書きました。
私はMFICU、息子はNICUで、たくさんの医療者に命を救ってもらったあの日々。
退院後乳腺炎で切開することになったときに、私の壮絶なカルテを見た外科の先生に、『あの状況からよく助かったね』って涙目で何度も言われた。(正直すぎ)
命を落としたかもしれないのに、今も元気で生かされている奇跡に感謝。
そして今、毎日が恩返しの場なんだと気づかされる。
写真は、初めて息子に対面した日。
私は黄疸もあるし、手指も浮腫でパンパン。
NICUに面会に行く時、「ストレッチャーで行こうか?」って先生に聞かれたけど、ハァハァ言いながら頑張って車椅子に乗った(乗せてもらった)。胸水と、腹水で座ってても息苦しくてきつかった。
あの経験があって、今の私がある。
今は「死にかけてよかったな」、って「まだまだもっと佐賀の医療的ケア児とそのご家族のために頑張らなきゃ!」って思いながら過ごしています。
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<Facebookの会社の投稿より>
NICUの看護師だった時。
長男出産直後に、HELLP症候群を発症。DIC(播種性血管内凝固症候群)となり、死の淵をさまよいました。
早産・超低出生体重児で生まれた息子は、NICUへ。
「もし自分の命が助かったら、医療的ケアが必要な子どもと家族に一生をささげたい」そう決めました。
社名の由来は、doers= ( doer : 行動する人 + 複数形-s )
”医療的ケア児の預け先が十分じゃない…”、”相談できる場所がない…”、”働きたくても働けない…”
「なら、私が作ろう!」 行動力が取り柄の私(笑)
お子さんを支える医療的ケア児ご家族の、日々弛まぬわが子への熱い想いとその頑張りに、いつも励まされてばかりです。
私も恩返ししなきゃ。。
医療的ケア児とそのご家族の”こうあったらいいな!”をみんなで形にできる、そんな事業所にしていきたいな、と考えています。
2021年11月16日に、株式会社ドアーズを設立。
医療的ケア児さんとご家族の想いに寄り添った、児童発達支援事業所と放課後等デイサービス。そして、ご家族が気軽に立ち寄れる居場所(インクルーシブスペース)や就業支援などなど包括的な支援事業所をめざしています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
(事業所名はこれから考えます!)