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入院生活②パジャマは自前?レンタル?

どんな世界にも流儀がある――。
初入院で知った最大のカルチャーショックは
パジャマ(=患者衣)でした。

✅パジャマ=寝間着ではない

入院にあたり私は、
ふだん使っているパジャマを2セット持参しました。
冷房の効いた病室でそれほど汗もかかないだろうし、
Tシャツもあるし、洗濯もできるし。
それで十分だと思ったのです。

この時点で「レンタル」という考えは全くありませんでした。
わざわざ借りなくてもいいでしょ~と。
ちなみにレンタル代は
患者衣・バスタオル・フェイスタオルのセットで日額570円。
患者衣だけなら同350円。
1ヶ月の入院ともなるとけっこう嵩んでくる数字です。

しかし、いざ入院してみると
入院患者さんの大半はレンタルを利用していました。
なぜそれが分かるかというと、
ほとんどの入院患者さんは、
日中もそのパジャマ姿で行動していたからです。

私は「寝る前にパジャマに着替える」という感覚だったので、
最初はちょっと驚きました。
「おお、日中もパジャマで行動するんだ」と。

これを読まれている方は、
「そんなのあたりまえじゃん!」とお思いかもしれません。
たしかに、その通りです。
思い起こせば祖母が入院した時も、
母が入院した時も、
友人のお見舞いで病院に行った時も、
パジャマ+カーディガン的な装いだったような気が・・・。
記憶から完全に抜けていました。

ただ、入院前にその記憶がよみがえったとしても、
「日中もパジャマ」には抵抗があったかもしれません。

なぜなら、病棟内にある談話室にはお見舞いの方も多く、
別フロアにあるコンビニやカフェスペースには
当然「私服」の人々が多くいらっしゃいます。
エレベーターで移動する時や、
診察を待つ間なども外来患者と一緒になるわけで・・・。

パジャマ姿だと「ザ・入院患者」という感じがして
やだな~と思ってしまったのです(もちろん患者なんですが)
そもそも、パジャマ姿ってなんだか照れませんか?

と、自意識過剰な40代後半の私でしたが
入院して3~4日くらい経つと、全く気にならなくなりました。
「誰も気にしちゃいない」というのが真実ですし、
多くの時間をベッドで過ごすので
パジャマの方が合理的です(当然ですが)

それに、私物だと自分で洗濯しなくてはいけないし、
日中用の普段着も必要になるので荷物が多く、
限られたスペースで着替えたり服を畳んだりするのも面倒です。
最初からレンタルパジャマにしてしまえば入院時の荷物も激減します。

ということで、入院後半はレンタルに切り替えました。
ピンク(またはブルー)のギンガムチェックで、
甚平風のセパレートタイプ
ワンピースみたいなガウンタイプもありました。
一度着てしまえば本当に楽で抵抗感はゼロ。
ユニフォームや制服などにも通じる安心感もあり、
ある意味「入院患者らしさ」が備わったような気がしました。

<追記>
再入院(24年7月)時は迷わずレンタルを利用しました。
ただ、ハリのあるやや硬い素材感なので
就寝時は上だけTシャツで寝ていました(その方がラクなので)

★レンタルを申し込むと、
毎日午前中に業者さんがその日の患者衣を病室まで持ってきてくれます。
その業者さんとの会話の中で、
「患者衣は1日何回着替えてもいい」という衝撃の事実が判明!
検査後や寝汗をかいた時など、すぐに着替えたい時もあったので、
この事実が分かってからは、着替え用に1セット予備をいただくことに。
もちろんナースステーションで追加をお願いすることもできますが
毎回「あの~着替えのパジャマを~」とお願いするの憚られるので・・・。「何枚でもOK!」が普通なのかもしれませんが、
私としては入院生活のささやかな快適度アップにつながりました。
病院やレンタル業者さんによっても違うのかもしれませんが、
直接聞いてみるのはアリだと思います。

*最後までご覧いただきありがとうございました*


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