病気が分かるまで――ぐるぐる病院めぐり①皮膚科
2019年4月に難病「皮膚筋炎/多発性筋炎」の診断を受けました。
最初に症状が出始めたのは2018年秋頃のこと。
しかし、「難病」というものに縁のなかった私は、自分の身体に次々と起こる異変の原因が分からず、素人検索で皮膚科や整形外科など「これかな?」と思う病院をぐるぐると回り続けました。
今回は、「病気のはじまり」についてお届けします。
最初の異変は
「手指の赤いふくらみ」
両手の親指の付け根や薬指の側面などに、
ポツポツと小さな赤い発疹ができていたのです。
痛み・かゆみは無し。何かにかぶれたかな?
くらいにしか思っていませんでしたが、
次第にまぶたや鼻の周りにも同じような発疹が現れました。
まぶたと鼻・・・イヤでも目につく場所なので気にはなりましたが、
ファンデーションの重ね塗りでやり過ごしていました。
そのうち治ってくれるだろうと。
しかし、放置している間に発疹の範囲は広がり、
指で触るとしっかりとした厚みも感じられるように。
ファンデーションでは隠しきれないレベルになり、
痛々しい感じになってきたところで、皮膚科に通い始めました。
2018年10月
美容皮膚科へ
最初に行ったのは美容皮膚科でした。
この頃は顔と手指の発疹がメインだったので、
「顔の赤みを早く治したい」という思いが強く、
「美容皮膚科なら、効果の高い薬を処方してもらえるのでは?」
という安易な気持ちで病院を選び、計3回ほど通院しました。
この皮膚科では、皮膚の赤みや腫れなどの症状を改善するため
ステロイドの軟膏や抗ヒスタミン薬などが処方されました。
しかし、これらの薬ではまったく改善せず(今となっては当然ですが)、
3回目の診察時に医師の言動や態度から
〝お手上げ感〟が出ていた気がして、転院することにしました。
2019年1月
一般皮膚科へ
年明けから心機一転、近所の一般皮膚科に通い始めました。
HPを見ると「この地で開業して●年~」と歴が長く、
掲載写真がベテランの先生風だったことが決め手に(薄いですが)。
余談ですが、病院選びの基準って難しくないですか?
病院に限らず、ヘアサロンでも鍼灸院でも、
HPに惹かれて行ったら「外れた」と思うことも多いです。
対人のサービスは相性が大切なので、
行ってみるまでは分からないし、
「信頼できる人からの紹介」は本当に大事だとも思います。
その一般皮膚科の初診時に先生から、
「あなたは自分の顔を触り過ぎるから、接触性皮膚炎の疑いもある。
ストレスやビタミン不足にも気をつけるように」と言われました。
「なるほど、そういう可能性もあるのか!」と納得。
薬をせっせと飲む&塗るしていました。
1月から4月末まで、計7回通いました。
美容皮膚科と同じようなステロイドの軟膏も複数ありましたし、
ビタミンC・B2・B6、漢方薬なども大量に処方されました。
でも、もちろん治癒することはありませんでした(当然ですが)。
ステロイドの外用剤を塗っても良くならない場合は、
薬の量が足りておらず、患部にしっかり塗れていないことが多いのだとか。
逆に言うと、
適量を正しく使用しているのに、5~6日経っても良くならない場合は、
ステロイドが適応する発疹ではない可能性が高いということ。
私の場合はまさにこれで、
最初の診察から少なくとも10日ほど外用剤を使用した時点で、
「ステロイドが効かない」ことは明らかだったのです。
では、なぜ使い続けてしまったのか?
これは今もよくわかりません。
私としては「とにかく赤い顔を治したい」という一心だったし、
外用剤は種類がいろいろあったので「次は効くかも」と期待し、
せっせと使い続けるしか、その時点では方法がありませんでした。
この頃、発疹は顔のあちこちに広がっていたので
出勤時はマスクをしていました。
コロナ禍を経た今となってはおなじみのマスクですが、
当時は、花粉シーズンが過ぎてもマスク姿というのは珍しく、
ちょっと奇異な目で見られていたと思います。
会社でもずっとマスク。
同僚とのランチ時にマスクを外すのがイヤで、
ひとり、公園でお弁当を食べたりしていました。
(つづく)
<あの頃の私へ>
その薬は本当に効くのか?
やみくもに使い続けるのではなく、効果を見極めることが大事!
*今日もぐるぐる*
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