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30年間、忘れていたけれど、そういえばインテリアが好きだった。

2020年4月、思い立ってインテリアの学校に通い始めました。昔からインテリアが好きで、20代後半にはこの業界への転職も考えたのですが、いろいろな巡りあわせでその道は選択せず。それはほかにもっと面白いテーマに出合ったということでもあり、そのこと自体、とてもハッピーで何の後悔もありません。ただ50代でエクスプローラーになったいま、やっぱりインテリアが気になって、一度ちゃんと向き合ってみようかと思ったのです。今の私なら、私らしい形で、インテリアにかかわることもできるかもしれないなという期待を込めて。

インテリアが好きなのは、父の実家が家具メーカーで、工場で遊んで育ったことも影響しているのかもしれません。高校時代には、将来は建築家もいいなと思ったものの、物理のテストで2点をとった日に、私が建てる建物は危ないと思ってやめました(笑)。将来の目標は雑誌編集者に変更。大学では社会心理学を学んで、卒業後はリクルートに入社。最初に配属になったのが「週刊住宅情報(現SUUMO)」の編集部でした。暮らしを提案する仕事は面白く、特におしゃれな住まいや建築家の取材は大好きでした。

20代後半に、ルーフバルコニー付きの中古マンションを買ってリノベーションをしたときから、インテリアとガーデニングにはまり、インテリア業界への転職を考え始めました。

ただ日々の仕事にバタバタしている間に33歳で「とらばーゆ」の編集部に異動となり、興味関心は女性の働き方へ。それはそれでとてもやりがいがあり、11年間、どっぷりはまることになります。その結果、「女性×働く」は私のキャリアの1つの柱になり、一方でインテリア愛は薄れることに…。

その後、44歳で住友商事に転職。女性(生活者)を見つめてきた経験を生かして新規事業の開発に挑戦します。0から事業を立ち上げる仕事はこれまた面白く、9年間の充実した日々の中で、「生活者×新規事業開発」というもうひとつの私のキャリアの柱が築かれました。

書籍「LIFE SHIFT」を読んで会社員を卒業することを決めたのが2017年、53歳のとき。これからは会社に縛られず、もっと自分らしい働き方を作っていこうと考えました。何か小さなビジネスを立ち上げられたら…という思いはあったのですが、まずは何をやるかは決めず、これからの自分にとって大切だと思うことを学ぶことから始めることにしました。何しろ、人生100時代。時間はたっぷりあるからです。

まず、長年の課題だった英語をなんとかしようと、セブ島とアメリカのポートランドに留学。2018年4月からは大学院でソーシャルイノベーションを学びはじめました。同時にリクルート時代の元上司が立ち上げたソーシャルベンチャー、ライフシフト・ジャパンに参加。書籍「LIFE SHIFT」に刺激を受けて会社員を卒業した私にとって、人生100年時代のライフデザインを提案するこの仕事はとても興味深いもので、今現在も多くの時間とエネルギーを使っています。

そのほか、これまでの経験に期待いただいて、2社の社外取締役をしつつ、英語の勉強もかねてインターナショナルスクールの理事もしています。大学の研究所で研究活動を続けています。

そんな感じでなんだかんだと忙しく、必要とされる場で、意義あることを、楽しい仲間とチャレンジするストレスのない日々を送ってはいます。ただ会社を辞めたときに思っていた「自分で小さなビジネスを・・・」というイメージとはちょっと違っていて、何かを探している自分がいました。

それは何だろう。そう考えたときに、思い出したのがインテリアだったのです。そういえば好きだったなあと。この業界で、何かできることが見つかったらハッピーかもしれない。ちょうど大学院も修了するから少し時間もできるし、だったら学校に通って基礎を学びつつ、ネットワークをつくり、ビジネスチャンスを探ってみようかな。そんなふうに思ったのでした。

選んだのは、町田ひろこインテリアアカデミーの2年間(週1回通学)のコース。さてでは実際に学んでみて、何を得ることができたでしょうか。次回、まとめます。


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